2歳児ができること

2歳児はできることが増える時期!驚く発達のスピード

2歳はできることがどんどん増える時期で、その発達には目を見張るものがあります。赤ちゃんから幼児へと成長し、言葉も増えてくるためコミュニケーションがとりやすくなります。イヤイヤ期もやってきますが、他の子供の発達と比較せず、できた!の笑顔を見るために、暖かく見守ってあげましょう。

2歳児はできることが増える時期!驚く発達のスピード

2歳児はできることがどんどん増える時期

2歳になるころの子供の成長はめざましく、体も運動機能もぐんぐん伸びていきます。できることが増えたり、言葉でのコミュニケーションが活発になったり、赤ちゃんを卒業して、幼児と呼ぶのにふさわしくなってきます。

立ってパンツタイプのオムツが替えられたり、自主的に着替えをしてくれたり、育児が楽になる反面、「イヤイヤ期」が始まって、ママも子供もイライラしがちなのもこの時期の特徴です。

ですが、2歳の誕生日を迎えたからといって、そのとたん、教科書通りになんでもできるようになる訳ではありません。おおよその目安として、できることが増えていくのを見守っていきましょう。

2歳児の身体と運動の発達はめまぐるしい

2歳児の身体と運動発達

寝返りやハイハイ、あんよと成長してきた赤ちゃんから、2歳になると歩くのがしっかりと安定してきます。2歳になると足腰の筋肉が発達するため、走ったりジャンプができるようになります。

身長が小さいので歩くスピードは早くありませんが、一度に歩ける距離も徐々に増えていきます。

外遊びで2歳児が1人でできることが増える

行動が活動的になるにつれ、公園で思いきり遊べるようになるのも2歳の頃です。滑り台が自分で滑れるようになったり、鉄棒に数秒間ぶら下がったり、遊びの幅もどんどん広がっていくでしょう。

階段も少しずつ登れるようになりますので、挑戦させてみましょう。まだまっすぐ上れませんので、幅が広くて段差の少ない場所がおすすめです。手を貸して、様子を見ながら応援してあげると喜んで上っていきます。

階段は上りよりも下りのほうが危ないため、下りは特に気をつけ、必ず手をつなぎましょう。

何に対しても興味がわく2歳児と外出時にをつけること

子供が活動的になるのが嬉しい反面、目が離せなくなるのが悩みのタネです。好奇心が旺盛で、何にでも興味津々な子供たち。周りを見ずに駆け出してしまったり、パッと親の手を離れてしまったりするので、注意が必要です。

公道や駐車場、お店の中などは、必ず手を繋いで歩く習慣をつけましょう。活発になる分、少し目を離すと走ってどこかへ行ってしまい、子供を見失うこともあるでしょう。特に外出時は、子供の行動に目を光らせておく必要があります。

2歳児は社会性を室内遊びからも学ぶようになる

2歳児になると記憶が発達してくるため、目で見たものを真似る「ごっこ遊び」を楽しむようになってきます。ぬいぐるみなどを家族に見立てたり、自分がお母さんになりきって、お母さんのマネをしてみたりします。見ていてとても微笑ましい気持ちになることでしょう。

また、社会性が発達し、他の子供にも興味を示し始めます。子供を見ると自然と近づいて一緒に遊ぼうとしますが、まだ仲良くしたり、協力したりといったことは難しい年頃です。

保護者がそばについて、「貸して」や「ありがとう」を教えながら、お友達との付き合い方を学んでいきましょう。

ごっこ遊びの年齢別の遊び方 – 手作りおもちゃで楽しもう!
ごっこ遊びの年齢別の遊び方 – 手作りおもちゃで楽しもう!

動きがより活発になってくるため家の中で気をつけること

2歳をすぎたら、これまで以上に家の中の安全に配慮しなければいけません。成長とともに、今までは手の届かなかった場所に手が届くようになったり、開けることのできなかった引き出しが開けられるようになります。

引き戸を自分で開けようとして手が挟まってしまったり、胸より高いところにあるものを取ろうとして落としてしまったり、少しの油断が危険に繋がることがあります。

子供の成長に合わせて家の中に子供の手が届く危ないものはないか、あらためて見直すようにしましょう。

2歳児の食に関わる発達~自分で食べられるようになる

手先が器用になるのでお箸の練習を始めよう

2歳になると手先が器用になってきます。食事の際、スプーンやフォークを扱うのが上手になります。早い子は、お箸の練習を始めても良いでしょう。自分で食べ物を口に運んでくれると、お母さんはだいぶ助かることでしょう。

しかし、発達には個人差が大きいので、まだ手づかみで食べるという子供も珍しくありません。本当はスプーンやフォークを使う力はあるのに、気が向かないこともありますので、子育てに焦りは禁物、気長に待ってあげて良いでしょう。

食事にみる2歳児の特徴~食べムラや好き嫌いが出てくる

身体が日々大きく成長しますので、十分な栄養を摂ることが大切です。好き嫌いも出やすい時期なので、野菜嫌いに悩まされたり、偏食やむら食いも出てきます。子供が自分自身でやろうとするあまり、以前よりも食事に時間が掛かることもあります。

本来食べるのが好きな子供でも、いつも機嫌よく食べなくなってしまうのが、この時期の難しいところです。食事が憂鬱な時間にならないように、できるだけやりたいようにやらせてあげ、あまりにも時間がかかってしまうようならごちそうさまをさせるなど、メリハリをつけてあげましょう。

バランスよく栄養がとれるように、苦手なものは細かく刻んだり、他の食材に混ぜるなど、工夫が必要になります。また、この時期は間食も大事なエネルギー源ですから、間食にも気をつけてあげましょう。

2歳児の歯の発達には歯磨きが重要

奥歯が生えて乳歯が生え揃い、ほぼ大人と同じようなものが食べられるようになります。飴やチョコレートなどを与えると喜ぶのでついつい与えたくなってしまいますが、むし歯のリスクを避けるためには、与えすぎないように注意しましょう。

歯磨きをイヤイヤする子もいますが、怒ってしまうのは逆効果です。歌を歌ったり、ぬいぐるみと一緒に歯磨きをしてみるなど楽しい雰囲気にして、嫌なイメージをつけないようにするとよいでしょう。仕上げ磨きをしっかりしてあげるように心がけましょう。

2歳児は手先を上手につかえるようになる

運動だけでなく、生活の面でもさまざまなことができるようになります。例えば、スプーンやフォークを持ってご飯を食べたり、着替えを進んでするようになったり、ボタンがとめられるようになったりします。

手先が器用になりますから、手を使う遊びを積極的にさせてあげると良いでしょう。他にもペンを握って線が書けるようになり、ぐるぐると丸を描くようになったり、今までできなかったことが次々とできるようになっていきます。

こういった成長を間近で見守ることができるのは保護者の特権であり、とても嬉しいことです。

今までできなかったことができるようになったら、なんでも手放しで褒めてあげると子供の自信に繋がります。たくさん褒めてあげて下さい。

発達には個人差があるので見守りも大切

発達には個人差があります。2歳になったからといって、なんでもすぐにできるようになるわけではありません。個人差も大きいですし、子供によって得意、不得意もあります。

他の子と比べず、子供のペースに合わせてゆっくりと成長を見守ってあげましょう。

2歳児は言葉の発達も顕著でおしゃべり上手に

言葉が発達して子供との会話も楽しめるようになる

言葉が発達してくると、子供との会話も楽しめるようになってきます。子供とおしゃべりができるのは嬉しい変化です。

一語文から二語文を話すようになり、意志もはっきり言葉の中に現れてきます。「ママちょうだい」「これとって」などと、可愛くお願いされることもあるでしょう。

また、大人の話している内容はほとんど理解できていますので、あれこれお願いしてあげると、一生懸命応えてくれます。

二語文とは?言葉の発達を高めるためにママができること
二語文とは?言葉の発達を高めるためにママができること

発語を増やす近道はたくさん話しかけること

2歳前後のこの時期は、まだまだ言葉の勉強中です。大人が話す言葉や、絵本のお話の中から少しずつ単語を覚え、日々言葉を勉強していますので、引き続きたくさんの言葉かけをしてあげると良いでしょう。

まだ言葉にならなくても、大人の話を聞いて知識として子供の頭の中に蓄えられていきます。発語が少ない子供が、ある日を境にたくさん話し始めたというのもよくあるエピソードです。

興味を持ったものに指差しをしたりするので、一つ一つ、単語を教えてあげると物の名前を覚えるようになります。

絵本から言葉を学ぶためにストーリー性のあるものを

絵本の読み聞かせは言葉を覚えるのに最適です。1歳の頃は、絵で見て色や形を楽しんでいましたが、少しずつストーリー性があるものにしていきましょう。

ただ、まだ飽きっぽい時期ですので、途中で絵本を投げ出して遊んでしまったり、ページをめくる遊びに一生懸命になってしまい、話を聞かなくなることもあります。そのような場合、絵本を最後まで読むことに固執せず、子供の気分に合わせて途中で中断したり終わりになってもあまり気にしないことです。

子供の興味がないのに、無理やり最後まで座らせて絵本を読もうと頑張ってしまうと、「いや!」と言われてしまいますので、注意しましょう。

3歳になる前に考えたいトイレトレーニング

日中のおしっこの間隔が3〜4時間ほど開くようになったら、トイレトレーニングを始めてもいい時期です。始めは補助便座やおまるに座ることから、少しずつ慣らしていきましょう。

トイレやおまるに嫌悪感を持ってしまうと、その後トイレ自体が嫌になってしまい、なかなか前に進まなくなってしまいます。

2歳児のうちは、おしっこをすることよりも、おまるやトイレに親しむことから始めるのが近道です。

トイレトレーニングの開始は春夏がおすすめ

トイレトレーニングをするにあたり、どうしても洗濯物が増えるので、トイレトレーニングを始めるのは春から夏にかけてがおすすめです。

ただ、嫌がるのを無理やりやらせても良い結果は得られませんから、焦らず気長にするのが基本です。2歳の春、あるいは3歳の春を迎えたらトイレトレーニングについて考えてみましょう。

2歳のイヤイヤ期もやってくる!自我が芽生えた証拠!

2歳のイヤイヤ期

2歳といえば、忘れてはいけないのがイヤイヤ期です。0~1歳代の頃はまだ自我が芽生えておらず、目の前に出されたものを食べる、用意された洋服を着せてもらうなど、機嫌の良し悪しはあっても、子供たちの意思を感じることはほとんどありません。ところが、2歳になると自我が芽生え、主張がはっきりしてきます。これも成長の証です。

イヤイヤ期の子供の特徴はこんなこと

イヤイヤ期の子供は、自我の芽生えとともに何でも「自分でやりたい!」という自立心が湧き上がってきますの。例えば、今までどおりに保護者が靴を履かせてあげようとすると、突然「いや!やるの」と、自分でやると主張し、譲らなくなります。

もちろん、急にうまくできる訳がありませんので、結果的に靴が履けなかった場合、保護者は靴を履かせてあげようとしますが、それでも「いや!いや!」の一点張りで、しまいにかんしゃくを起こしてしまいます。これが、イヤイヤ期にありがちな子供の反応です。

イヤイヤ期の子供の心理は?子供も一生懸命です

子供に「いや、いや」を連呼されたり、反抗的な態度を取られると、保護者も冷静ではいられなくなってしまうでしょう。しかし、怒りにまかせて口げんかをするのだけは避け、子供がなぜ「いや」を主張しているのか、心の中をのぞいてみましょう。

子供達は、自我が芽生えるといろんなことを「やってみたい!」と思うようになります。今までは保護者に頼っていた身の回りのことを積極的にやりたがるのです。

しかし、なかなかうまくできなかったり、保護者に思っていることが伝わらないと、途端にご機嫌ななめになってしまいます。「いや」を連呼したり、じたばたと暴れまわったり、態度でいやな意思を示すようになります。

最後にはかんしゃくを起こしてしまい、わあわあ泣いてしまいます。こうなると、保護者としてはお手上げです。

子供のイライラは親までイライラせずになるべく受け止める

子供がイライラしてしまうのは、なかなか思うようにいかないという焦りや悔しさから起こるものです。親を困らせようと思って作為的にやっているわけではありません。

イヤイヤの対処法としては、なるべく子供の好きにさせてあげるというのが一番です。時間の許す限り、やりたいという気持ちを叶えてあげましょう。

子供が1人でうまく出来ないときはサポートを

親の目から見ると、一人ではうまくできないと思うようなことも挑戦したがるのがこの時期の子供です。まずは自由にやらせてみて、じりじりしてきたら少しだけ手伝ってあげます。

ボタンがうまくかけられなかったらボタンに手を添えてあげたり、ボタンとボタンホールを近付けてあげて、やりやすくしてあげましょう。

子供にとっては、「自分でできた」という達成感が大事になります。思うようにできず、子供が泣き出してしまったり、かんしゃくを起こしたときは、「よく頑張ったね。とても難しかったよね。えらいえらい」と、たくさん褒めて、慰めてあげましょう。

イライラ期の子供との接し方と親の心構え

保護者はできるだけ子供の気持ちに寄り添い、上手にできない部分を少しサポートしてあげるくらいのスタンスでいるのが良いでしょう。

そのような体験を繰り返すし、少しずつ子供のできることが増えていきます。そして、たくさんの成功体験を積むことによって、子供に自信が生まれます。

成功体験が増えていくと、かんしゃくを起こしたり、イライラすることが少なくなってきます。そうなれば、イライラ期のゴールが見えてきます。

2歳の今は、子供がどうしたいと思っているのか、しっかり理解してあげた上で、サポートをしてあげましょう。

2歳児の成長に合わせた育児をしよう

子供は日々、成長していきます。特に幼少期の成長は、目を見張るものがありますが、できないことも多く、子供達はできる・できないの狭間で常に闘っていると言えます。

保護者としては、子供のやる気を応援しつつ、温かい目で見守ることが大切です。そして必要なときには手助けをし、できたときにはたくさん褒めてあげましょう。子供にとっては、保護者から褒められることが何よりのご褒美になります。子供と「できた」の喜びを分かち合いながら、一歩一歩、次のステップへ進んでいってください。

2歳になっても二文語どころか何を言っているのか理解できない宇宙語を話している場合、2歳の言葉の目安って?言葉の遅れを防ぐサポートのコツを参考に、言葉が出るよう、サポートしてあげましょう。