オスグッド治療と成長痛との違い

オスグッドの治療|成長痛との違いと痛みを和らげる処置

オスグッドは治療で痛みを軽減できる?小学校高学年ころから高校生の間に見られる膝関節痛、オスグッド。身長が大きく伸びていく成長期に見られるオスグッドは『成長痛』とはどう異なるのか、痛みを和らげることができる適切な処置かどうか、なかなか快方に向かわないときのの見極めポイントを解説。

オスグッドの治療|成長痛との違いと痛みを和らげる処置

本当に痛いのに誰もわかってくれない…オスグッドは治療して!

『オスグッド』『オスグッド病』『オスグッド・シュラッター症』『オスグッドシュラッター症候群』という言葉を聞いたことがありますか?
主に小学校高学年~高校生の間に見られる病気で、膝に痛みを感じることが特徴で走ったり跳んだりしたとき、また、屈伸したときに強い痛みを感じます。膝の少し下の部分が膨らんだりすることもありますが、腫れたりあざになるわけでなく、他の人からは『痛みを持つ』ような外見には見えないでしょう。

他の人にはわからない痛み

オスグッド病の女子バスケ部主将

オスグッド病は『病気』とはいっても、通常は見た目には何の変化も出ないことが多く、他の人から見たときには痛みを持っているようには見えないため、異変に気付かれにくい傾向がかなり高いといえます。まさか病気にかかっているとは思わず、周囲も本人も痛みがあってもそのまま我慢して(我慢させて)無理に運動を続けてしまうのはNG。

膝のお皿の下にふくらみが生じることもありますが、アザや腫ればかりか外傷もありませんので、本人も部活動なども休みづらいばかりか、理解も得にくく「運動不足なんじゃないの?」「さぼっているだけなんじゃないの?」などと言われて、部活動を続行した結果さらに症状が悪化したり、痛みが治りにくかったりしてしまいます。

オスグッドは成長痛ではありません!

小学校高学年~高校生の時期は身長が大きくなる時期。ちょうどこの頃に見られる膝の痛みということもあり、オスグッド病は『成長痛』と混同されることが少なくありません。ですが、オスグッド病は、骨や筋肉の成長とはまったく関係がなく、普段、膝を酷使するようなスポーツをしている子どもや元々体が硬い子どもに多く発症する病気です。

クラブ活動に多いサッカーやバスケット、陸上競技、バレーボールなどの競技は、膝に負荷がかかる動きが多いために、膝部分に疲労が蓄積しやく、オスグッドは普段これらのスポーツをしている子供に多く発症しますが、まれに運動をまったくしていない子どもや大人にも生じることがあります。

基本的には膝関節の使い過ぎや膝関節周囲の筋肉が引っ張られること、膝を酷使することで膝下の骨が隆起することが痛みになって表れたものが『オスグッド病』と考えると良いでしょう。

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オスグッドを治療で改善したい!痛みの原因と治療

オスグッドの専門治療医

オスグッド病は、適切な治療、施術で痛みを軽減できるとされていますが、施術を受けても1ヶ月も痛みが引かないケースもあります。

まずはオスグッドはどのような瞬間に痛みを感じることが多いのか、どのような人に痛みが出現することが多いのか見ていきましょう。

どんなふうに痛むの?【オスグッドの痛みの特徴】

オスグッドは痛みを訴えても、見た目の変化が少ないため周囲の理解を得がたいといった傾向があります。
オスグッド病のつらい痛みは、何か特徴はないのでしょうか?見た目にはわかりにくいことなので、ここでは膝が痛むタイミングをみていきましょう。

1◆いつでも痛む

オスグッド病の症状がひどい人と、起きているときでも横になっているときでも常に痛みを感じることも。普通に歩こうと思っても、膝の痛みがひどくて歩くこともできない人もいます。
膝に負担を掛けないように足全体をまっすぐに伸ばしているときは痛みが少なくなっても、少しでも曲げたり動かしたりすると痛みが生まれることも。

2◆運動時に痛む

普通に歩いたりする分には問題がなくても、ジャンプをしたり走ったりといった膝に負担のかかる動きをすると強い痛みが襲うというのもオスグッドの特徴的な痛み方。

普段は痛みを感じなくても、膝の下のふくらみ部分(オスグッド病によって生じたふくらみ)を押したり圧がかかると激痛が走り、運動などで痛みがある方の脚に体重を掛けると痛みが倍増してしまうのです。また、一度激痛が生じると、痛みがひいて回復するまでに時間がかかることも少なくありません。

3◆運動後に痛む

走ったりジャンプをしたりしたときには、そこまで強い痛みを感じていなかった子でも、運動が終わってから痛みがひどくなるということもあります。運動するときは何ともなくても、毎回運動後に激痛を感じるようになると、子供の気持ちとしても部活動の参加が嫌になってくるものです。

オスグッドの本当の原因は何?

膝に負荷がかかるバスケットボール

オスグッド病は膝に痛みが発生する病気ですので、膝関節に問題が生じるために起こると考えられています。直接的な原因としては膝関節を酷使することによる大腿四頭筋の緊張が原因ですが、間接的な原因は他にも考えられます。

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大腿四頭筋の緊張

大腿四頭筋とは太ももの前側の筋肉です。
ジャンプをしたりしゃがんだり蹴ったりする動作のときに使用する、つまり大腿四頭筋はほとんどの運動競技で使われる筋肉なのですが、この筋肉を酷使し常に緊張した状態が続くと筋肉は縮み硬くなったまま。

そうして大腿四頭筋が縮んで硬くなった分、筋肉がついている膝下部分を常に引っ張る状態になります。ひざ下が常に引っ張られてしまうことで内部は炎症が起こるだけでなく、膝下部分の筋肉が剥離して骨が隆起していきます。
骨が隆起すると痛みを伴い、オスグッド病特有の膝の痛みとなって表れるのです。

体全体の運動を支えることによる疲労

体全体を酷使しているケースでも、疲労が膝の痛みとなって表れることがあります。
バスケットボールやバレーボールなどの球技は基本的には全身を使いますが、膝の負担はかなり大きくスグッド病の痛みがあらわれることも。

筋肉疲労の偏り

体全体をまんべんなく動かしほぐしていくことができれば、一部分の筋肉疲労やオスグッド病などの痛みは発生しにくいのですが、筋肉の一部だけを酷使してしまったり、特定の部位はまったく動かさない状態が続いてしまったりすると、筋肉疲労に偏りが生じてしまいます。そうして結果的に膝部分に負担がかかると局部的な痛みが表れることも。

筋肉疲労の偏りによる痛みやだるさを回避するためにも、運動をするときはしっかりと準備体操やストレッチを行い、体のコリや動かしにくさを解消してから運動の本番に臨むようにしましょう。

柔軟性の欠如

運動をまったくしていない子どもや大人にも、オスグッド病による膝の痛みが生じることもあります。
これは、股関節や肩、腰の柔軟性や筋肉が不足するために、通常の動作の中でも他に負担がかかりやすく痛みが表れると考えられます。

柔軟性の欠如による痛みを防ぐためにも、一日に数回体の節々のストレッチを行ったり、ただ歩くのではなく腕や足の動きを大きくして歩いたり等の工夫をすることが求められます。

その治療は適切?!オスグッド病の治療方法を見極める

オスグッドの痛みを和らげるストレッチ

オスグッド病による痛みがあるとき、もしくは原因不明の膝の痛みがあるとき、テーピングサポーターやシップなどで対処をする方も多いのではないでしょうか?
もちろん、治療が適切なら痛みは軽減したり、あるいは痛みを感じなくなったりするでしょう。

ですが、治療を1ヶ月以上続けても、痛みの軽減が見られないときは、治療方針を変える必要があります。オスグッド病が見られるときには、次のような治療方法を行うことがあります。

テーピングサポーターで負担を軽減してあげる

大腿四頭筋の緊張を取る意味でも、太ももから膝下にかけてテーピングサポーターを巻くことで膝にかかる負担を軽減してあげられます。
整体院などで巻き方を教えてもらうことができますが、不適切な巻き方をしてしまうと症状がひどくなったり、治りが遅くなることもありますので、上手にできない場合には医師や技師の手を借りると良いでしょう。

一般的なテーピングサポーターの巻き方を紹介します。

オスグッド病のときのテーピングサポーターの巻き方

1.痛みが強くならない程度に膝を曲げて体育座り(三角座り)をする。
2.膝下の出っ張った部分の下から、膝のお皿部分の外側(体の外側)を通るように太ももまでテープを貼る。
3.膝下の出っ張った部分の下から、膝のお皿の外側(体の内側、内もも側)を通るように先程のテープと交差させてテープを貼る。
4.2本のテープが膝下の出っ張った部分で交差しているか、膝のお皿の部分にはかかっていないかをチェックする。

ストレッチで筋肉を弛緩する

オスグッド病は大腿四頭筋の緊張が発端となっていますので、これを予防するためには、運動前や普段の生活でストレッチを取り入れていくと効果的と考えられます。

ですが、既にオスグッド病になってしまった場合には、ストレッチによって痛みや症状が悪化することもありますので、かならず整体師などの資格ある人のアドバイスを受けてから取り組むようにしてください。

電気治療や針、指圧、マッサージで筋肉を弛緩

家庭用の低周波治療器などでも、太ももの筋肉の緊張を取ることが出来れば、オスグッド病の症状改善に役立ちます。また、整体院などで受ける電気治療や指圧、針なども、人によっては効果があることもあるでしょう。

ですが、1ヶ月経っても効果が見られないときは、治療方針を見直す必要があるといえます。電気治療や針・指圧などは人によって効き方が異なりますので、効果がない場合にずるずると長く続けることは、逆効果になることもあるのです。
マッサージも同じです。整体院や整形外科でマッサージを受けても、一時的に痛みの軽減が見られても、根本的な痛みには変化がないようなら、時間的にも金銭的にも大きな無駄になってしまうことも。

とは言え痛みが引くまでにはある程度の期間大事をとることも大切ですが、治療は実際に効果があるかどうかを試してみて一定期間を経て効果がないと判断したときは、『その治療方法があっていない』という目安になります。

なお、マッサージはストレッチと同じで、方法を間違えたり施術部位を間違ってしまうと、適切な効果が得られないだけでなく、痛みを増幅したり治癒までの時間が長くなってしまったりすることも。必ず専門のマッサージ師や整体師にしてもらうようにし、資格のない人や個人で行うことがないようにしましょう。

シップやアイシングで痛みを和らげる

オスグッドの痛みの中心部(膝下の出っ張った部分)に直接、氷嚢やシップでアイシングすることも効果的です。ですが、これは治療と言うよりは痛みを一時的に抑える目的で行いますので、シップやアイシングを続けたからと言って、それら辞退がオスグッド病そのものを治すことはできません。

とはいえ、筋肉の過度の炎症を防ぎ、痛みを回避できるような工夫が治癒につながることはあります。
シップやアイシングで痛みの中心部が体温以上の高熱になってしまわないよう、5~10分ほど冷やしてあげましょう。

ストレッチやマッサージとは異なり、アイシングはオスグッドの症状を悪化させることがありません。痛みを一時的に何とかするだけの対処法ではありますが、誰が行っても安心なので痛むときにはアイシングを行うようにしてくださいね。

手術で治療

膝下の出っ張った骨が大きく遊離していたり、成人してもオスグッドによる痛みが治らなかったりするときに、「手術をして、本格的に治療して見るのはいかがですか?」と医師に勧められることがあるかもしれません。オスグッド病の手術では、出っ張っている骨を削って平らにしたり、遊離した骨組織を摘出します。

知っておきたいリスクとしては、手術を行っても膝の突出があると、痛みが引かない可能性も…このため、手術が絶対的な解決策とはなるわけではないようです。
また、手術の際に切った筋肉は周辺の組織と癒着しやすくなるため、膝の周辺部分にある筋肉が癒着して硬くなってしまうことも挙げられます。筋肉が硬くなってしまうと、オスグッドとはまた異なる痛みを生じてしまったり、膝が動かしにくくなったり、なんとなく違和感を覚えたりすることもあるでしょう。

痛みがひどいから即手術を選択するのではなく、後遺症や手術の必然性をよく考慮してから受けるようにしましょう。

オスグッドは適切な治療で早くに改善!

大会前の野球部の練習風景

オスグッドは、基本的に長期的に治療が必要になります。手術となった場合でもリハビリが必要になりますので、いずれにしても根気よくオスグッドと付き合って行くことが必要になのです。
治療を受けつつ膝に負担を与え続けていては、治るものも治りません。オスグッドの治療中はしっかり膝や体を休めましょう。

まずは休息を十分に

オスグッドによる痛みがあるときは、膝部分や体全体をよく休めること。基本的には膝周辺や大腿筋を酷使することでオスグッド病になるのですから、疲労が充分に取れるよう、痛みがあるときは運動をしないで休むなどスポーツ等は調整を入れましょう。

「大切な大会があるから」と言って、痛みがあっても無理に動かしてしまう人がいます。ですが、無理に痛みを抱えたまま大会に出てやはりおもわしくない成績を取るよりは、しっかりと休息をとって次の大会に備える方がはるかに有意義だとはおもいませんか?無理をせず、まずは休息を取りましょう。

オスグッド治療を得意とする病院を選んで適切な治療を受けること

オスグッドが疑われる痛みがあるときは、整形外科や整体院などに出向きましょう。
つらい痛みはまず痛みの原因を解明し、原因を特定する必要がありますので、『整形外科』に出向くのがベターな選択ですが、整形外科の中でも、スポーツ障害やオスグッドの治療に力を入れている医院があれば尚良いですね!

自己流のストレッチやマッサージはオスグッドの症状を悪化させることがあります。オスグッドを専門に扱う医療機関に出向き、適切な治療を受けましょう。

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