子育て中の主婦でも資格取得はできる
妊娠・出産で育児休暇を取得したり、妊娠を機に、退職して子育てをしている主婦の方、育児や家事の合間を生かし、資格を取得している人が増えてきています。
資格を持っていると、自分のスキルアップや社会復帰した時のために、自営業に役立てる、育児に活かすために…と、仕事や育児に使えるだけでなく、自信にもつながります。
今回は、様々なきっかけで資格取得にチャレンジした体験を15人のママに聞いてみました。どんな資格を目指したのか、なぜその資格だったのか、勉強法や合格までにかった期間など、自分が資格を取ろうと思った時の参考になります。
小さな子供がいても、頑張り次第で結果がついてきます。まだまだ育児真っ只中で、取得した資格を活かすことはまだほんの少し先ですが、とても充実した日々を過ごし、資格取得後には、新たに違う資格にチャレンジしようと思っているママもいます。
子育て中の主婦に人気!おすすめの資格5選
育児中に自宅でもできる仕事が、資格取得に挑戦しようと思っているママに人気です。中には資格がなくてもできる仕事がありますが、資格を持っているということで、信頼度がアップします。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
エクセル、ワードのスキルを証明し、国際的にも通用する資格です。関数や文書作成に精通しているとみなされ、事務系や、在宅の仕事に就く際、持っていると有利な資格です。
簿記
簿記の資格を持っていると、経理の仕事に就く際、有利です。損益計算書、貸借対照表を作成する能力があるとみなされ、3級だと独学でもとりやすいですが、2級になると、3級からの基礎がなければいけません。
TOEIC
世界共通の、英語のコミュニケーション力を評価するもので、点数が高いほど英語の語学力も高いと評価されます。在宅で、翻訳の仕事などに生かせます。
カラーコーディネーター
色彩の知識を身につけ、メディアやショップ、インターネットなどで、色や配色を商品や広告に活かすことのできる資格です。女性にとても人気がある資格です。
FP(ファイナンシャルプランナー)
ファイナンシャルプランナーは、税金や不動産、住宅ローンや相続関係等、様々なお金に関する知識を身につけ、相談者をサポートする専門家です。仕事として活かすだけではなく、自分の家計の見直しに活かすこともできます。
子育て中の主婦が通信教育で資格を取得した体験談
自宅にいながら資格を取得できる通信教育にチャレンジして、見事に合格した体験談です。子供が小さくても隙間時間で勉強をして、主婦でも資格を取得できると証明してくれています。
保育士の資格を取りました
はるん(30代後半)
出産を機に退社をしたため、家事育児をしている時間以外に余裕が出来ました。日中は、乳児の息子とほぼ二人だけで過ごす事に対する気分転換の意味も含めて、せっかくなので子供に関しての勉強も出来る保育士の資格を取る事にしました。
勉強は通信講座のテキストのみで、1日に30分~1時間程度テキストを眺める事が日課となりました。
また実技は絵画とピアノを選択しましたが、元々の職種がデザイナーでイラストは得意だったので絵画対策は特に何もせず、ピアノは10年ほどエレクトーンを習っていた経験があったので小型のキーボードを購入して息子に聴かせるように練習したりしていました。
そして、勉強を始めて一年経ったころ、保育士試験を受験して、学科と実技の両方とも一発合格する事が出来ました。資格のためにガツガツ勉強をするというよりも、隙間時間にのんびり取り組んだ事が功を奏したと思っています。
家で資格を取る
リラ(30歳)
私は幼児食インストラクターの資格を取りました。自分の子供にも活用できるし、いつか、子供に関する仕事に就きたいので取ることにしました。
子供が産まれて、いつ仕事復帰するかまだまだわからないので、復帰するときに少しでも役に立つように資格を取ることをしました。
子供が起きる前や昼寝や夜寝てる間に勉強をしました。また、子供がテレビに集中してる時に勉強をして、勉強してる姿も見せました。一日2ページとかの勉強なので、勉強時間の確保とかも苦労なくできました。
通信教育なので、勉強したテストを提出がありますが、テキストをみて解答してもよかったので、テストも簡単でした。3ヶ月で取れるというので、勉強したら意外に2ヶ月くらいで取れました。
試験もどこかに受けに行くのではなく、自宅試験だったので、気楽に受けることができました。次は野菜ソムリエやベジタブル&フルーツアドバイザー、保育士、カウンセラー等を取りたいと思っています。自分の子供と、再就職に役に立つものを取りたいと思っています。
保育士資格取得
なおかむ(40代前半)
結婚して一人目の出産後もフルタイムとして働いていました。子供を産んで初めて自分が子供好きなことを知り、二人目の妊娠発覚とともに「産休、育休中に保育士の資格を取ろう」と思いました。
すぐに現在の仕事を辞めるつもりはなかったので、歳をとって、定年後にでも保育園で働く時に少しでも有利になるなら…と言った気持ちでした。
産休に入ってからはユーキャンを使って1日3時間程度、産後も1月位してからは3時間程度、勉強し、2番目の子が5ヶ月に、なる頃に保育士試験がありました。
結果は合格!本当に嬉しかったです。実技試験のピアノが一番の難関で、家にはないので、恥ずかしかったですが、楽器屋さんに行って練習してました。
資格を取って10年位経ちますが、そろそろ保育園で働きたいな…という気持ちがムクムク。本当にあの時勉強しておいて良かったです。
早く資格を活かしたい
さつき(40歳)
大学時代にとても洋服に興味をもち、大学を卒業してからずっとアパレルの仕事をしています。最初はとても楽しく、なりたかった職業に就けてとても幸せでした。ただ、2年目くらいから突然いろんなことを考えるようになりました。
常に土日は仕事なこと。祝日やお盆、お正月はなくお仕事で明け暮れること。友達と休みが合わないこと。結婚式に呼ばれてもほとんど出席できないこと。洋服を買い続けないといけないこと。貯金ができないこと。考えれば悪いことだらけでした。
結婚して出産した後もその悩みは続き、思い切って資格を取るために休みの日は子供を預けて、夜中も出来るだけ独学で勉強することにしました。
長時間立ち続けることがとても苦痛になってきていたので、事務がやりたいと医療事務の勉強を始め、3ヶ月で運良く試験に合格でき、資格を取ることができました。
ですが、なかなか就職活動と子育ては自由が利かず、持っている資格はそのまま使わず販売を続けています。子供の行事などはほぼ土日なので、今はお休みを取ってますが、気を使わずお休みの職業に就きたいと未だに思っています。
好きなことを仕事へ
くぁか(20代後半)
子供が小さくてまだ働けないので、子育てしている中、暇な時間を使って資格を取れば?と、母に言われたのがきっかけで、次に働く際に生かせるような資格を取ろうと考えました。
自宅で出来る簡単に勉強出来るものがよく、尚且つ自分が楽しく勉強出来るものがいいと思い、いろいろ探しました。テレビで見ていて興味の湧いたインテリアコーディネーターに興味を持ったので資格を取ろうと思いました。
自宅で子育てや家事の合間を縫ってちょこちょこ勉強しました。自分が興味のあるものだったのもあり、楽しく勉強することごできました。
約8ヶ月勉強し、なんとか二次試験まで合格することができ、見事資格取得をすることができました。家事や子育ての合間に勉強していただけでもしっかり勉強出来たので、これからの就職に生かせたらなと思っています。
家庭で役立ちました
よっちゃん(38歳)
子供の離乳食が始まった頃、食育アドバイザーの勉強を始めて資格を取得しました。離乳食を食べてくれなかった子供のために、食について勉強し、家庭で役立てたいというのが一番の目的でした。
通信で勉強し、添削問題やレポートを提出しました。最後の試験も自宅でやり、提出しました。子供を寝かしつけたあと、寝ちゃいそうになるのを何とか乗り越え、その後、毎晩1時間ほど勉強し、資格取得までに3ヶ月くらいかかりました。
昼間も時間が取れたらやりたかったですが、なかなか難しく、時間かかってしまいました。今では少し家庭で勉強したことを生かし、役立っていると思います。次に取りたい資格やはり、仕事につながるものを取りたくて、何がいいか考え中です。
リラクゼーションの源
中村久美子(50歳前後)
第2子の子供の産前、産後で、とても体調がすぐれず、悩んだ時期がありました。妊娠中はもちろん、産後は母乳育児だった為、体調が悪くても薬を飲めませんでした。
そんな時に、英国式リフレクソロジーを利用して心も身体もリラックスできて育児に光が見えた気持ちになれました。リフレクソロジストが優しく確認や質問をしてくれた時点からリラクゼーションは始まっていたと思います。
施術中に足裏が痛いと感じる箇所が臓器と関わっている説明を聞かされ、食生活から栄養の話を聞くうちに、自身の体調だけでなく回りの人にもあてはめて考えるようになり、通信教育で資格の勉強をしようと思いました。
人の身体のことなので、解剖学や医療用語や栄養学について詳しく学びました。当時は子供が幼く手がかかるので夜中に1~2時間位がやっとでした。だいたい8ヶ月位かかり学科が修了しました。
その後に実技実習を行い、資格取得には1年位かかりました。この学びのおかげで家族の体調や栄養に注意深くなりました。
現在は上の子供は20歳を過ぎて、自分自身は50歳を過ぎました。あの頃に学びんだことは今も役立つのでよかったです。今後は日本文化に触れられる着付けを習いたいです。
一念発起で資格取得
ピコピコ(40代前半)
子育てをしながら医療事務の資格を取得しました。子育て中は仕事をできなくても、小学生に上がった頃には仕事もできるだろうと思い、そのためには資格があったほうが有利だと考え、一念発起で通信講座を申し込み、教材テキストを使用し資格勉強をしました。
一日の中で、子供がお昼寝をしている1時間と子供の寝静まった夜の2時間ほどの計3時間程を費やし、勉強しました。5~6か月ほどと時間はかかりましたが、無事資格を取得することができました。
資格を取得できた当時は、医療事務の求人も多く掲載されており、資格の箇所にも「有資格」と書かれていることが多く、医療事務の資格を取得して良かったと思いました。
資格の勉強をしていたあの時のパワーを考えると、今はとてもそのパワーがないので、次の資格取得は考えていませんが、また思いが変わったら考えてみようと思います。
日商簿記3級を取得するまで
山田幸子(42歳)
私の主人は自営業なので帳簿をつける必要があり、簿記3級を取得することにしました。当初、どうやって勉強しようか色々考えましたが、ユーキャンの通信講座を受講することにしました。お値段もそこそこ安く三カ月程度の勉強で取得できると書いていたからです。
当時、子供が幼稚園に行っていたので、子供が幼稚園に行っている間に家事をこなしながら、1日に2時間ぐらい集中して勉強しました。問題で分からないことが有ったり、難しい単元であるときは1日に3時間ぐらい勉強しました。
勉強していたのは平日だけで、土日は休んでいました。それを、ちょうど三カ月続けました。テキストを結構何回も読み返しました。そして問題に取り掛かるといった感じで、私のペースは決して早いとは言えないと思います。
ですが、分かるまでテキストを読み、分からないところはきちんと解決していきました。取得して良かったことは、簿記の基本の用語の意味などはある程度理解できるようになった事です。
次に取得したい資格は、英語関係の資格です。私はフィギュアスケートが観戦に行く程好きで、外国人の選手のインタビューなどそのまま英語で理解できれば楽しいだろうなと思います。
子育て中の主婦が隙間時間で通学して資格を取得した体験談
子供がいる主婦でも、保育園や幼稚園、学校に行っている間に通学で資格を取得した体験談です。通学で学ぶメリットは分からないところはすぐに聞くことができ、一緒に学ぶ仲間ができるということでしょう。
再就職を目指してパソコンの資格を取得
嶋田恵子(40歳前半)
MOSスペシャリストのワードとエクセルを取得しました。その半年後、簿記3級に合格しました。再就職を目指して、パソコンを一から勉強したいと思ったからです。
パソコンを何となく操作することはできても、ワードやエクセルを使ってビジネスに応用できるまでは自信がなかったからです。思ったよりも簡単でした。
良かった点は、PTAや子供会の役員時に役立ちました。パソコンは3カ月間通学し、1日5時間勉強したり自分で練習をしていました。
簿記は独学で2ヵ月です。試験前は1日5時間ほど勉強していました。パソコンは授業を受けたりコツコツと練習問題をし、簿記はテキストを読んだり問題を解いたりしました。今は子供と一緒に漢字検定に挑戦したいなと思っています。
初めての職業訓練校
みくにゃん(30代後半)
子供が2歳になったので、そろそろ保育園に預けて仕事を探そうと思い、ハローワークへ行きました。日曜祝日は保育園が休みなので、平日のみの仕事を中心に探すとほとんどが事務職でした。
でも、事務職はしたことがないし、パソコンも自宅で年賀状印刷する位しか触ったことがないので諦めていました。
それを担当者に伝えると、ちょうど「ワープロ3級」「表計算3級」の資格を取るための講座が募集してますよと勧められ受けることにしました。
講座は平日に5時間の3ヶ月間ありました。でも全てがワープロ・表計算の授業ではなくて、マナーの勉強や他の作業をする日もあり、ほぼ初心者の私が資格を取るためには自主練習も必要でした。
でも、自宅に帰ると子供がいてパソコンすら開けないので、講師に許可をもらい授業の後に他の受講生の方と、1時間程度居残り練習をしたりしていまいた。
自宅では週末に主人が子供を散歩とかに連れ出してくれている間だけ、タイピングの練習をしたりしました。その甲斐あってかなんとか3ヵ月後の検定に受かることが出来ました。
子育て中の主婦がコツコツ独学で資格を取得した体験談
自宅にいながら資格を取得するのは通信教育と変わりありませんが、自分で参考書など、テキストを相手に独学で勉強して資格を取得した体験談です。通信教育は、合格に向けて分かりやすく添削などをしてくれますが、独学で勉強して資格を取得できたというのは素晴らしいことです。
子供が寝ている間に資格を取得
まゆ子(32歳)
子供が最後半年の時に、色彩検定3級を取得しました。出産を機に退職しましたが、若干の不安や焦りがあり、「専業主婦でも、再就職しても役立ちそうな資格を」と思い色彩検定にしました。
お金も時間もかけたくなかったので、参考書を買って子供が昼寝している隙間時間に少しずつ独学で勉強することに。とは言え、子供がまとまってお昼寝している時は夕飯の支度などをするので、ちょっとウトウトしている時などに、すかさず参考書を取り出して読んだりもしました。
グズってなかなか寝ない日は勉強出来なかったりもしましたが、一日平均で1時間ほどは捻出し、3ヶ月勉強して合格しました。3級を取ってみて色彩の奥深さや面白さが分かったので、機会を見て次は2級に挑戦してみたいと思っています。
再就職に向けて資格取得
田中はるみ(33歳)
出産を機に仕事を辞めました。1年ぐらいは家で子育てしようと思っていましたが、その間にもどんどん歳を取るし、ブランクが拡がります。再就職する時に少しでも役立てばと思って資格を取ることにしました。
次も事務職希望だったので、簿記2級にチャレンジすることにしました。勉強は自分で参考書を買って独学でひたすら勉強しました。子供がお昼寝をしている時間や皆が寝ている早朝に勉強していました。
全く簿記の知識が無かったので、3級の勉強から始め、だいたい1日4~5時間ぐらいを1年弱続けて試験に合格しました。資格を取って良かったことは時間の使い方が上手くなったことや自分の自信につながりました。
これから就職活動を始めますが、この資格が上手くアピール出来ればいいと思います。簿記が取得出来たので、お金絡みで次はFP2級に挑戦したいと思っています。
お金に詳しくなることで、自分の生活にもプラスになるし、仕事の幅も広がるので頑張ってみようと思っています。
履歴書には資格を書いた方がいい?
工藤あすか(30代後半)
子供の世話が少なくなると、今度は子供にかかる経済的な負担が増えてきます。塾などの習い事などです。そのお金をどうやって出していこうか考えた時に、パートという形でも長く勤められるようにと思い、それには履歴書に資格を書きたい、そう思いました。
そして、どのような資格が仕事に繋がりやすいのかを本屋に行って探してみました。コーナーにはあらゆる資格取得の本があるのですが、ほとんど理解できず、これならできるかもと手に取ったのが日商簿記3級です。
名前は聞いたことがありました。それに、内容が仕事の仕組みに関することだったので、まずそこから始めようと思いました。そのための学校には入りませんでしたが、わからないことは全部ネットに書いてありました。
計算が合わず、なかなか検定の合格ラインに近づけませんでしたが、簿記そのものの仕組みは3か月くらいで覚えられます。あとは、ひたすら計算の練習です。
3級は、簿記の中では入門編です。簿記がわかると会社の仕組みも自然にわかります。そういうことを考えると、これから就職する学生の人も勉強になると思います。そして今は、まだ事務職にはつけないままで、普通にパートをしています。
子育て中に英検を取得
さとみ(30代前半)
英検準一級の資格取得を目指して、育児が少し軌道に乗ってきた産後3カ月ぐらいから、少しずつ勉強を始めていきました。
もともと結婚前に、英語を使う仕事をしていましたが、結婚を機に退職してしまいました。育児が落ち着いたら、いずれ復帰したいので、それまでにスキルアップを図ろうかと思いました。
子育て中なので、講座に通うこともためらわれ、独学で、問題集に取り組みました。毎日、30分程度は勉強できるようにし、子供の昼寝中や、夜に寝てから勉強しました。
半年ほどで一次試験に合格し、二次試験の英語面接も不安でしたが、受かりました。資格を持っているだけで、自信につながるので、毎日コツコツ勉強してよかったと思います。
今後は、英語の資格として世間的に重要視されている、TOEICにおいて、現在810点なので、860点を目標に取り組みたいと思います。
子育て中の主婦でも頑張れば資格がとれる
主婦が育児の合間を利用して資格を取るのはとても有意義なことです。資格ではなく、趣味の習い事をするのもいいでしょう。「今年は空いた時間に習い事をはじめたい!」という方は、主婦こそ習い事をしよう!の体験談をご覧ください。