人間関係

子供の友達の親との付き合い方

子供の友達の親と上手に付き合う方法/嫌いな親への接し方

子供の友達の親と付き合う時のコツをご紹介します。子供の親との付き合い方は、意外と難しいものです。嫌いな親や挨拶をしない子供の親など付き合いにくい親とも上手に付き合って行くための方法・葬式や香典のマナーについても解説します。

子供の友達の親との付き合い方・マナーとは?

子供が友達と遊ぶのは嬉しいことですが、子供の友達の親との付き合いとなると、少し難しい問題も出てきます。子供の友達の親との関係に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、子供の年齢別の親との距離の取り方・嫌いな子供の親や挨拶をしない子供の親との付き合い方をまとめました。また、お友達の家に遊びに行く時のマナーやお友達の家に不幸があった時の対処法など、子供のお友達関係で悩みやすい事例についても解説していきます。

子供の友達の親との距離の取り方

子供の友達の親との距離は、子供の年齢が上がるに従い変化し、徐々に関係性が浅くなることが多いです。ただ、中には、子供が大きくなっても密接なママ友関係を望む人もいますので、距離の取り方が難しい場合もあります。

親子セットの幼稚園時代

子供が幼稚園の時代は、親子セットで遊ぶことが多いです。余程親しくない限り、子供だけでお友達の家に遊びに行くことは少ないでしょう。幼稚園の間は、子供の友達の親とはある程度、深く付き合っていく必要があります。

幼稚園の延長の小学校低学年時代

小学校に上がっても低学年の間は、子供も幼稚園時代の友達と遊ぶことも多く、幼稚園の延長のように親同士の関係も続くことがあります。ただ、活発な子供は、幼稚園の枠を超えて色々なお友達と遊ぶようになるでしょうから、親が幼稚園の枠にとらわれず子供の遊びたい友達と遊ぶようにしてあげましょう。

親子が離れ始める小学校中学年時代

小学校3・4年生になると、子供だけできちんと約束ができるようになり、子供の約束に親が介入しないことが増えていきます。学校の懇談会や参観などで、子供の仲の良い友達の親と顔を合わせた時に話をするだけで、十分事足りるようになっていきます。

子供同士の付き合いになる小学校高学年時代

小学校高学年になると、親が介入しない子供だけの付き合いが多くなります。また、仕事をする母親も出てきて、学校の参観や懇談会の出席者も減っていき、子供の仲の良い友達の親の顔も分からないということも珍しくありません。

ただ、子供同士で映画に行くなど電車に乗ってお出かけすることも出てきます。そのような際は、相手の親とも連絡が取れていた方が安心です。

嫌いな子供の友達の親との上手な付き合い方

母親も人間ですから、いくら子供が仲の良い友達の親だからと言って無条件で仲良くできるわけではありません。中には、「嫌い」と思ってしまう子供の友達の親もいるでしょう。ただ、嫌いな子供の友達の親でも、波風を立てることなく上手く付き合っていくこあとは必要です。

子供の友達の親が嫌いなら最低限の付き合いだけにする

嫌いな子供の友達の親でも、子供たちの関係に悪影響が出ないように最低限の付き合いだけはしておきたいものです。子供が家にお邪魔した時のお礼の連絡をするなどは、好き嫌いに関わらずしておくのが良いでしょう。

子供は子供と区別して付き合う

子供の友達の親が嫌いでも、子供は別人格です。子供の友達に対してはきちんと区別して、他の子供と同じように接してあげましょう。ただ、子供の友達の行動に見逃すことができないような問題点を見つけてしまった場合は、親に言うなどきちんと対処していきたいです。

子供同士がトラブルになった場合は学校に任せる

自分の子供が嫌いな親の子供とトラブルになった場合は、親が口を出さず学校に任せるのが一番よいです。子供の友達の親に対して嫌いと言う思いがあると、ついついこちらも感情的になってしまう可能性があります。親が介入すると問題が大きくなってしまうこともありますので、学校にお任せしましょう。

子供の友達が挨拶しない!教育方針の違う親との付き合い方

家に遊びに来ても挨拶しない子供や、道端でこちらが声をかけても目をあわせない子供も時々います。「この子の親は、家でどんな教育をしているのかしら?」とついつい思ってしまいます。
教育方針が違うと感じる子供の友達の親とは、どのように付き合って行けばよいのでしょうか。親は親、子供は子供と区別すると、あまり深く考えずに付き合うことができます。

親には事務連絡だけでOK

家庭での教育方針は、それぞれの家庭で異なります。子供の友達の家庭のことにはあまり介入せず、教育方針が違うと感じる親に対しては、事務的な連絡だけの付き合いとするのが無難です。「お宅のお子さん、挨拶しないわね」なんてうっかり言ってしまうと、トラブルになりかねませんので注意してください。

子供には先入観なく接しよう

挨拶をしない子供は、別に悪気があるわけではなく、何か理由があるのかもしれません。「挨拶しない子=悪い子」などと決めつけることなく、他の子供と同じように接してあげましょう。また、こちらが挨拶をし続けることで、子供の様子にも変化が見られるかもしれません。

挨拶をしない子供は恥ずかしがっている可能性もあり

挨拶をしないのは、子供がとても恥ずかしがり屋さんだからかもしれません。子供同士できちんと挨拶をしているようなら、慣れてくると親にも挨拶をしてくれるようになる可能性があります。また、小学校高学年の男の子なら、早い思春期に入り、大人に挨拶するのが恥ずかしく感じるようになっていることも考えられます。

挨拶しない子供にも良いところは沢山ある

きちんと挨拶をできる子供は素晴らしいですが、挨拶をできない子供にも良いところは沢山あるはずです。子供の良い面を見つけようとしてみると、子供への感情にも変化が出てくるでしょう。

子供の友達の家で不幸があった時の対処法【お葬式・お通夜・香典】

子供の友達の家で不幸があった場合、どのように対応すればよいのでしょうか。お葬式などは予告なくやってくるので、予め対処法を頭にいれておくと、いざという時に慌てなくてすみます。

お葬式やお通夜への出席の目安

子供を通してのお付き合いの場合、お葬式やお通夜に出席すべきか、悩んでしまいます。相談できるママ友がいる場合は、相談して決めるのも良いでしょう。

子供の友達の親から日時の連絡があった場合

子供の友達の親からお葬式やお通夜の日時の連絡があった場合には、先方も参列してもらっても良いという意思表示ですので、できる範囲で参列するのが良いです。ただ、子供を連れて行く必要などがある場合や遠方の場合は、無理する必要はないでしょう。

故人と生前に交流があった場合

故人と顔見知りの場合や、子供が故人と遊んでもらったなど生前に交流があった場合には、参列する方が良いでしょう。もし、都合が悪く参列できなかった場合には、後日お線香をあげに伺わしてもらいましょう。

お香典の相場

お香典の相場は、地域差もありますが、3,000~5,000円が一つの目安になります。場合によっては、何家族かでまとめてお香典を準備することになるかもしれませんので、親しいママ友に相談してみると良いでしょう。また、最近は「お香典は遠慮します」とされるお葬式やお通夜も増えてきています。そのような際は、お香典の準備は不要です。

お香典の送り主

お香典の送り主は、子供の父親・母親のどちらでも構いません。ただ、お香典を整理する方が分かり易いように、関係性(○○幼稚園○○組子供の氏名、など)を中封筒に書いてあげると親切です。

子供の参列はどうする?

子供をお葬式やお通夜に参列させるか、迷う方も多いでしょう。特に子供が小さいうちは、マナーを守れるかどうかが心配になります。子供が故人と面識があった場合は、一緒に参列するのも良いでしょう。ただ、子供があまりにも周りに迷惑をかけるような言動をした場合には、席を外すなど配慮も必要です。

子供が友達の家に遊びに行くとき子供に守らせたい3つの約束

小学生になると子供だけでお友達のお家に遊びに行く機会も多くなります。子供の友達の親に迷惑をかけないように、子供とお友達の家に遊びに行く時の約束をきちんと決めておきましょう。

最近は面倒を避けるため、「友達の家に呼ばない・友達の家に遊びに行かせない」という家庭も多いですが、きちんとルールを守れてさえいれば、友達の家に遊びに行かせてもらうのも子供にとって良い経験になります。

1.帰宅時間を子供にきちんと伝える

子供には、「〇時にはお友達のお家を出るように」と必ず帰宅時間を伝えておきましょう。また、約束の時間前であっても、友達が、習い事など用事がある時は、迷惑にならないように早めに帰ってくるように伝えておく必要もあります。

2.友達の家でしてはいけないことを教えておく

子供には、最低限、お友達の家で守って欲しいことを教えておきましょう。

友達の家にお邪魔した時に守るべきルール

  • 冷蔵庫を勝手に開けない
  • 寝室には入らない
  • 靴は必ず揃える
  • 「お邪魔します」「お邪魔しました」などの挨拶はきちんとする
  • おもちゃは、必ず片づけて帰る

3.誰のお友達の家に行くかを必ず親に伝える

子供が遊びに行く時は、行き先を把握しておきましょう。特に、子供の友達の家にお邪魔する時には、親としてだれの家に行ったか知っておきたいものです。子供が誰の家に行くのか必ず言って出かけるように習慣をつけるようにしてください。また、外遊びに途中で友達の家に遊びに行くことになった時には、帰ってから親に伝えるように約束しておくと安心です。

子供が友達の家に遊びに行くときの親のマナー4つ

子供同士が外で一緒に遊ぶだけなら親が介入する必要はありませんが、友達の家にお邪魔するとなると、親もきちんとお礼をしておきたいです。

1.帰宅後お礼のメールや電話をする

子供が帰宅したら、無事帰宅したこととお邪魔させてもらったお礼をメールや電話で伝えましょう。夕食時の忙しい時間なら、メールやLINEの方が迷惑になりません。また、お菓子を頂いた時には、そのお礼を忘れずに伝えてください。

2.いつもおやつを頂く家庭には子供におやつを持たせる

子供が、おやつの時間を挟んで遊びに行かせてもらう時や、毎回おやつを出して頂く家に遊びに行かせてもらう時には、子供におやつを持たせるとよいでしょう。ただ、家庭の方針でスナック菓子は食べさせないなどという場合もあります。その場合は、果物にするなど迷惑にならないものを持たせるようにするといいでしょう。

3.自宅にも遊びに来てもらう機会を作る

いつも同じお家に遊びに行かせてもらってばかりだと、こちらも気をつかいます。子供の友達には、できる範囲で自分の家にも遊びに来てもらう機会を作るようにするとよいでしょう。

4.低学年のうちは連絡先の交換をしておく

低学年のうちは子供だけで上手く約束できないことがあります。「予定があるのに友達の家に遊びに行く約束をしてしまった」ということも良くあります。いつまでも友達に待たせるのは、可哀相です。子供が低学年のうちは、家を行き来する子供の友達の親と連絡先を交換しておくようにしてください。子供に持たせるおやつの中に自分の連絡先を記載した手紙を入れておくのも良いでしょう。

子供の友達の親と上手に距離を置く方法

「子供の友達の親に頻繁にランチに誘われて困っている」など、もう少しママ友と距離を置いて付き合いたいと思っている人は意外と少なくありません。ただ、何度もお誘いを断るのも気が引けてしまうものです。相手との関係が壊れないように程よい距離を置くのがベストです。

1.仕事を始める

仕事は、子供の友達の親からの誘いを断るのに、最も簡単な理由です。「仕事を始めたから、ランチに行く時間が無くなってゴメンね」とお断りして、学校の懇談会などで顔を合わせた時には、今までと変わらずお話をするのがよいでしょう。

2.SNSを止める

最近は、メールやLINEだけでなくSNSを通じたママ友同士の交流も盛んです。ただ、多くの子供の友達の親とSNSで繋がっていると、コメントをするだけでも多くの時間を使っているということがあります。思い切ってSNS上でのママ友との付き合いをやめてはどうでしょうか。必要な時だけメールやLINEで連絡をするのも一つの方法です。

子供の友達の親との関係は子供がメイン!悩み過ぎないで!

子供の友達の親との関係に悩む方は多いですが、あくまでのママ友は子供あっての関係です。子供が成長するにつれて、ママ同士の付き合いも浅くなっていきます。できるのであれば、一時的なもの割り切って付き合うのが良いでしょう。

また、子供の友達の親との関係性をこじらせないためにも、子供の問題は子供同士や学校に任せることも必要です。もちろん、子供の友達の親の中から長く付き合えるとても気の合う方に出会えることもあります。「子供の友達の親との付き合いは面倒」と初めから構えるのではなく、自然体で接してみましょう。