子供のシール遊びが始まると大変!
シール遊びにハマる時期は、多くの子供にやって来ます。最初は手足にペタペタとくっつくシールが面白く、何度も体や洋服の上から貼ったり剥がしたりを楽しみます。次はどんどん貼ることが楽しくなり、家中の至るところに貼りまくるという状況を繰り広げる子供もいます。
「ダメ!」と言ってもきりがないですし、「思いっ切りシール遊びをしてもいいわよ」とも言えません。シールを買い与えているお父さん、お母さんとしても、ちょっと複雑なところです。
子供のシール遊びが始まったら、同時にお父さん、お母さん達のシール剥がしがはじまると言うわけです。
お父さん・お母さんのシールに関する悩み
独身時代の一人暮らしや、夫婦二人で暮らしていた時は、インテリアや家具に、強いこだわりを持っていたお父さん、お母さんもいるでしょう。ですが、家族が増えて怒涛の子育てがはじまり、自宅が子供の遊び場になってしまうと、状況は大きく変化します。
さまざまな子育ての悩みが出てきますが、おもちゃが片付かない、物が散乱するという悩みと同じくらい「シールに関する悩み」は意外と多いものです。そこで、お父さん、お母さんが抱えるシールに関する悩みを、以下にまとめてみました。
リアル!大人は子供のシールで困っている
シールがあちらこちらに散らばっている。0歳の妹が口の中に入れるので危ない。
新しく購入したテレビや冷蔵庫に、容赦なくシールがペタペタと貼られている。
シールを貼るだけではなく、無理に剥がすのでベタベタしている。
剥がしたいけれど、いつ貼ったシールか分からないくらい、中々剥がれない。
貼るのは、簡単!でも、剥がすのはかなり面倒くさい。
このように、シールは意外と面倒なアイテムです。貼るのは簡単ですが、剥がすのはそれ以上に手間がかかってしまうので、お父さん、お母さんたちがウンザリする気持ちも分かります。
さて、手間がかかって面倒な「シールの剥がし方」ですが、いったいどうすれば簡単に取れるのでしょうか?次の項目で詳しくお話していきます。
色んなアイテムを使おう!シールの剥がし方8選
「シールを取ろうと頑張ったけど、表面だけが剥がれて、きれいに全部取れない」と困ってしまう人も、少なくありません。爪でシールの脇から一生懸命剥がそうと試みても、思うように剥がせません。
シールを上手に剥がすには、どうしたら良いのでしょうか。専用のシール剥がしだけではなく、身近にあるアイテムで、ベタベタにこびりついたシールを剥がすことができるのです。是非、参考にしてください。
1食器用の中性洗剤をシールに染みこませる
雑誌や教材の付録についていたり、保育園や幼稚園でもらってくることもある「紙シール」。子供達にとって身近にあるシールだからこそ、親の目が届かないところでペタペタと家中に貼られ、収拾がつかなくなってしまいます。
目につくものからサッと剥がしていきたいところですが、子供が貼った直後は簡単に剥がせますが、日が経ってしまうと、貼った場所にシールのノリが馴染んでしまい、剥がしにくくなります。
そこで、キッチンにあるアイテム、「中性洗剤」がシール剥がしに役に立ちます。食器を洗う時に必ず使用する中性洗剤は、シールを剥がすのには最適です。それでは、簡単に剥がす方法を見ていきましょう。
中性洗剤を使ったシールの剥がし方
1.剥がしたいシールに、中性洗剤をたっぷりと染みこませる
2.浸透率をアップさせるために、ラップで覆う
3.そのまま15分放置する
4.時間が経ったら、そっと剥がしていく
こちらの方法だと多少べたつきがありますが、シールの表面だけではなく、接着面からしっかりと剥がしてくれるのでおすすめです。残ったべたつきは、濡れ布巾でこするときれいに落ちます。
粘着性の高いシールの場合には、シールに数本の切れ込みをいれて、中性洗剤が浸透しやすいように工夫をすると良いでしょう。出来るだけ、シールの接着面全体に洗剤が行き届くように、意識してください。
「もう何年貼り続けているのかな?あのシール」「手を尽くしたけど、剥がれない」という時には、ぜひ中性洗剤でのシールの剥がし方を試してみてください。
2.100均のシール剥がし専用液
100円均一には、本当に便利な物が揃っていて、子供用のアイテムもたくさん販売されていますが、その中に「シール剥がし液」があります。
シールを剥がす専用アイテムですから、比較的簡単に剥がすことができます。中性洗剤のような働きがあるのですが、剥がす力は強くても、シールが付着している素材に何らかの影響が出てしまう可能性も否めません。
シールが付着していた壁が変色したり、素材が溶けてしまったり、材質そのものを痛めてしまうこともあるので、一度目立たないところでテストするようにしましょう。
3.ドライヤーでベタベタを残さない
「シールの表面だけ取れてノリの部分が残ってしまい、どうしたらよいのか分からない」という人も多いです。ノリ部分の処理は意外と面倒なので、そのような時には、最初からドライヤーを使ってみてはどうでしょうか。
ドライヤーの熱によって剥がしていく方法で、ビニールシールのように中性洗剤やシール剥がし液がなかなか浸透していかないタイプに重宝します。中性洗剤と同じように、ドライヤーも自宅には必ずあるものですから、ぜひ活用なさってみてくださいね。
ドライヤーを使ったシールの剥がし方
1.シールの接着面がビタッとくっついていたら、シールの端や角をちょっとめくっておきましょう。
2.少し接着面が見えたところで、ここに向かってドライヤーの熱を当てていきます。
3.接着剤が熱の力によって少し柔らかくなってきたら、少しずつ剥がしながら熱を当て続ける。
4.焦らないで、ゆっくりゆっくりと剥がしていきましょう。
ドライヤーの熱によって、シールを剥がしていく時のポイントは、あくまでも焦らないことです。熱を与えて、ゆっくりと接着面を剥がしていくようなイメージを持ってください。一度に、ペリッと剥がれないものだと理解しておきましょう。
4.シールを貼っている部分をお湯につける
食器やコップにシールをたくさん貼って、満足するお子さんも多いです。洗う度にブヨブヨとシールがふやけて、なんとなく不衛生に感じるお母さんもいるでしょう。そこで、最もシンプルな剥がし方なのが、「お湯につける」という方法です。
- 洗い桶の中にお湯をたっぷり入れます
- シールが貼られたた食器を入れ、十分にシールをふやかします
- 半日程度付けておけば、大体の場合はするりとシールが剥がれます
なかなかシールが剥がれない場合には、上記の剥がし方を試した後に、中性洗剤を活用する方法を試してみて下さい。
5.キッチンにある「酢」でシールを剥がす
酢には、接着剤に作用する酸性の成分が含まれているので、シールにつけることで少しずつ接着力を低下させます。キッチンにある調味料でシールを剥がせるなんてとても便利です。
「専用のシール剥がし液や中性洗剤だと、手荒れが気になる」「子供のおもちゃについたシールを化学的な薬品では落としたくない」という人は、是非お酢をお試しください。
ただし、壁に貼られたシールに使う場合、壁紙が変色する場合がありますので、冷蔵庫など、酢を使ったあとにしっかりと拭くことのできる場所に使いましょう。
6.ヘラや定規などでシールを剥がす
液体を染み込ませたり、熱を加えて接着力を弱める剥がし方がありますが、ヘラや定規を使うのも効果的な方法です。素材とシールが接着している面の隙間を、ジワジワと広げていくのが、この剥がし方の特徴です。
しかしながら、この剥がし方には、デメリットもあります。一番のデメリットは、擦ることでシールが貼られている素材面が、傷ついてしまう恐れがあるという点です。
擦り取る方法は無理やり剥がすことですから、素材を傷つけたくない場合は避けるようにしましょう。粘着性の高いシールで、どうしても取れなくて困っているという時には、最後の砦としてこの剥がし方をお試しください。
7.セロハンテープでシールを剥がす
シール剥がしに失敗し、ノリ部分のベタベタが残ってしまった場合、同じく粘着性の高いもので取りましょう。セロハンテープは中性洗剤やお湯に浸ける方法よりも、気がついたときに手軽にできます。セロハンテープを使った剥がし方は、とても簡単です。
- はじめに、セロハンテープを粘着面が表側になるように、くるりんと丸めます。
- 輪っか状になったセロハンテープでシールをペタペタすれば、ベタベタ部分がセロハンテープにくっつき、取れやすくなります。
ガムテープや布テープでも代用できますが、セロハンテープよりも粘着力が強いため、壁に貼られたシールに使うと、壁紙を傷めてしまう恐れがあります。
壁に使う場合は、シールのベタベタ部分以外に、ガムテープや布テープの粘着面がつかないよう、注意が必要です。
8.意外なシール剥がし!ハンドクリーム
「これがシール剥がしになるの?」とびっくりしてしまうようなアイテムが、実は役に立ちます。それは、手の乾燥対策に使っている人も多い、だれもが1つは持っている「ハンドクリーム」です。
ハンドクリームは油分が多く含まれているので、シールに塗ることで、ゆっくりと接着力を弱めてくれます。剥がし方は、とても簡単です。
シールの上にハンドクリームを塗って、ラップで覆い20分待つだけで完了です。
中性洗剤のように手が荒れる心配がなく、ハンドクリームのような身近なコスメなら、気が付いた時にすぐに対応できます。ただし、油分が多いので、壁紙に使うことは避けましょう。
以上、シールの剥がし方を8つご紹介しましたが、どれも手軽に手に入る、もしくは家にすでにあるアイテムばかりです。剥がし方は、シールの種類や貼られた場所によって変えていくことで、より効果を発揮していきます。
水に弱い素材でできているシールは液体、逆に、水に強い素材でできているシールは熱や擦りなどの刺激を与えて、慎重に剥がしていきましょう。
シールを貼っちゃだめ!と言ってもムダ
「そこにシールを貼っちゃダメ」「その家具高いんだからシール貼らないで」と言ったところで、子供が言うとおりにしてくれると期待してはいけません。
シールを貼っちゃダメと言ったところで、子供のシール好きはなかなか収まらずに、親の目を盗んで家中のあちらこちらにシールが貼られるだけです。
シールを貼るという行為が楽しいので、貼るなと言っても貼ってしまうのが子供です。
子供のシール貼りに困らないために
やってはいけないと言うと、こっそり隠れてまでする子供も多く、シールが手元にあるのですから、貼ってはいけないと言っても無駄でしょう。
「貼ってはいけない」のではなく、ルールを決めて、「ここなら貼ってもいい」という場所があれば、子供も楽しくシールを貼れ、お父さん、お母さんもシールの汚れに困りません。
シールを貼ってもいいスペースを作る
シールを貼ってもいい「専用のシールスペース」を作って、思う存分シール遊びを出来るスペースを作ってあげましょう。子供にシールを貼ってはダメと言うのではなく、思う存分遊ばせてしまった方が、意外と満足します。
ダンボールを「木」「動物」などの形に切り取って、壁に張り付けておき、シールを貼ってもいい場所とします。比較的長時間、壁に張り付けることになりますので、粘土のような感触の繰り返し貼ったり剥がしたりできる接着剤でつけていくと良いでしょう。
ダンボールは壁に立て掛けてもOKです。そこに、自分の好きなようにシールを貼って、可愛らしく装飾していきましょう。
そうすれば、シールをペタペタと貼っているうちに、ひとつの作品が出来上がるかのような感覚になり、決められたシールスペース以外に貼っていくのが、何だかもったいないような気持ちになっていきます。
シールスペースはダンボールだけではなく、大きなカレンダーの裏紙を使うのもおすすめです。
サインペンで公園や山を描き、その上からシールを貼ることで、物語が生まれます。子供と一緒に絵を描いて準備するのも楽しいです。
このように、シールを自由に貼って良いスペースを作るだけで、子供のシールに対する欲求が収まるので、むやみやたらに貼ることが少なくなります。
シール帳に貼る楽しさを教える
子供がお父さん、お母さんのお話をきちんと理解できるようになってきたら、「そこら辺に貼っても、大事なシールがぐちゃぐちゃになってしまうだけだよ。シール帳に貼ればコレクションできるよ」と、きれいに保存できる方法を、教えてあげましょう。
今までは貼るだけで満足していたシールですが、今度は貼って、じっくり眺められるという嬉しさも生まれます。
シール帳は繰り返し貼ったり剥がしたりできるので、一度貼ったら終わりではなく、場所やページを変えて貼り直しができます。
繰り返し使えるシール帳ではなく、普通のノート便利です。シールスペースで紹介したように、ノートに絵を描いて、その上からシールを貼っていくと、自分だけの絵本ができあがります。
子供がシールをコレクションしていく楽しさに芽生えるように、お父さん、お母さんはシール帳を揃えたり、使い方を教えてあげましょう。
目的を持ってシールを使うと困らない
子供はシールを貼るという行為が楽しくて、ところかまわず貼って親を困らせることになってしまいますが、大好きなシールをかしこく活用する方法があります。
カレンダーを使い、遊んだあとに片付けができた日や、歯磨きがちゃんとできた日に、ご褒美のシールを自分で貼ります。目標があり、カレンダーがシールで埋まっていくことで、子供のやる気を刺激します。
2歳前後の子供がいる場合、シールをトレイトレーニングに活用している家庭も多いです。このように、シールを剥がすのが大変だと嘆く前に、目的を持ってシールを貼るということを教えるのは、とても良いことです。
そんな、シールを活用して楽しくトイレトレーニングを進めていく方法は、トイレトレーニングがシールで楽しくで紹介していますので、参考にしてみましょう。