子供の便秘を解消する方法

子供の便秘を解消する8つの方法!便秘体質を改善するには?

子供の便秘を解消するために、親が知っておきたい便秘に効果のある食べ物や生活習慣、便秘薬の種類と注意事項をまとめました。子供が便秘になりやすい時期は特に注意して、子供の便秘サインを見逃さないようにしましょう。嘔吐や腹痛を伴う便秘は、別の病気の疑いも考慮し、病院を受診してください。

子供の便秘を解消する8つの方法!便秘体質を改善するには?

親が知っておきたい子共の便秘解消術!

子供の便秘は少し厄介!?
「最近、少し便秘がち」という時、大人なら薬を飲んだり、水分を多めに摂ったりなど、体調面を考慮し、色々と対処するものです。

しかし、子供は自分の便秘に気が付かなったり、ママやパパに報告せず放置した結果、腹痛や嘔吐などの症状に繋がってしまう可能性もあります。

腹痛や嘔吐などの症状に繋がってしまう可能性もあります

子供の便秘解消には親の協力が必要不可欠。
「うちの子は、便秘体質かも…」と思っているママやパパは、便秘の正しい解消方法を知っておきましょう!病気が原因の便秘もありますから、子供の様子は慎重に観察してください。

便秘の定義とは?

便秘とは、便が長時間出ず、腸内で溜まってしまっている状態を指します。しかし、排便は1日1回=正常とは限らず、2日間に1回という排便習慣の人もいます。
日本小児栄養消化器肝臓学会の資料(注1)をもとに、「子供の便秘」の定義について、再確認していきましょう。

排便が週に2回以下/5日以上排便していない

子供の排便をチェックして、週に3回以下のときや5日以上連続して排便していない場合は、便秘と見なされます。

治療が必要な状態を「便秘症」と呼び、便秘症が2ヶ月以上続いた場合には、「慢性便秘症」と呼ばれます。

排便回数だけでなく、便の状態も重要

腸内に便を留めすぎると、排便がスムーズにいかなくなってしまいます。そのため、例え毎日便が出ていたとしても、排便時に痛みを伴ったり、肛門から血が出る場合も便秘の可能性が高いです。
また、コロコロの便や柔らかい便が1日に複数回出る場合も、便秘の疑いがあります。

排便習慣を共有する習慣を作ろう!

年齢的にトイレに一緒に行かない場合も、ママやパパは子供に「今日は出たの?」と1日に1回は声掛けするようにしてください。
幼い頃から聞かれていれば、小学生ぐらいまでは恥ずかしからずに排便の有無を教えてくれ、子供の体調を把握しやすくなります。

子供が便秘になりやすい時期

投稿してるランドセルを背負った小学生

消化器官はストレスや環境の変化を受けやすく、子供が便秘になりやすい時期というのも存在します。

  • 離乳食の開始時期や終了時期⇒腸内環境の変化
  • トイレトレーニングの開始⇒排泄習慣の変化
  • 小学校入学⇒環境の変化

このような時期には、子供は特に便秘になりやすく、精神的なフォローも必要です。

子供の便秘サインを見逃さないで!

子供の便秘は、親が気が付いて、生活習慣や食事等で対処してあげる必要があります。
子供の便秘に早く気付くためのポイントを見ていきましょう。

そわそわしているのに、トイレに行きたがらない

足をもぞもぞさせている赤ちゃん

そわそわしたり、足をクロスさせて便意を我慢しているような様子を見せるにもかかわらず、すぐにトイレに行こうとしない。

このような子供は、便が出るのに時間がかかったり、便を出すときに強い痛みを感じている可能性があり、便秘症の疑いがあります。

お腹が張っている

子供のお腹を触ってみましょう。張っていたり何か硬いものが触れたりするときは、便秘症の可能性があります。子供は「お腹が張っている」と上手く表現できないことが多いので、お腹を押さえるしぐさを見せたときは注意してみてください。

腹痛を訴える

便秘によってお腹が張っている状態を「痛い」と表現する子供もいます。また、本当に便秘によって腹痛を感じている可能性もあります。

もちろん、腹痛のときはウイルス性感染や食中毒などの疾患も想定されます。腹痛の原因を考えながら、子供に症状を詳しく聞いてみるようにしましょう。

食欲が落ちる

好きなおやつであっても「食べられない」「食べたくない」と手をつけない。食事が進まず、食べるスピードが落ちる。残す量が増える。

食欲が減退する理由は便秘だけではありませんが、風邪や夏バテなどの症状が見られない場合は、数日の排便について聞いてみましょう。

少量の便が下着につく・嘔吐する

便秘症だと、まとまった便は出ないのに、少量の便だけが頻繁に出たり、肛門が切れて、少量の血が下着に着くことがあります。

また、排泄されない便が体内で発酵し、細菌などの浸食を受けて嘔吐してしまうケースもあります。このようなケースでは、小児科などに連れて行き、浣腸などの処置を受けるようにしましょう。

子供の便秘を解消する8つの方法

嘔吐や激しい腹痛が見られるときは、なるべくすぐに病院に連れて行って専門的な処置を受ける必要があります。ですが、それ以外の場合は、まずは家庭でできる解消法を試してみましょう。

便秘は、普段の食生活や生活習慣も非常に重要です。特に食事に関しては、子供は親であるママやパパの影響が大きいはずです。便秘を解消するための生活習慣を紹介します。

1.起床と就寝時間を決める

寝ている子供

朝起きる時間と寝る時間を毎日同じ時間にすることで、子供の身体のリズムも整います。生活リズムが乱れている場合は、規則正しく調整するようにしましょう。

朝や夕方などの決まった時間に体操や運動をするのもオススメです。ラジオ体操や10分~20分ほど軽く近所を散歩したりなど、家族みんなで楽しみながら取り組みましょう。

2.食事と間食の時間も決める

食事の時間もほぼ一定に決めれば、排便リズムも整いやすくなります。また、おやつの時間もなるべく同じ時間帯に食べるようにしましょう。

おやつ以外の時間にちょこちょこと食べる習慣のある子供は、決められた時間以外は間食しない子供よりも便秘になりやすいです。勝手に食べてしまう場合は、手の届きにくいところにお菓子を保管するなどの工夫をしてください。

3.運動をする

家の中でも活発に一日中走り回っている子供もいますが、大人しく本を読んだりお絵かきしたりするのが好きな子供もいます。

一日中家の中で過ごさせるよりも、適度にお散歩をしたり、一緒にバドミントンやかけっこ、かくれんぼなどをしたりして、一日に少なくとも1回は運動するようにしましょう。

運動する子供

4.水分をしっかりと補給する

子供は汗かきですので、大人よりもしっかり水分補給を行う必要があります。朝やお昼寝から目覚めたときにコップ一杯の麦茶を飲ませたり、外から帰ってきたときにもお茶や水を与えたりと、1日に何度も麦茶やほうじ茶、水を飲むように勧めてみましょう。

水分不足が原因で子供が便秘になることも多く、子供は夢中になっていると水分補給を忘れがちですので、親など身近な人が適宜促してあげましょう。

5.行きたくなるトイレ環境づくり

幼児やトイレトレーニング中の子供の場合、「トイレに行きたくない」と我慢している間に、いつの間にか慢性的な便秘症になってしまう恐れがあります。

トイレを明るい照明にしたり、壁に子供が好きなキャラクターのステッカーを貼ったりと、家のトイレを子供が喜ぶようなスペースにしてみましょう。トイレトレーニングで怒られると、「トイレ=嫌だ!」と思いやすいので、失敗しても怒らずに、まずはトイレを好きになってもらえるところから始めましょう。

また、学校や幼稚園のトイレを使いたくなくて、我慢している間に便秘になってしまう子供もいます。学校や幼稚園でもトイレに行くように話してみたり、担任の教師と相談したりして、トイレに自然に行けるようにしてあげましょう。

トイレを好きになってもらおう

6.食物繊維が豊富な食材を意識的に食べる

食物繊維が豊富に含まれている食べ物を積極的に食事に摂りいれて、便の量を増やしたり、便を軟らかく排泄しやすい状態にしましょう。

食物繊維が豊富な食材としては、豆類や海藻類、野菜、果物などが挙げらます。

特にモロヘイヤやおから、納豆、サツマイモ、ごぼう、リンゴなどは1食分に含まれる食物繊維量が多い食材として知られています。

7.乳酸菌が含まれている食品を摂る

腸内環境を正常に保つために欠かせない乳酸菌が豊富に含まれた食品を意識して食べましょう。
キムチなど発酵性の漬物やヨーグルト、納豆などを普段の食事に1品プラスする形にすると、ご飯の支度が大変になることもありません。

ただし、乳や乳製品に対して食物アレルギーを発症する子供も少なくありません。ヨーグルトなどの乳製品を食べさせるときは、最初は少量ずつ、徐々に量を増やしていくようにしてください。

8.子供のダイエットに注意する

現代では、小学生でも自分のスタイルを気にしてダイエットする子供がいます。中学生になると、女の子では10人に3人が体重を減らすためのダイエットを行った経験があるというデータもあり(注2)、親が知らないうちに子供が誤った知識のもと、ダイエットに取り組んでいる危険性は無視できません。

過度のダイエットをすると、便の量が減って排泄されにくくなります。また、脂肪分を過度に減らすと便が硬くなってしまい、スムーズな排便が実現されにくくなります。

他にも、成長期のダイエットは身長が伸びなかったり、生理が遅れたりなどの悪影響が出るリスクを伴います。子供のダイエットに気が付いたときは、「キレイになりたい」「カッコよくなりたい」と願う気持ちそのものは否定せずに、健康的な方法を提示し、親子で実現の方法を話し合いましょう。

便秘が長引くときは病院や薬に頼るのもアリ!

食べ物や生活習慣を整えて、すべての便秘が解消・予防できれば理想的ですが、心理的なストレスやその他の原因によって便秘症になってしまうケースもあります。
子供でも服用できる市販の便秘薬を飲んだり、慢性的な便秘が続くなら1度専門医を受診してみましょう。

内服薬

小児科や内科で、子供も服用できる便秘内服薬を処方してもらいます。腸を直接刺激するセンノシドなどの成分が入った刺激性便秘薬や便を軟らかくするマルトースや水酸化マグネシウム、酸化マグネシウムなどの浸透圧性便秘薬が処方されることが多いです。

子供の体重や体調に合わせて服用量が決められていますので、決して自己判断せず、医師や薬剤師の指示に従って適正な量を適正なタイミングで飲むようにしてください。

また、刺激性便秘薬は初めて飲むときは効きすぎてしまうことがあります。突然便意を催してもすぐに対処できるように、学校や幼稚園のない週末などの服用をおススメします。

浣腸

深刻な便秘時に実施することが多く、内服薬よりもすぐに効果が得られやすい方法です。
ただし、硬い便がそのまま出てくるとで肛門が切れてしまったり、浣腸をしないと便が出ないようになる恐れもあります。

あまり頻繁に実施しないように、浣腸しなくても排便できるように、排便をスムーズにする生活習慣や食生活を今後は意識しましょう。

病気が原因で便秘症に繋がっている恐れも!

お医者さんの診察を受けている子供

便秘がその他の病気のサインである可能性もあります。子供によくある便秘を伴う疾患と、それぞれの特徴について見ていきましょう。

腸閉塞(イレウス)

腸管が何らかの原因で詰まってしまうことを腸閉塞(ちょうへいそく、イレウスとも呼ぶ)と言います。腸閉塞になると便秘になるだけでなく、嘔吐や冷や汗、お腹の張り、腹痛が見られます(注3)。

便秘症による腹痛とは比べ物にならないくらいの強い痛みを腹部に感じますので、お腹の張りや原因不明の嘔吐症状があるときは、すぐに病院に連れて行って診察を受けるようにしてください。

ヒルシュスプルング病

先天的に消化管の神経節細胞が欠如している病気で、腸管のぜん動運動が起こらず、消化したものを体外に排泄しづらくなってしまいます。手術などで治療できますので、早めに病院の診察を受けるようにしてください(注4)。

毎日の習慣で便秘とは無縁の身体を作っていこう

体質的に便秘になりやすい子供、なりにくい子供がいますが、自分の子供が便秘になりやすいと、親としては心配です。

ですが、規則正しい生活や水分補給、食物繊維や乳酸菌の豊富が食生活を続けていくと、子供の腸内環境が根本的に改善され、便秘になりにくい体質になることも十分ありえます。

便秘解消・予防に効果的な生活や食事というのは、子供の健康管理や成長発達にも好影響を及ぼすものばかりです。親子で、頑固な便秘に立ち向かいましょう!

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