子供の鼻血の対処法

子供の鼻血が止まらない!鼻血の原因3つと正しい止め方

子供の鼻血が出たら適切に対処しながらも心配のない鼻血かを確認していきましょう。子供の鼻血の正しい対処法と間違った止血方法、子供の鼻血の原因と止まらない鼻血、量が多い鼻血など心配な鼻血と大丈夫な鼻血の見分け方や注意の必要な鼻血の特徴、衣類や寝具についた血液汚れの落とし方を解説!

子供の鼻血が止まらない!鼻血の原因3つと正しい止め方

子供の鼻血の対処法

特に夜間の鼻血。暗がりの中でパジャマや枕、顔や手が血だらけになったわが子を見ると焦ってしまいますね。
ですが、親が焦ると子供もパニックになります。たくさん出血しているように見えても、ほとんどの鼻血はそんなに大量出血はしていないので落ち着いて!それから、しっかり正しい方法で止血してあげてくださいね。

子供の鼻血の正しい止血法

突然の鼻血に慌てる女の子

本来、鼻血は止めなければ止まらないものではありません。例えばヒザを擦りむいたときの出血と同じで、いつまでもダラダラと鼻血を流していることはほとんどなく、程なくして出血は止まりますが、ポタポタと血が出ているときは、適切な方法で止血してあげましょう。

・鼻血が流れるのを防ぐため、鼻の入り口をティッシュで軽くふさぎましょう。
軽く下を向いて喉に血液が流れないように注意し、小鼻(キーゼルバッハ部位)を5分から10分、しっかり押さえて止血しましょう。
・鼻が心臓よりも高いところにある方が出血は早く止まりますので、横になるよりも座って止血するようにしましょう。
・それでも止まらない場合は鼻の付け根を冷やし、血管を収縮させると止まりやすくなります。

これは間違い!

なお、鼻血の止め方として一番オーソドックスなスタイルである気がする「鼻血が出たらティッシュを鼻に詰めて上を向かせる」は、間違った止め方ですよ!

  • ティッシュを丸く固めて鼻に詰める…ティッシュは栓ではなく、あくまでも流れてきた鼻血を受け止めるもの。固くなったティッシュは取り出すときに鼻の粘膜を傷つけることもありますし、鼻の中に残ってしまったティッシュは感染症を引き起こす危険性もあります。
  • 鼻の上部(鼻根部)を圧迫…圧迫場所が間違っています。鼻血は小鼻のふくらみ部分(鼻翼)をつまみます。鼻血のほとんどは小鼻のあたりのキーゼルバッハ部位から出血し、鼻根部から血が出ているのではありません。
  • 上を向く・仰向けにさせる…血液が喉に流れ込んでしまいます!吐き気を催したり、鼻水なども加わって量が多いなら窒息しかけることも…。
  • 首の後ろをトントンする…意味は全くありません。トントンした振動でかえって出血を招くこともあります。

どこから出血している?

鼻の入り口から1cmほど中に入った部分(小鼻のあたり)にキーゼルバッハ部位という場所があります。キーゼルバッハ部位は毛細血管が集中しているので出血しやすく、鼻血の原因の80%から90%はこのキーゼルバッハ部位からの出血だと言われています。

子供の鼻血の原因3つ・しょっちゅう鼻血を出す理由を探る

ママと公園でお昼を食べる女の子

鼻血が出やすい子は、しょっちゅう鼻血を出している印象がありますよね。筆者宅にも一人、何かにつけて鼻血を出す子供がいます。
その頻度は大人よりも遥かに高いものとなりますが、子供がしょっちゅう鼻血を出す理由とは一体どこにあるのでしょうか?

子供の鼻血の原因1.鼻ほじりによる鼻粘膜の負傷

鼻の粘膜は簡単なことで傷つきます。ぶつけたり鼻をほじったりはもちろん、鼻を力いっぱい何度もかんでも粘膜は傷ついてしまいます。そんな子供の爪は薄く鋭いので、鼻をいじったとき鼻粘膜を傷つける可能性が高く、また子供の鼻粘膜は薄いためにすぐに出血してしまいます。

子供って大人に比べると鼻をいじる頻度が高いですよね!特に小さな子供は、人前でも臆することなく鼻をいじってしまう子も…。爪は短く切るようにしましょう。

また風邪やアレルギーで頻繁に鼻水が出ることで、何度も鼻水を拭いたりかんだりすすったりしているうちに鼻粘膜を傷つけてしまうこともあるでしょう。鼻粘膜の乾燥もくしゃみの衝撃で鼻血が出てしまいます。

子供の鼻血の原因2.風邪やアレルギーによる鼻粘膜の充血

また、風邪をひいているときアレルギー症状が出ているときは、鼻の粘膜が腫れて充血しています。炎症を起こした鼻の粘膜もまた、鼻血が出やすい条件のひとつ。粘膜の傷が治るまでは少しの刺激で出血しやすくなります。これが、子供がよく鼻血が出る一番の大きな理由です。

子供の鼻血の原因3.体温上昇にともなって鼻の血液量が増加しやすい

さらに熱があるなど身体が熱いときは毛細血管も広がって出血を助長してしまいます。

発熱時、のぼせているとき、体が温まっているときは体温の上昇に伴い血管が拡張します。血管が拡張すると血流は増えますね。血流が増えると同じ傷でも出血量は増加します。

子供は体温調節機能が未熟であり、体は小さい分少しのきっかけで体温が上昇してしまいます。夏の暑さでも血管が拡張し出血したり、癇癪を起して頭に血がのぼって出血してしまうことも。血圧を上げて奇声を発しながら鼻血を出す子供の姿は圧巻の迫力…かもしれません。

つまり、よく鼻をほじり、風邪をひき、体も小さく温まりやすい子供は鼻血の出やすい条件が揃っていると考えることができます。この場合のほとんどはキーゼルバッハ部位からの出血ですぐに止まる鼻血であるため心配ご無用です。

子供の鼻血これは大丈夫?心配ない鼻血

しょっちゅう鼻血を出す赤ちゃん

しょっちゅう鼻血を出す子供や夜間の安静にしている時間帯に鼻血が出ていると、何かの病気ではないかと心配になると思いますが、このようなときは子供の手を確認しましょう。指に血がついていれば、無意識に鼻をいじったために出血したものである可能性は高くなりますね。

鼻血全体の80%~90%は心配のない鼻血だと言われています。
子供が鼻血を出したときは鼻いじりをしていないか、熱はないかを確認し適切な方法で止血してあげましょう。

しょっちゅう鼻血が出る

子供の場合、鼻血繰り返すトリガーは無意識のうちの鼻いじりや鼻ほじり。
鼻をいじりすぎたりして、鼻の粘膜を傷つけてしまうと治るまでは少しの刺激で何度でも出血することもあります。

傷が原因の出血なので当然同じ鼻の穴から出血を繰り返すのが特徴なので、傷が治るまでは鼻ほじりをしないように見ていてあげながら、鼻血が出るたびに止血してあげましょう。

ドロッとした鼻血

鼻血の最後にレバーのような血の塊が出ませんか?これは血餅(けっぺい)と呼ばれていて、出血を止めたり傷の修復をするため、血液がゼリー状になる正常な体の反応です。小さな鼻加らドロッとした鼻血が出るとぎょっとしますが、心配いりません。

鼻血の量が多い

癇癪を起こしたり発熱をすると、体温が上昇し血管が拡張するので血流量も増加します。血流量が増えると同じ傷でも多くの出血を伴いますが、鼻血のほとんどはキーゼルバッハ部位からの出血なので、数分で止血できるはずです。出血量が多くてもちゃんと止まれば心配することはありません

身体が温まると出血の量は増加傾向にあることを踏まえ、特に鼻血が出やすい子や、鼻をいじるクセがある子は、風邪などの発熱時には鼻血は出やすいと予測しておくと慌てなくて済みますね。

注意が必要な鼻血

鼻血が気になり病院に通う女の子

子供の鼻血には熱の有無や打撲の有無などしっかりと症状を見極め冷静に対応していく必要がありますが、こんなときは注意をするべき!という鼻血の例を挙げていきます。心配な鼻血の症状や原因、病院を受診する目安を探っていきましょう。

止まらない鼻血

止血のための鼻つまみの圧迫不足で正しく鼻血の止血がされていないときは、鼻血が止まらないように思えることがありますが、それでも10分もすれば大抵の鼻血は止まります。

しっかりと鼻をつまみ止血をしているにもかかわらず20分から30分も鼻血が止まらないようなら「問題をはらんでいる可能性のある鼻血」と判断する目安になります。
止まりにくい鼻血は20分間の止血を2セット行なってください。それでも止まらない場合は耳鼻咽喉科へ受診しましょう。

ちなみに鼻血が動脈からの出血である場合は簡単には止まりません。大人の鼻血の1、2割程度に起こる「動脈性出血」の出血の特徴は、鮮血が大量に出続けます。静脈からの鼻血が黒っぽい血がポタポタと落ちるように出るのに対し、動脈性出血の出血量は尋常じゃなく多いため、喉に落ちた血液が口からも出ることも。

心配な鼻血の出血量の目安

鼻血はダラダラと流れているように見えても実はたいした量の出血ではないことが多く、また風邪などで熱があると出血量も増加傾向にあるために、通常は慌てることはありません。とはいえ、あまりに大量の出血には注意が必要ですが、どの程度から「大量出血」になるのでしょうか?

子供の体の血液の量は体重1kgあたり120ccと言われています(新生児は140ml)。体重20kgの子供の場合2.4Lくらいですね。さらに全血液の20%が失われると出血性ショックという状態になります。
これを踏まえて考えていくと、出血性ショックを招きかねない出血量は、子供の体重が20kgのときで480ml。だいたい500mlのペットボトルくらいの血液が流れ出ると既に一刻を争う危険な状態です!

鼻からそれだけの出血なんて普通は考えられないのですが、キーゼルバッハ部位からの出血ではない場合(動脈性出血など)は十分にあり得る話でもあります。ずっと血液が出ているような状態の鼻血で、20分間の止血を2セットしても止まらない出血の場合はすぐに病院を受診するべきと考えられます。

両方の鼻から出る鼻血(怪我を除く)

何かが鼻にぶつかったなどの怪我以外では、両方の鼻の穴から鼻血が出ている人はなかなか見かけませんが、鼻血の原因となり得る外部からの衝撃もなく両方の鼻の穴から出血がみられたら要注意!
血液疾患の可能性を考え、体の青あざや内出血の有無、歯茎などからの出血の有無などを確認し病院に相談するべきかも知れません。

【鼻血を伴う病気】

ちなみに、病気の症状としての鼻血である場合は、ほとんどの場合他の症状を伴っています。つまり、通常は病気の初期症状として鼻血が単独で現れることはありません。
鼻血が出る病気として考えられるのは小児白血病や血小板減少症(注1)、先天性血液凝固因子欠乏症などが考えられますが、いずれもアザ、内出血や出血斑を伴い、こちらの症状の方が鼻血よりも目立ちます。突発性血小板減少症紫斑病も出血斑を伴う病気です。(注2)
また、肝機能障害も鼻血がでる場合がありますが、鼻血よりも白色便や黄疸の方で気付くようです。

鼻血の治療

鼻血治療でお世話になった病院を後にする女の子

鼻血が出やすい体質とは厄介で、起きたら枕やシーツ、服が血だらけ。髪は血液でガビガビ。なんてこともしょっちゅうありますし、これは鼻血が出た本人もストレスですが、毎回洗う方も血液は落ちにくいので大変です。
ですが、ある程度大きくなっても鼻血が出やすい体質の人は出血を予防する治療を受けるひともいますが、単純に鼻血の出やすい小さな子供ならば、鼻血の頻度が高くても、それに対し何か治療をすることはめったになく様子を見るのが一般的です。

それは、鼻血を出すことが多い子供も、大きくなるにつれてだんだんと丈夫になっていくから。病気をするたび免疫がつき、ちょっとやそっとの風邪ではびくともしなくなりますし、鼻粘膜自体ももちろん丈夫になっていきますので、成長とともにいつの間にか鼻血が出なくなっているものなのです

鼻血の治療は大きくなってから

ですが、副鼻腔炎があるなど鼻に問題があったり、余りにも鼻血に悩まされる体質ならばイボの治療でも使われるトリクロロ酢酸や、レーザーで血管を焼いて鼻血を出にくくする治療を受けるとその後の生活がらくになるかも?
鼻血の治療としては手軽さではトリクロロ酢酸、効果ではレーザー治療と言われています。個人差がありますが効果はだいたい一年前後持続するようです。

どちらの処置も麻酔を使用しますが、ほとんど痛くなかった人、すごく痛かった人、麻酔が切れてからの痛みが辛かった人、痛みはないが肉が焼けた匂いがしたという人、というように感じ方は千差万別。痛みに対して過敏な子供にとってはつらい治療となると考えられますので、鼻血の程度にもよりますが治療時期は医師と相談を重ねるべきでしょう。

費用は病院によって差があるようですが一般的に3,000円~5,000円前後くらいです。
大きくなってからもただの鼻血が続くようならば、こんな治療も受けられることも覚えておくと良いですね。

衣服や布団に鼻血がついた!血液汚れを落とすコツ

鼻血付きの洗濯物を運ぶママ

何故か夜中に鼻血を出す子供…。血液汚れは落ちにくい汚れの1つでもあるため、しょっちゅう鼻血を出されるとこっちも大変、と思ってしまいますが、血液汚れはちょっとしたコツで落とすことができます。

即洗う

血液汚れは固まってしまうと茶色い輪染みはどうしても残ってしまいます。
子供の鼻血が止まり、落ち着きを取り戻したら布団やパジャマについた血が固まるまえに洗いましょう。

35℃から40℃のお湯で洗う

40℃を超えると血液のたんぱく質が固まり落ちにくくなってしまうため、布団やパジャマについた子供の鼻血は体温と同じくらいの35℃から40℃くらいのお湯で洗うのが鉄則です。

セスキ炭酸ソーダや固形石鹸を使う

血液汚れは弱酸性ですので、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダ、固形石鹸を使って血液汚れを落としていきましょう。セスキ炭酸ソーダをお湯に適量を入れ、血液汚れを揉み洗います。落ちにくい場合は固形石鹸を使って揉み込みましょう。

血液汚れ専用の洗剤や生理用血液を落とす洗剤を利用しても良いかもしれませんね。ただし、大切な衣類を自宅で洗う場合はまず洗濯表示タグを必ず確認しましょう。

市販される洗剤でも、塩素系漂白剤は強力すぎて衣類の柄まで落とすので漂白には不向きです。また酸素系の漂白剤は衣類の柄は守りますが、血液がついた部分に直接塗布すると血液の成分が変質し落ちにくくなる場合があるので注意しましょう。

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鼻血を繰り返すたびに親も子供もたくましくなります

子供が鼻血を出すと、またそれがある程度の量に見えると、冷静に!とは思っていても、ついついわたわたと慌てふためいてしまいがち。

ですが、子供は本当に鼻血が多く、アレルギー体質の子供ならそのうち「鼻血は慣れっこ!」と言わんばかりに「あ、鼻血だ・・・」と、冷静に自分で対処するようになりますよ。その姿は鼻血を出しているとはいえたくましくも見えます。
ですが、中には気を付けたい鼻血もあるので、親は子供が鼻血を出したら、しっかりと様子をみてあげてくださいね。