子供の口呼吸の原因と治し方

子供の口呼吸を鼻呼吸に治す!自宅でできる改善法

子供が口呼吸をしていて風邪で鼻づまりを起こしているのではない場合、鼻呼吸に改善していく必要があります。口呼吸のデメリットを知ることで、鼻呼吸にする必要性がわかるでしょう。子供が口呼吸をしていることに気づいたら早めに治していきましょう。耳鼻科での治療が必要な場合もあります。

子供の口呼吸を鼻呼吸に治す!自宅でできる改善法

口呼吸ではなく鼻呼吸が本来の呼吸法

子供の呼吸が鼻でしているのか口でしているのか、気にしたことはありますか?「なんだかいつも子供の口が空いている」「唇がカサカサで喉も痛そう」そんな状態の時は、口呼吸になっている可能性があります。

口呼吸と鼻呼吸という名前から呼吸には2種類あるようにみえますが、人間はもともと鼻呼吸であり、口呼吸ではありません。

鼻は空気を取り入れる働きを持ちますが、口は物を食べるための器官なので、鼻のように空気を取り入れる機能を持たないため、口で呼吸をすることにはデメリットが多くあります。

鼻呼吸で呼吸することのメリット

鼻子ky通にすると体内にきれいな空気を取り込むことができる

鼻には異物の除去、体内に取り込む空気を温めて加湿する、という機能があります。鼻で呼吸することで、きれいな柔らかい空気を十分に体に取り入れることができます。

体に酸素を十分に供給することで、脳の活性化や細胞を生き生きとさせるだけでなく、免疫力も向上することができるのです。

体内にきれいな空気を取り込んで病気リスクを減らす

鼻毛が空気中のホコリを体内に入らないように防ぐだけではなく、鼻粘膜の線毛が細菌やウイルスを捕獲してくれます。

また、風邪などの病原菌は、細胞内や粘膜に付着し増殖することで症状が発症するのですが、鼻の粘膜には抗体があり、病原体の付着や侵入を防いでくれるので、病気のリスクの少ないきれいな空気を体に取り入れることができるのです。

鼻呼吸をすることで取り込んだ空気が温められる

空気が鼻孔を通ることにより、35~37度くらいに温められてから肺へ送られます。口呼吸の場合、外気がそのままの冷たい温度で肺に届けられてしまい、肺の負担が大きくなり、肺の免疫力が低下することがあります。

空気が鼻を通ることで加湿されて乾燥を防ぐ

鼻水には空気を加湿する働きもあります。空気は鼻を通ることで、湿度が90%以上に高められるため、呼吸による口腔内の乾燥を防いでくれるのです。

子供が鼻呼吸から口呼吸になってしまうのはなぜ?

赤ちゃんのころは鼻呼吸をしています

本来は鼻でするはずの呼吸ですが、日本人の子供の多くが口呼吸になっているとご存知でしょうか。口呼吸は生まれてすぐにしているわけではなく、成長の過程で口呼吸になってしまうのです。

生まれたばかりの赤ちゃんは鼻呼吸をするため、長時間授乳をしても呼吸をすることができます。ですが、言葉を話すようになると、口から息を吸うことを覚えていきます。

また、風邪をひいたりすることで、鼻が詰まると鼻の呼吸では十分に酸素が足りずに、呼吸を口でするようになり、口呼吸の方が鼻呼吸より空気をとり入れやすく、楽に呼吸できてしまうので、口呼吸が習慣となってしまうのです。

口呼吸をする子供の特徴をチェックしよう

口呼吸になってしまうのは、鼻で息がしにくくなるなどの原因があります。自分の子供は口呼吸になっているのではないか、口呼吸になってしまう原因は何なのか、対策の前に自分の子供がどういう状態なのかをきちんと知っておくことが大事です。自分の子供が口呼吸でないか、次の項目に当てはまることはないか確認してみてください

  • 気づいたら口が空きっぱなしなっている
  • 唇かカサカサしている
  • 鼻がつまっている
  • 口の中が乾いている
  • 朝起きた時に喉がヒリヒリ痛む様子がある
  • いびきをよくかく
  • 歯の間から舌が見えている
  • 口臭が気になる

子供が口呼吸になる原因がわかれば改善もできる

子供がいつも口を開いている

口呼吸になってしまう原因には、次のようなことがあります。

  • 口周りの筋力がついていない
  • 口呼吸グセが付いていしまっている
  • 鼻で呼吸がしにくい

口周りの筋力がついていないため口が閉じにくい

口周りの筋力が付いていない子供は、気づいたら口が空いている状態となり、意識しないと口を閉じることができない場合があります。口が空いていることで自然と楽な口呼吸になってしまうのです。

また、口周りの筋肉だけでなく、歯並びが悪い場合も、口を閉じるためにより筋力が必要となり、口が閉じにくくなります。

頻繁に鼻詰まりになるので口呼吸グセが付いていしまっている

鼻づまりなどで一時的に口呼吸になることがありますが、それが長期間続くと、口呼吸をする方が楽になり口で呼吸することがクセづいてしまいます。

鼻で呼吸がしにくい状態が長く続いている

風邪などで鼻づまりを起こしているような状態では、口で呼吸をするしかありません。一時的なものなら気にすることはありませんが、長期になると鼻で口呼吸がメインとなってしまいます。

赤ちゃんの頃の習慣も原因になる

口周りの筋肉がつかない原因には、乳児期のミルクの飲み方も影響しています。子供に合わない哺乳瓶の乳首を使用していると、口をしっかり動かすことができずに筋肉が弱いまま成長してしまいます。

また、乳首が合わないままでは、舌の正しい位置も乳児期に覚えることができず、それも口呼吸の原因となります。

現代の育児では離乳食の開始が5~6ヶ月と、1歳まで母乳を中心としていた昔よりも早いため、おっぱいを飲みながら身に付ける鼻呼吸が定着するより先に、口呼吸を覚えてしまうことにもつながります。

口呼吸で呼吸することのデメリット

口呼吸をしていると風邪をひきやすい

鼻という空気をきれいに調節する器官を通さず、本来するはずではない口で呼吸することは、デメリットが多くあります。

ウイルスが入りやすくなるので風邪をひきやすくなる

口には鼻のように異物を除去する機能がありませんので、ホコリだけではなく、ウイルスなどの病原菌もそのまま入ってきます。

体内にはいった病原菌が、喉などの粘膜に付着することで風邪をひきやすくなり、免疫力も低下してしまうのです。

口腔内が乾燥気味になるため口臭や虫歯の原因となる

唾液には殺菌作用が有り、口腔内の細菌の増殖を防いでくれます。また、カルシウムやリンが含まれることにより、歯のエナメル質を保護してくれる作用もあります。

口呼吸になることで、口が常に空いている状態となり乾燥のため唾液が出にくくなり、口腔内の細菌が増殖しやすく、歯の保護機能も低下し口臭や虫歯の原因となるのです。

歯並びの悪化や顔の締りがなくなる

本来、舌は上あごについているものですが、口呼吸をすることで舌が下がってしまい、歯が押し出されてしまい、舌が押し広げるはずの上あごが広がらず歯並びが悪くなります。

また、口が常に空いている状態となることで、あごの成長や顔の筋肉、骨格の成長に影響が出てしまい、顔の締りが悪くなりやすいのです。

口呼吸が続くことで、顔の締りがなくアデノイド顔貌(がんぼう)という独特の顔つきになる場合があります。

アデノイド顔貌

アデノイド顔貌

アデノイド顔貌とは、鼻腔の奥にある扁桃組織の咽頭扁桃(アデノイド)が肥大している人に起きる、あごに特徴が現れる特有の顔つきのことです。

アデノイドが肥大すると、鼻からの空気の流れが悪くなり、鼻呼吸が難しく徐々に口呼吸になり、それが長期間続くことによりアデノイド顔貌になります。

アデノイド顔貌の特徴

  • 顔が長い
  • 上あごより下あごが後ろにある
  • あごがほとんどない・横幅が狭い・二重あご
  • 歯並びが悪い
  • 猫背
  • 目が細く鼻が低い
  • 唇が厚い
  • 表情がぼんやり
  • 滑舌や発音がおかしい
  • いびきをよくかく

気道がふさがれて呼吸しにくくなるため睡眠不足になりやすい

口呼吸のまま寝ると口を開けた状態となり、舌が喉の奥に落ちて気道をふさいでしまいます。気道がふさがることで、呼吸がしづらくなり、寝てもなかなか疲れが取れないなど睡眠の質が低下してしまうのです。また、それが悪化すると睡眠時無呼吸症候群になってしまう場合もあります。

アレルゲンをブロックできずアレルギーになりやすい

空気が鼻を通さないことで、アレルゲンが直接口腔内に入り、気道などに付着することでアレルギーを引き起こしやすくなることがあります。

口を動かす筋肉が発達していないので上手にものを食べられない

口周りの筋肉が上手く発達しないことで、咀嚼する力がなかなか付かない場合が有り、食べる際に音を立て、上手に食べることができない場合があります。また、嚥下障害や消化器官への負担にもつながります。

口呼吸から鼻呼吸への治し方のポイント5つ

鼻呼吸をするには口周りの筋肉を鍛えよう

口呼吸はデメリットが多い上に、一度、習慣となってしまうとなかなか鼻呼吸へ治すことが難しくなります。小さい子供のうちに鼻呼吸を定着付けることで、その後の健康に大きく関わってきます。

口呼吸を改善するには日頃のトレーニングなどがとても大事ですので、次のことを参考に口呼吸から鼻呼吸へ治すサポートをしてみましょう。

1.呼吸するときは鼻呼吸を意識する

口を閉じて鼻で呼吸をすることを意識して習慣づけることが大事です。口呼吸がメインになっていると最初は呼吸しにくく苦しい場合もありますが、鼻呼吸が増えることで鼻の機能も徐々に活性化していきます。

また、小さい子供は自分で口呼吸になっていることを意識しにくい場合があります。口が空いているようなら、声を掛けるなどママが意識づける手助けをしてあげましょう。

口を閉じるように意識するために、ストローなどを唇で挟む時間を作ることもおすすめです。何かを唇に挟むことで、口の力が弱まれば挟んだものが落ちるので、子供の口を閉じることを意識しやすく、また、筋力作りにも役立ちます。

2.口周りの筋肉をつける生活習慣を

口が空いてしまう原因の一つは、口周りの筋肉がついていないことがあげられます。口周りの筋力をつけるためのトレーニンを取り入れましょう

食べるときはよく噛むようにする

口周りの筋肉を育てるには、物を噛むことが大事です。この時、噛むものは無理に硬いものではなく、ガムやグミ、餅などの、よく噛む必要があるものをおすすめします。

この際、片方で噛むのではなく、両方の奥歯をバランス良く使い、きちんと噛む癖をつけましょう。

あいうべ体操を習慣づける

筋力をつけるためのトレーニングである「あいうべ体操」もおすすめです。1回4秒前後で一日30回を目安に行いましょう。

あいうべ体操の方法

  • 「あー」と大きく口を開ける
  • 「いー」と口を横に広げる
  • 「うー」と口を尖らせるように前へつきだす
  • 「べー」で舌をだす

遊びの中でできるトレーニング

子供の遊びの中で、口周りの筋肉を十分に付けることができるものがあります。風船を膨らませたり、シャボン玉や吹き矢、ピロピロ笛は吹くことがトレーニングになります。

また、子供と一緒にお風呂に入った時に、湯船に鼻の下まで使って30秒数えるのも鼻呼吸のトレーニングにもなります。遊び感覚で楽しく挑戦してみてはいかがでしょうか。

3.鼻づまりを解消させて鼻呼吸を促す

大人にとってはちょっとした鼻水でも、小さい子供にとっては鼻呼吸ができなくなる原因となります。簡単は鼻づまりの場合、鼻を蒸しタオルで温めることで解消する場合もありますが、一時的でしかない場合は、根本の原因を探して治療が必要になります。鼻水や鼻づまりが長期間続く場合は、早めに耳鼻科を受診するようにしましょう。

子供は常に鼻が詰まっていると、それが自然な状態だと感じ、鼻づまりに気づくことができません。ママが子供の様子をしっかり見てあげてください。

4.鼻づまり改善グッズを使う

寝ている時は、鼻呼吸をしようとしても意識がないので難しいため、口呼吸を改善するグッズを使用することをおすすめします。口が開かないようにするテープや、鼻に貼ることで鼻孔を広げるテープなどがありますので、利用してみてください。

ただ、口を閉じるテープのみを使用するのは危険が伴います。鼻での呼吸がしづらく、口で呼吸をしている場合に口を閉じるテープのみを使用してしまうと、酸素が十分供給されなくなります。

口を閉じるテープを使用する際は、鼻を広げるテープを併用するなど、説明書をしっかり読んで使用法を守ることが必要です。また、使用する際はきちんと専用のテープを使用しましょう。

セロハンテープなどで代用すると、肌を傷めたりする場合がありますので、使用しないでください。専用のものの対象年齢を確認し、取扱説明書に沿って使用し、子供が使用して就寝しているときは息苦しそうでないかなど、気をつけながら安全に使用してください。

5.自宅ケアで効果がなければ歯科矯正を受けてみる

自宅のケアやトレーニングではなかなか口呼吸が改善できない場合、矯正することもおすすめです。歯科や口腔外科などでマウスピースや歯科矯正、鼻孔を広げる矯正をすることで、口呼吸を改善することができます。

子供の口呼吸に気づいたら改善しよう

口呼吸をすることは本来の呼吸とは異なるため、病気等を引き起こす原因となるなど子供にとってもデメリットがとても多いです。自分の子供がもしかしたら口呼吸かも、と感じたら子供の状態を見てあげて、日頃の生活の中から少しずつ口呼吸を改善するようにしてください。

子供のうちにしっかりと鼻呼吸の習慣をつけることで、その後の健康に大きく関わってきますので、小さいころからのケアを心がけましょう。

口呼吸が原因で口臭がする場合もありますが、それ以外の原因もありますので、子供の口臭が気になる!原因別に口の臭い対策をしよう!を参考に、子供の口臭を改善しましょう。

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