子供のおしゃべりがはじまる時期

子供がおしゃべりを始めるのは何歳から?

子供のおしゃべりは性格の差があるとはいえ、話しはじめるのが遅い場合もあれば、おしゃべりでうるさい場合もあり、他の子と比較すると親はイライラと思い悩んでしまいます。何歳でどれだけ話せるのが一般的で、子供のおしゃべりに親がはたらきかけられることにはどういった方法があるのか紹介します。

子供がおしゃべりを始めるのは何歳から?

子供がおしゃべりを始めるのは何歳ごろ?

言葉の発達と年齢

子供のおしゃべりは、遅くても早くても、どちらにしても親にとっては不安に感じる要素です。子供は一般的に、1歳頃から1語の単語が出るようになります。最初に出る言葉は幼児語と呼ばれるワンワン(犬)やブーブー(車)といった言葉です。そして1歳7ヶ月頃から2歳にかけて、少し高度な言葉、だっこ、おいしいといった言葉を表現するようになります。

その後、2歳になると2語文が出てくるようになり、2歳半になると大きい、小さいといった比較をする形容詞も使えるようになり、語彙力が増えてきます。

3歳になると3語文を話し、「ママ、ごはん食べたい」といった、意味のある言葉を発っするようになり、親が言っている話の内容もほぼ理解しています。一説によると子供は毎月250単語を覚えると言っている専門家もいて、この頃の子供の学習能力が驚くほど高いことがわかります。

子供がおしゃべりを始めるのは1歳ごろが目安

子供のおしゃべりが始まるのが1歳児以降というのは、あくまでも目安です。おしゃべりをしはじめるのが早い・遅いは、子供の性格や理解度によっても違います。

また、無口な子供は言葉を理解していても、自発的におしゃべりをしないこともあります。子供のおしゃべりの遅れを同じ月齢の他の子供と比較してしまうと、ママやパパは余計に気になってしまいますが、素人判断をせずに、気になるようなら子供の健診時などに、医師へ相談してみましょう。

子供のおしゃべりを判断する目安

おしゃべりしない子供の判別目安

1歳から1歳半に子供はおしゃべりをはじめることが多いのですが、自分の子供のおしゃべりが遅いと心配になります。その時には、簡単な診断をしてみましょう。
それは、「言われていることがわかっていて指示に従えるか」、「コミュニケーションに興味がないか」「聴力が正常かどうか」の3つです。
自分自身でしゃべるきっかけをつかもうと努力しないのか、性格的な問題なのか、耳がよく聞こえないかの違いです。

言われていることがわかっているケース

  • 要求をジェスチャーで伝えることができるので、おしゃべりの必要性を感じない
  • 発語が遅く3歳、4歳になって長文を話すこともある
  • いきなり会話が出てくることもある
  • 会話をしている時に話している相手の顔をじっと見ているかをチェック

コミュニケーションを取ろうとしないケース

  • 成長が遅く、運動神経もゆっくり成長している
  • 手先が不器用なことが多い
  • 周囲に関心がないため発語が遅くなっている
  • 一人遊びが好き

聴力があまりよくないケース

  • 玄関のインターフォンに反応するか
  • 後ろから名前を呼びかけて振り返るか

子供がおしゃべりできるようになるトレーニング

子供の目を見て話す母親

子供がおしゃべりできるとパパやママとのコミュニケーションも取りやすく、相手との意思疎通もできるようになります。毎日の親子の訓練でおしゃべりの語彙力を増やすトレーニングができるので、知育の一環として会話を増やしてみましょう。

小さいうちから、できるだけ目を見て笑いかけたり話しかけたりします。時には歌ったり、ベビーサインを使って会話をすることで、親から子供へコミュニケーションが取れます。一人遊びが好きな子供もいますが、ママと一緒に童謡や手遊びをしたりすることで単語を習得していきます。

子供の言語習得はママからの対話が一番で、ママが言葉を発していることから子供は学んでいきます。食事や入浴、おむつ替えの時にも語りかけたり、お手伝いをお願いして親子間で意思疎通をはかってみてください。

保育園や幼稚園に通うようになってからも毎日のできごとを話す機会を作り、眠る前には今日何があったかを子供と話す時間を作れるといいでしょう。

3歳で言葉をどれくらい話す?個人差もある発達の目安
3歳で言葉をどれくらい話す?個人差もある発達の目安

子供のおしゃべりがとまらないときはどうすればいい?

子供がおしゃべりをしなくて言葉が遅いと悩むママがいる一方、子供がしゃべりすぎてとまらないため、ついついイライラしてしまい、困ってしまうママもいます。おしゃべりがとまらない場合は、何歳でもマシンガントークをくりひろげ、ママはぐったりしてしまうこともあります。

子供のおしゃべりがとまらない時は相槌だけをうつ

朝食時に食卓でパパに話しかける幼児

子供がおしゃべりを止められない時も、無視だけはしないようにしましょう。うるさいと感じてイライラしている時でも、相づちだけは打つようにします。

子供からおしゃべりをしてくる時は、ママの愛情を感じたい時、コミュニケーションを取りたい時がほとんどです。考えてみれば、仕事から帰ってきたパパが、ママの世間話を聞いてくれなくてイライラした経験はありませんか?

おしゃべりで世間話をすることも、子供にとっては大切なできごとです。子供もおしゃべりが上手な場合だと「ちゃんと聞いてる?」「返事してよ」なんてエラそうに言う場合があります。一人前に会話ができることは成長している証で立派なことです。その時には、ママとしてはきちんと聞く姿勢を見せることが必要です。

ママが仕事をしていて帰宅して疲れていても、無視をしたり、うるさいからと邪険な態度をとらず、子供がおしゃべりしたい気持ちを理解して時間を取ってあげるようにしましょう。

子供におしゃべりをするときのルールを教える

元々子供はおしゃべり好きなものです。おしゃべりがとまらないケースの一部には衝動性を止められないこともありますが、子供でも言い聞かせればしゃべってもいい場所といけない場所の区別がつくようになります。守るべきルールは守らせましょう。

幼稚園や保育園の先生が話している時は私語を慎む、他の人が話している時はしゃべらない、病院の待合室や飛行機、電車の中では静かにといったルールを決めて、守らせるようにします。

衝動的に話す子供への対処法

  • 話していい場所や時間を決める
  • ダメな理由を説明して叱る(病院の待合室は具合が悪い人が多いので静かにする)
  • おしゃべりがダメな場所で話し始めたらその場で注意する

子供はルールを教えなければ、どこでも話していいものだと思っていることもあります。親はダメなものはダメとルール化をして、何度も話して聞かせないといけません。

母親に話しかける子供

また、ママとコミュニケーションを取りたくて話していることもあります。その場合は砂時計やタイマー機能が役立ちます。寝る前、布団に入ってからなど、おしゃべりにつきあってあげる時間を作ってあげましょう。おやつを食べながら今日あったことを話すのもいいでしょう。スマホにもタイマー機能があります。おしゃべりにつきあってあげることで、子供のストレス発散にもなります。

俳優・香川照之さんの母の育児方法に学ぶ

子供の育児方法として、有名俳優の香川照之さんの母親である元宝塚歌劇団で女優の浜木綿子(はまゆうこ)さんの育児方法が参考になります。香川照之さんは、俳優・歌舞伎役者です。

浜木綿子さんの子育て方法として、「ちょっと待って」と言わないことを徹底して守っていました。子供から何か言われたら対応するようにしたことは、とても重要です。ママが他のことをしていると子供は自分に注目を集めたくて話しかけてきます。ママはイライラしてしまう気持ちがあったとしても、子供に対応してあげる必要があります。

子供がおしゃべりな時も、相づちを打ってあげて理解を示してあげることで子供に愛情を示してあげることができ、自己肯定感を高めることができます。

自己肯定感が低い子供の特徴~チェックリストで肯定度診断
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筆者の子供のおしゃべり事情体験談

我が家は女の子と男の子の2人の子供を育てていて、おしゃべりもその子によって違っていました。参考になるといいなと思い、体験談を紹介します。

女の子はおしゃべりを始めるのが早い

女の子と母親

第一子の女の子はおしゃべりが早かったです。1歳で1語文は当たり前で、小学校に入学前の現在でも言語能力は高く語彙力も多いです。

2歳児になった時に児童館の水槽を指差して「メダカ?金魚?」と、どちらなのか聞いてきたので、ママ友から驚かれたことがあります。
幼稚園の現在では、「タカアシガニ!」「ニモに出てきたやつ!」と、自分が伝えたい言葉をはっきりと伝えられます。クイズ番組では「ドラゴンフルーツ!」「マンゴー!」「パパイヤじゃない?」と芸能人と一緒に正答を考える姿も見られます。教えていない言葉を自然と学んでしまうので、母親としては悪口や愚痴もうっかり言えないと、気が引き締まります。

同年齢の子供を見ていると、男の子よりも女の子の方がおしゃべりである確率は高く、幼稚園で同じ年齢の子供とも仲良くおしゃべりをしているようで、帰宅してから会話内容を教えてくれます。ママがおしゃべりを聞いてあげないと怒るくらいです。

語彙力を増やしてもらうために絵本の読み聞かせをするほか、最近ではひらがな、かたかなが読めるので、図書館で絵本を借りて自分で読んで読ませるようにしています。

男の子はおしゃべりを始めたのが遅かった

ノートを見て勉強する男の子

第二子の男の子は現在4歳で年少です。男の子は言葉が遅いと聞いていて、親族に言葉が遅い人がいたと聞いていたのもあり、我が家も多分あてはまると予想はしていたものの、第一子の女の子があてはまらなかったこともあり最初は戸惑いました。

健康診断では白衣の医師を見ると拒否反応を示して泣き叫んでしまい困りました。プレ保育に申し込んだものの、手遊びも嫌い、読み聞かせも拒否反応、リズム遊びも参加しないと大変だったので、発達検査を受けたり、無料相談に電話したり、カウンセリングに行ったりして、ママは悩んだ時期もありました。現在は保育園に進みながら療育に通っています。

保育園に通い始めてからは性格も明るくなり、おしりたんていのダンスをしたり、盆踊りを歌いながら踊ったりしています。習い事として通っている療育では、最近ジグソーパズル48ピースができました。また、ひらがなやかたかなの練習もして、得意分野を伸ばしています。できることとできないことの差が大きく、親としては見守るしかないのですが、少しずつ訓練で能力を伸ばしてもらいたいです。

苦手分野は、のりのべたつきが苦手なので工作の回数を増やしたり、手先のトレーニングとしてペグさし、紐通しを行って、小学校進学に備えて学習中です。

長女に比べると、相変わらず言葉数は少ないです。ほぼ同じ育て方をしていたのに子供の性格も違っているため、おしゃべりしない子供の理由が親の努力不足が理由とは感じません。「保育園は楽しかった?」と聞くと「うん」としか言いませんので会話があまり広がらないのですが、親から話しかけて会話を広げるようにしています。

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子供のおしゃべりで疲れたら力を抜こう

子育てをしていると、子供のおしゃべりは早くても遅くても気になってしまうものです。女児も男児も育てた私としては、気になったら早めに専門家に相談することをおすすめします。

また、おしゃべりすぎて疲れる時、イライラする時は時間を区切って対処するのが一番です。育児中は休みなしですが、適度に力を抜きつつがんばっていきたいものです。