幼稚園を転園した体験談

幼稚園を転園したしたときの子供の様子を13人に聞いてみた

幼稚園を転園した経験者の体験談をご紹介。年少・年中・年長のいつ転園したか、転園を決意した理由、新しい幼稚園選びで重視した点、そして転園することを子供になんと伝えたか、その後の様子など。親としてとしてどう声を掛けるべきか、転園が決定・検討中の方は、参考にしてみましょう!

幼稚園を転園したしたときの子供の様子を13人に聞いてみた

幼稚園を転園したときの子供の反応やその後の園生活は?

幼稚園の転園が決定した、又は転園を検討しているご家庭に向けて、転園経験者の体験談をお伝えします。転園を聞いた子供の反応や新しい幼稚園での様子、転園して良かった点・困っマやパパた点など、参考にしてみてください。

「転園について、子供になんて伝えよう…」と悩んでいる方は特に必見です。
ママやパパの不安をよそに、意外に子供の方がたくましく、転園を前向きに捉えてくれる可能性も少なくありません!

引っ越しにより幼稚園を転園した体験談

やはり1番多いのが転居・引っ越しによるもので、転勤や新居の購入などで幼稚園を転園するご家庭は珍しくありません。

段ボール箱が数個あるだけの空の部屋

転園+引っ越しなので、スケジュールも忙しくなりがちではありますが、子供にとっては新しい土地、新しいお家など、楽しみにできる要素も多いのが特徴です。

こうした家の事情で転園しなくてはいけない場合、転園先の幼稚園は、在園していた幼稚園に似た教育方針や雰囲気のところを選ぶと子供は馴染みやすく、親も負担が少なくて良いという声が多く聞かれました。

新しいお家と新しいお友達

けんけんぱ(30代後半)


子どもが、年長の時に転園しました。転園しなければいけなくなったのは、家を建てることになり、それまで通っていた幼稚園が遠くなったからです。
転園するにあたって、次の幼稚園は子供に負担がかからない距離にあり、それまでの幼稚園と似た教育方針を掲げているところを探しました。

転園にあたって大変だったのは、評判を聞いて問い合わせたり、それまでの幼稚園から推薦してもらっても、なかなか空きがなかったことです。転園することは、「新しいお家の近くの幼稚園に行こうね。また、お友達がいっぱい出来るね」と伝えました。子どもは、喜んでいました。

転園した後も、楽しく通ってくれました。もともと、ほとんど人見知りをしない子供もだったこともありますが、同じタイミングで転園してきた子供たちと気が合ったようです。子どもは順応性が高いので、あまり心配せずに転園しても良いのかもしれません。

似た幼稚園を探したかったのですが…

みさといぐ(40歳前半)


幼稚園の中庭に立つ女の子

長女が年中の1学期途中で転園しました。転園した理由は新しく家を購入したからでした。

新居の近くにどのような幼稚園があるかどうかをリサーチすると、幼稚園はたくさん見つかったのですが、すべてお弁当、園バスなし、水曜日は午前保育の幼稚園ばかりでした。最初の幼稚園が園バスあり、給食ありで、親は楽だったので「地域によってこんなに違うんだな」とビックリしました。結局、そうした点は諦めて、新居から近い幼稚園を選びました。

長女には引っ越しをする1ヶ月前に転園することを話しました。最初はピンときてなかったみたいですが、お友達と離ればなれになるということが分かったみたいで、少し寂しそうでした。でも新しい家に住めるのも楽しみみたいで、さほど落ち込んではいませんでした。

転園した後は親も驚くほど早く幼稚園に馴染み、お友達とも仲良く遊んでいてひと安心しました。

出来上がったクラスに馴染むのは親子共々大変でした。

あおい(40代前半)


主人の転勤に伴い、年長さんを迎える時に転園しました。せっかくお家を行き来するようなお友達も出来たところだったのに、残念でした。

転園先の幼稚園は、在園していた幼稚園と雰囲気の似た幼稚園を探しました。住居から遠く、園バスもない幼稚園なので送迎は大変ですが、引っ越してきて自分で送り迎えをすると、その土地の様子を知ることができるため、メリットもあります。

子供に転園について話すと、「友達と離れるのは嫌だなぁ」などと言ってましたが、「今度は兄弟一緒の幼稚園だよ」と伝えるとちょっと嬉しそうでした。

ただし、転園先の幼稚園は年少、年中と二年間の結束が固く、なかなか親子共々、馴染むのに時間がかかりました。でも、今ではまた家を行き来したり、休日に一緒に遊びに行ったりできるようになり、楽しい幼稚園ライフを過ごしています。

笑顔の園児

あっという間に慣れた新しい幼稚園生活

山下華子(45歳)


子供が年長に上がる前に家を購入したため、転園することになりました。
新しい幼稚園については、引越し前の挨拶回りで近所の方から話を聞き、ネット上でも自分で情報を集めて選びました。

結局自宅から一番近い幼稚園を選びましたが、転園にあたっては制服や持ち物を新しく買い揃えるのが大変でした。「あと1年」と思うと、もったいなく感じましたが、子供が仲間外れにならないようにすべて準備したので、お金がかかりました。

子供には転園の理由や前もって新しい幼稚園について色々と話しておきました。今までと全く違う幼稚園だったので、戸惑うことがないよう話していたのですが、子供は話を聞くうちに楽しみになってきた様子でした。

転園後は先生方が配慮してくれたおかげですぐに友達もでき、新しい幼稚園生活にも慣れたようでした。小さい子供には高い順応性があることを実感しました。

子供にもストレスはある

ちー(33歳)


庭を見つめる子供

子供が年長の時に転園しました。主人の仕事の関係で引っ越さなければいけないということ、私が出産を控えていたので実家に近い所が良いと考えて転園しました。

もう年長さんなので、転園する理由を伝えたらちゃんと理解してくれました。私も子供も緊張していたのですが、最初は泣かずに通ってくれました。「やっぱり子供は溶け込むのが早いな」と安心していたのですが、数日経つと、自分に合う友達とそうでない友達がわかってきたのか、行きたくないと言い出しました。

「前の園に戻りたい」「前の友達と遊びたい」と言い出し、なだめるのが大変でした。園では泣かずに頑張っているようなのですが、家に帰ると愚痴をこぼして、まるで大人のようだなと思いました。

子供は人と溶け込むのが早いと言いますが、決してそれだけではありません。大人と同じように、誰だって人に慣れるのは大変です。「子供だから」ではなく、自分と同じように考えて接してあげなければ…と思った経験でした。

転勤による幼稚園の転園について

まき(30歳)


主人の転勤のため、幼稚園を転園することになりました。ちょうど年少の時でした。

転園する幼稚園は見学をして決めました。幼稚園でどのような教育をしているのか、親子参加のイベントはどれくらいあるかなどを基準に選びました。私は、新たな地域ではパートにも少し出ていきたいなという気持ちがあったので、あまり親の出番が多い園は望ましくなかったからです。

転園する幼稚園が決まり、息子には「今度新しい幼稚園に行くよ」と伝え、「また友達といっぱい遊べるから楽しいね」などと声を掛けました。
息子はキョトンとして、「分かった~」と明るく返事してくれました。息子は人見知りはあまりしないので、大丈夫だとこちらも信じることにしました。

その後、息子はすぐにお友達を作り、みんなと仲良く通っています。

園で笑顔で手を洗う子供

九州から北海道の幼稚園へ!

きりん(32歳)


娘が年中のときに、福岡の幼稚園から北海道の幼稚園へ転園しました。主人の転勤のため、引っ越しを余儀なくされての幼稚園転園です。

幼稚園を転園するにあたって大変だったのは、定員がいっぱいでなかなか空きがなかったことです。年度の途中だったこともあり、定員の問題で転園できる幼稚園を探すのに苦労しました。

娘には、「お父さんが転勤になったから、みんなでお引っ越しするよ。だから幼稚園も新しいところに行くよ」と、そのまま伝えました。初めはお友達とお別れなので少し寂しそうでしたが、新しい幼稚園に行くことに興味があったようで、すぐに楽しみの方に気持ちが傾いたようです。母親である私もほっとしましたし、助かりました。

転園してからも、すぐにお友達ができて、むしろ転園生ということで周りのお友達からチヤホヤされて嬉しそうに毎日登園していました。

外国の幼稚園への転園は大変でした

佐々木かよ(40歳)


子供は幼稚園の年少さんの時に、外国人の主人が仕事の関係上母国の職場に戻らなくてはいけなくなったために数ヶ月通っていた日本の幼稚園を離れることになりました。
正直、子供の環境が変わるのですごく心配でした。母親の私的には転園は年少さんが終わってからにしたかったのですが、どうしても都合が付かず年少さんの間に転園に決まりました。

転園することは、子供にはそのまま「パパの仕事の関係でパパの国に戻らないといけなくなったから」と伝えました。ただ、子供は日本の幼稚園に慣れていたし、友達もできていたので、幼稚園を辞めて別の幼稚園に行くとは言えず、「幼稚園をお休みしてパパの所に行くよ」としか言えませんでした。子供は何も言わなかったのですが、複雑な気持ちだったと思います。

外国の幼稚園に転園をした後は、言葉の壁と習慣の違いで毎日大泣きの日々でした。本当に子供にとっては辛かったと思います。これから転園をされようとしている方はお子さんの気持ちを大切に、しっかり見守ってあげる事が大切だと思います。

幼稚園への不信感により転園した体験談

引っ越しの次に多い転園の理由が通っている幼稚園への不信感によるものです。

嫌なことから逃げるのが良いとは思わないけれど、幼児期にあまりにも理不尽だったり、辛い体験をさせたくない、させる必要がないという気持ちはよく理解できます。

幼稚園は特色がありますから、「自分の子には合わない」と思ったら転園するというのは、選択肢のひとつです。

入園3カ月ほどで転園しました

マルマル(40歳)


泣く園児

子供が3歳の夏、幼稚園に入って3ヶ月程で転園しました。理由は、乱暴なお友達がおり、先生方も庇ってくれず、娘が幼稚園に行くのを嫌がったからです。

たまたま同じ市内で引っ越す予定があり、そのタイミングで、周囲には引っ越しを理由に転園しました。子供同士、お友達とぶつかり合いながら成長することは大事だと思いますが、つねられたり、叩かれて悲しそうにする娘を、落ち着いて見守ることがどうしても出来ませんでした。

入園後すぐだったのと、夏休みということもあり、娘は転園に動揺したりする様子はありませんでした。特に詳しく説明もせず、「次はこっちの園だよー」という感じでさりげなく、当たり前のように振る舞うよう心掛けました。

引っ越しのバタバタもあったので、慌ただしく時が過ぎていき、いつの間にか新しい環境に慣れていきました。新しい園ではすぐに穏やかなお友達関係を築け、楽しく通えました。先生方には転園理由を伝えていたので、気に掛けてくれたのだと思います。

忙しかったし、園服やバッグなど、買い揃えるのにお金がかかりましたが、これで良かったと自信を持って言えます。

あのまま通わないで転園して良かった

山口華子(30代後半)


年中組の時に、他の幼稚園に行くことを決めて転園しました。うちの子は早生まれなので新しい幼稚園は4歳になったばかりで変わることになりました。3歳から通った幼稚園を変えようと思った理由は、安心して子供を預けることができず、園に対する不信感があったからです。

例えばおもちゃの取り合いで喧嘩になって、うちの子が怪我を負わされても、怪我させた親には連絡せず、なんども再発が続いているのに介入しない若い担任の態度に嫌気がさしました。他にも信用できない点が多いので、ここにいても子供の教育に悪いと思い辞めることにしました。

次のところは、家から近い所で、園の方針が信用できるかどうか、うちの子供に合うか検討して決めるまで半年かかり大変でした。転園を決めたとうちの子に話したら始めは嫌がりましたが、面接に行ったら気に入ってくれて受け入れてくれました。
転園して毎日楽しく通ってくれています。しみじみと変えて良かったと思います。

幼稚園に問題児がいたので

吉真蒔絵(20代後半)


家の子が年中の時に転園を決めました。その幼稚園には問題児がいて、年少の時はそれでも我慢していたのですが、結構その問題児の影響で他のママ友さん達が幼稚園を転園していたので、私たちもそうすることを決断しました。

子供には、「家の都合で他の幼稚園に行かなきゃいけないの。ごめんね」と伝えました。まだ年中なので詳しく理由を説明しなくても、そんなに戸惑うような様子は見られませんでした。

幼稚園ぐらいなら、子供の意思だけでなく、親の意見や教育方針も大事にして良い時期です。なので、環境が悪かったり、どうにもならないことが起きた時は転園も手段の一つだと思います。

子供の体調面を考慮し、幼稚園を転園した体験談

子供はすぐに慣れます

れいこ(35歳)


通園バス

娘が年中の時に幼稚園を転園しました。それまで通っていた幼稚園には、通園バスで通っていました。よくバス酔いをするようになって、あと2年近くこの状態が続くのは娘の健康に悪いと思ったので、転園を考え始めました。

小学校入学時に知っているお友達が多いとスムーズに行くと思ったので、小学校の校区内の幼稚園を探しました。問い合わせると、年度の途中ですが空きがあるとのことで、すんなりと決めることができました。

娘には、それほど親しい友達はいなかったので、退園することは1週間前に伝えましたが特に泣くようなこともありませんでした。そして新しい幼稚園に入園してからすぐに活発にお友達と遊ぶ姿が見られました。

子供は順応性が高く、親が心配することはない子がほとんどだと思います。我が家の場合、子供のバス酔いから転園を考え始めましたが、転園して本当に正解でした。子供が心身ともに健全でいられることが一番だなと思っています。

ただ、それまでの幼稚園は毎日給食だったので、転園先の幼稚園は毎日お弁当で、親としての負担は少し増えましたね(苦笑)。

経済的事情により幼稚園を転園した体験談

金銭面で年中から公立幼稚園へ

yu-wa(30代前半)


3歳から私立幼稚園へ入園させましたが、金銭的事情により、年中になる前に学区の公立幼稚園へ転園しました。すぐに馴染める子供ではあったのですが、公立幼稚園の体験入園の日、私は子供の姿を見て泣いてしまい「転園することになってごめんね」と、ずっと思っていました。

でも、子供からしたら新しい幼稚園での行事や友達ができることに対しての嬉しさや楽しさがあるようで、転園してすぐに馴染んでいて安心しました。今7歳ですが、私立幼稚園での思い出より、公立幼稚園での2年間、友達と学んだ記憶が多いようです。

幼稚園の転園には親のフォローが必要不可欠!

事情は様々ですが、幼稚園の転園は、子供の環境を大きく変化させるものです。
「子供だからすぐ馴染める」というのはひとつの事実ではありますが、多少なりとも子供にストレスがかかっているという点は忘れないようにしましょう。

  • 転園が楽しみになるような声掛けをする
  • 転園してしばらくは家ではゆっくり休ませてあげる

ママやパパがしっかりフォローして、転園先の幼稚園での生活を楽しみましょう!
転園後はママもわからないことだらけで不安かと思いますが、まずは先生を頼りにし、何度か顔を合わせているうちに同級生のお母さんとも打ち解けてくるはずです。転園先で、素敵な新しい出会いがあることを祈っています!