夫婦の価値観の違いを乗り越えるために

夫婦の価値観が違う!乗り越えるためにできることは?

夫婦の価値観の違いは、多くは親戚との付き合い方やお金、子供の教育方針で起こります。意見の押し付けではなく、夫婦の価値観の違いを乗り越えるために、平和的に解決できる方法を考えてみました。価値観の違いにイライラしない私の取っている解決法も紹介しますので、参考にしてみてください。

夫婦の価値観が違う!乗り越えるためにできることは?

夫婦の価値観の違いに悩む人は多い

夫婦の価値観の違いは、結婚してすぐの時には生じなくても、徐々に違いが起こってくることが多いです。結婚前に感じなかったことが分かるようになるのが夫婦生活です。

価値観の違いをきっかけに大きな夫婦げんかに発展してしまい、常習化すると子供にも影響が出てきます。そして価値観が合わないことで夫婦仲にも影響が出てしまう可能性があります。

同じ環境で育ってきた家族や兄弟姉妹でも、生まれ持った性格が違うと、言い合いやけんかをしてしまうことがあるのですから、他人同士が一緒になっている夫婦となると、結婚したときの価値観が同じでも、子供が生まれると違いが生じることがあります。夫婦の価値観の違いを上手に乗り切るためにはどうすればいいのか、解決策を提案します。

価値観とは何をいいと思うかの判断基準

価値観は価値判断のことで、自分自身の感覚です。何をいいと思うか、何を悪いと思うか、何に価値があると思うのかの判断基準になり、自分自身の経験や考え方に基づいて、ものごとを判断する時に利用します。

夫婦の価値観の違いは育った環境の違いから生まれる

人間の価値観は、うまれ育った環境に左右されます。育ってきた家庭環境や社会環境に大きく影響され、幼少期からの経験が深層心理に働きかけて、次第に自分自身の価値観を作ります。夫婦の価値観がぶつかるのは当然のことなのです。

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夫婦の価値観が違うことはこんなにある

夫婦の価値観の違いはどのくらいのパターンがあるのでしょうか。お金のことや子育ての教育方針、仕事の価値観、親戚づきあいなど、生活していて気がつく代表的な例を挙げてみました。

お金に関する夫婦の価値観が違う

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夫婦の価値観の違いの中で、お金の価値観は結婚前につきあっていたよりも、結婚後に更に感じやすいです。お金の価値観の違いを感じてしまう多いケースが、妻は倹約家で夫はお金に無頓着なパターンです。

夫婦だと妻側が家計の管理をすることが多いですが、住居費や光熱費、食費や雑費を支払ったり貯金をしていきます。子育て中だと、子供が大きくなるにつれ習い事や塾代、幼稚園や保育園の代金や高校や大学の進学費用もかかります。

貯金が好きで毎月一定額を貯めると決めている人と、湯水のようにお金を使ってしまう浪費好きが結婚して、一緒になるとぶつかるのは当たり前です。そこまで極端な例ではないにせよ、夫婦になると家計を一緒にすることが多く、子育てをしているうえで将来のために教育費を貯めるので、余計にぶつかることが多くなります。

夫婦の価値観の違いの解決にはお金の見える化をする

家計でお金の問題を解決するとなると、夫婦で1つのお財布にすることが一番です。高収入であれば、貯金は余った分だけでもいいでしょう。しかし、貯金は毎月こつこつ貯めていく必要もあります。家族でお金を毎月いくら貯めるべきか、いくらなら使っていいのかを話し合うことで解決できます。

お金の見える化をしてみよう

  • 3年後の300万円の新車購入のため毎月8~9万円貯める
  • 15年間で私立大学の700万円の費用を貯める(1年間で46.6万円、1ヶ月で約3.8万円)
  • 趣味の費用のために毎月〇万円なら使用可と決める

子供の教育方針で夫婦の価値観が違う

夫婦の間で、教育方針の価値観が違うこともあります。悩み相談として挙げられるのは、保育園と幼稚園のどちらにするか、小学校や中学校を公立にするか私立にするか、大学進学をさせるかといったことです。

自分自身の進んできた道がよかったと感じているなら、自分の母校に進学させたいと考えている親も多いです。教育方針の違いのほか、学費が高いと「この額を子供にかけるべきか」のお金に関しての価値観の違いも出てきます。逆に自分は学歴を気にしてこなかった人が、子供には逆の選択肢を取りたい場合もあります。

習い事に関しての価値観の違いも出てくる

英語を学ぶ幼児と意見が対立する両親

教育方針の価値観で、習い事に関しての価値観が違うこともあります。夫婦でモチベーションが違うと、話し合いをしても解決に至らないことがあります。

何を習わせる?習い事に関しての価値観

  • 何歳から習わせるか
  • 何を習わせるか
  • 習得できるまでの期間は?習得できたらやめるかどうか
  • 子供が本当に通いたがっているか・親のエゴではないか

習い事は、プールやピアノ、体操教室、野球、バスケットボール、サッカーなどたくさんあり、それ以外に小学校で必修科目になった英語やプログラミングなど、注目の習い事もあります。

習い事に関しては、通わなくても習得できるものもあり、年齢も幼稚園や保育園の未就学児の頃から習い事をさせるかどうかも議論の対象になります。夫婦で感じ方が違うと、「まだ早いのでは?」「お金がかかるから不要。」など感じ方の違いがあります。

仕事で夫婦の価値観が違う

ソファで寝る夫と掃除する妻

夫婦の価値観で、仕事へのスタンスの違いがあります。夫の仕事に対する熱意だけでなく、共働きだと妻への仕事への理解度の違いもあります。

例えば、夫が出世欲に貪欲で子育てを手伝ってくれない、逆に、イクメンなのはいいものの、出世に意欲がなく、仕事へのやる気がないケースがあるほか、妻の仕事の忙しさを理解してくれない夫もいます。

仕事への価値観の違いの例

  • 夫が出世に貪欲、休日も育児に参加してくれない
  • 夫が出世に興味がない
  • 妻の仕事の忙しさを理解してくれない
  • 共働きなのに家事や育児の負担は妻だけ

夫に理解を求めても仕事が忙しい場合があるため、ファミリーサポートのような有料サービスを利用するほか、定年退職したおじいちゃん、おばあちゃんが近隣に住んでいる場合、子育て中は親に頼る人もいます。

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親戚づきあいで夫婦の価値観が違う

玄関で親戚に挨拶する夫婦

実家や義理の両親とのつきあいを苦痛に感じる人は多いです。お正月やお盆などの行事の多い地域や、親戚が近くに住んでいておつきあいが密接なのかでも、価値観の違いを感じる頻度は違います。

実家や親戚づきあいでの価値観

  • 訪れる頻度は?(週に何回、年に何回)
  • お手伝いなどが必要かどうか
  • お正月、お盆、お祭りなど年中行事が多い地域かどうか
  • 近くに住んでいる場合は夫婦生活に干渉があるかどうか

話し方が直接的な人、悪口やうわさ話をする人との会話が嫌な人は多いです。通常の人間関係だと避ければいいものですが、実家や義理の両親、親戚とは結婚生活が続く限り、どうしても続きます。距離を置きたくてもできないイライラ感を、夫婦間でぶつけてしまうこともあります。

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夫婦の価値観が違う時はどうすればいい?

子育てをしている夫婦の価値観が違う時、夫婦げんかをしたままだと、モヤモヤとした気持ちが残ります。乗り越えるにはどうしたらいいのか考えていきましょう。

お互いの意見を押し付けない

背中を向けて対立する夫婦

お互いの主義、主張があるので、「自分が正しい」と言い張って意見を押し付けるのではなくて、相手の価値観を聞いてみましょう。価値観の違いを乗り越えるためには、冷静になることが一番大切です。

例えば、相手の話をさえぎらずに、1人あたり10分ずつのプレゼンテーションのようにして意見交換をしてみましょう。なぜそうしたいのかが見えてきます。メモなどでお互いに思っていることを書きだしてみると、案外とすりあわせができる点があったりします。

妥協点を探る

お互いの意見を聞いた後は、乗り越えるためにはどうするべきなのかを考えます。全く違う意見ではなく、お互いが少しずつ妥協できそうなことなら、妥協点を探してみることが重要です。

自分がどうしても譲れないこと、現実的に不可能なことなど、意見を聞いていると理想と現実が見えてきます。意見のすり合わせを行い、夫婦どちらかがガマンをするのではなく、妥協できないか模索してみましょう。

夫婦げんかはしない

両親が喧嘩する傍で耳を塞ぐ子供

夫婦げんかは避けてください。その理由は、パパとママが夫婦げんかをしている姿を見ている子供は、不安定な状態に陥るからです。精神的に不安定だとキレやすくなったり、他人を傷つけたり、勉強する意欲が失われてしまったりします。

結婚に希望が持てなくなる子供は離婚率が多いです。親の不仲だった子供は結婚に希望が見いだせなくなり、生涯1人きりでいる例も多いです。これは自分の存在価値がわからなくなってしまうからです。

アダルトチルドレンになってしまうこともある

親からのネグレストなど、家庭環境が悪い家庭で育った子供のことで、完璧主義者になってしまったり、親の顔色をうかがってしまう気を遣いすぎる子供になり、アダルトチルドレン予備軍になってしまうことがあります。

成人してもいい子のフリをしようとしてしまいます。自分自身の幸福感を感じられない子供に育てないためにも、子供の前での夫婦げんかは避けましょう。

筆者の夫婦の価値観が違ったときの対処

我が家も夫婦の価値観は、全てにおいて同じではありません。いわゆる友達夫婦で仲は比較的いい方だと思っていますが、乗り越えるために取っている方法があります。私の体験談を紹介します。

つけっぱなしの電気は私が消すことにしました

夫に期待することをあきらめた妻

夫は電気もつけっぱなし、エアコンもつけっぱなし、お風呂では髪の毛を洗う時もシャワーと止めずに流したままです。妻である私はこまめに電気を消したりしているので、時にイライラすることもあります。夫が電気をつけっぱなしにするのはよくあることと、ママ友からも聞きます。

あまり口うるさく言うと夫婦げんかになりそうだと思い、まずは調べてみました。すると電気のつけっぱなしでかかる電気代は、LED電球の電気代は1時間つけっぱなしだと約1.3円で1日つけっぱなしだと30.26円でした。

365日つけっぱなしだと11,300円と高くなりますが、1時間つけっぱなし程度なら2円弱と考えると、妻の私がこまめに切ればいいのではないかと考えるようになりました。それからは夫には注意せず、見つけたらすぐに「私が消す」ことで解決しています。

子供の習い事は必要だと説得しました

水泳教室で指導を受ける子供

夫婦の価値観の違いで教育方針の違いは、お金の価値観とも関係してくるので難しいものです。我が家では2人の子供がいて、プールや体操教室などに通わせています。未就学児なのでまだ園代もかかるため、夫からは義務教育の小学校に入ってからでもいいのではないかと話がありました。

習い事に関しては結果がどれだけ出るかもわからなく、毎月の出費にもなります。最初、プールの習い事は無料の体験教室に通わせて楽しませ、次に短期コースに通わせました。慣れてきて子供が「行きたい!」と言ったので続けています。未就学児だと親が通わせたいから通わせて、子供自身があまり行きたがらないと嫌になってしまうこともあります。そのため、子供が本当に行きたいかどうかも重要と考え、子供にも夫に行きたいと説明してもらいました。

子供自身が「行きたい!」と言ったことで、夫も習い事に通わせてもいいのではないかと考え方を変えてくれました。

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夫婦の価値観の違いを上手に乗り越えている人の体験談

子育てをしていると、教育方針での価値観の違いは生じてしまいます。家庭での価値観の違いを乗り越えるためにママ達はどうしているのか聞いてみました。

休日にはおでかけ?しない?言い合いにも

おでかけ好き(36歳)


私は基本的におでかけ好きで、恋人同士だった時にはおでかけをよくするカップルでした。子供も色々な場所に連れていきたいと思っていますが、夫婦で価値観が違うので困っています。

仕事が多忙になって疲れているからなのか、休日は夫がテレビの前で横になって動きません。子供を連れておでかけしたいと主張しても、勝手に行ってきたらと言われて諦める日々が続いています。

冬は「風邪が流行しているから」、夏は「外に出ると暑いから」と外に出ようとしない旦那です。自分の余裕があるときには、歩いていける公園に連れていって遊ぶものの、もっと遠出を楽しみたいとモヤっとしています。

旦那が遊びに行きたいと思わないので、平日の園の休みに、園が一緒のママ友と一緒に遠出して納得しています。

子育て負担が私にだけ!

ゆきママ(36歳)


夫は昔の価値観の持ち主です。子育ては女性がするものと思い込んでいるところがあります。同業の仕事をしていたのですが、結婚や育児と両立できない特殊な仕事だったので、結婚してから仕事をやめてしまったのですが、それが彼を大きく変えてしまいました。

結婚した当初、1人目がうまれた時には子育てにも積極的でしたが、2人目が年齢の離れた子供ということ、私が専業主婦なことからも「子育ては妻の仕事」と自分の仕事が休みの時でも、行き先を告げずに勝手に遊びに行ってしまいます。

夫は言っても聞かない相手なので、半分は諦めています。ママ友に愚痴を言い発散するほか、発想の転換と思って子供と一緒に遊びにでかけて、お金を使って楽しんでいます。

家族でしっかり話し合う!

教育ママ(45歳)


子供の教育方針について、夫婦の価値観が違うと厄介です。夫は私立の中学校、高校で進学校でした。私は公立で比較的自由な校風でした。男の子を育てていて、将来はいい大学に進んで欲しいので、夫の私立の中学校や高校にエスカレーターで進んでもらおうと思っていたところ「あまりおすすめしない」と言われました。

理由を聞いたら、勉強ばかりで青春時代を楽しめなかったので、自分の子供には楽しく過ごしてほしいそうです。私からすると進学校に進み、大学に行ってから、社会人になってからも楽しめるのだと思っているのですが、夫は頑固です。

夫婦で話し合った結論としては、まだ受験期には時間があるので、その時に考えることにしました。最終的には子供の自由意思にまかせようと思っています。

夫婦の価値観は違って当たり前

夫婦の価値観は、育ってきた環境の違いで感じ方も違います。大きく違う夫婦もいれば、ちょっとだけ違う夫婦もいます。大切なのは、夫婦の価値観が違っていた時にちゃんと解決していくかということです。小さいことでも我慢してしまうとイライラが大きくなってしまいます。夫婦の価値観の違いを乗り越えるために、工夫できることをやっていきましょう。