シングルマザー向けの支援制度

シングルマザー向け支援制度14~頼れるNPO情報もアリ!

シングルマザー向けの支援というと国や自治体からの公的な支援制度である児童扶養手当が有名です。しかしそれ以外にもシングルマザーの助けになる支援は沢山あります。日常生活や仕事はもちろん、中卒や高校中退者向けの学び直し支援まで!NPOによるシングルマザー向けの支援活動も見逃せません!

シングルマザー向け支援制度14~頼れるNPO情報もアリ!

シングルマザーへの支援は児童扶養手当だけじゃない!

日本でもシングルマザーの数は増加傾向にありますが、それに伴って国からの公的支援はもちろん、各地方自治体やNPO法人などの団体からの支援も増えてきました。

離婚をしてシングルマザーになった場合、「児童扶養手当」「ひとり親医療費助成制度」など基本的な支援については紹介されますが、実はそれ以外にも利用できる支援はあります。

ひとり親世帯が利用できる支援を14制度紹介し、シングルマザー向けの支援を行っている民間団体やNPOを紹介します。

児童扶養手当・ひとり親医療費助成制度とは

子供を抱えて銀行へ行くシングルマザー

1.児童扶養手当

少し前まで「母子手当」と呼ばれていた支援制度です。各地方自治体が離婚や死別などでひとり親世帯になった児童のために支給する手当です。

親の所得によって支給額が決まりますが、満額で児童1人の場合は月42,290円、2人の場合は月52,280円(平成29年4月現在)となります。制限所得を超えている場合は支給されません。

2.ひとり親医療費助成制度

ひとり親家庭の医療費や薬剤費を対象とした助成制度です。児童扶養手当同様に所得の限度額が設定されており、また、自治体によって自己負担額の割合が異なります。

ただし、予防接種や健康診断、入院時の差額ベッド代など対象にならない医療費もあるので、各自治体に問い合わせてみましょう。

シングルマザーの貯金に役立つ支援制度

将来のために貯金をしたいけれどなかなかできないというシングルマザーにおすすめなのがこちらの支援制度です。

貯金に役立つ支援制度

3.福祉定期預金

児童扶養手当などの公的年金受給者を対象とした定期預金制度です。
通常の定期預金に年間0.1%の金利を上乗せしてくれるという特権があります。

例えばゆうちょ銀行の場合、定期預金の利息は通常0.01%ですが、それが0.11%になります。

100万円を預けた場合
福祉定期預金:100万円×0.0011=1,100円
通常の定期預金:100万円×0.0001=100円
となるので、年間1,000円のお得になります。

他にも福祉定期預金を扱う金融会社がありますが、中でも「ハナ信用組合」は通常金利0.25%に上乗せ金利0.35%を足して0.6%とかなりの高金利になるので、関東エリアの方は要チェックです。
他にも「豊和銀行」の0.325%、「中栄信用金庫」の0.31%など高金利の福祉定期預金があります。

4.預金利子非課税制度

児童扶養手当、遺族年金を受給しているシングルマザーは、350万円までの預金に対する利子が非課税となる制度です。通常は利子から所得税と住民税として20%引かれますが、それが免除されます。

例えば100万円の定期預金に対して満期時の利子が5,000円とすると、本来ならば利子は4,000円になりますが、こちらの制度を利用すれば5,000円のまま受け取ることができるというわけです。

通帳に記帳される利子は税金を差し引いた額なので、気が付いていない方も多いのですが、銀行ホームページや窓口で1度確認してみることをオススメします。
ただし、利用できない金融機関もあります。

シングルマザーの生活費に役立つ支援制度

シングルマザーが貯金をするための一番の近道は生活費の節約です。少ない生活費の中から毎月貯金に回すお金を捻出するのは至難の業ですが、支援制度の力を借りれば少しは助かります。

生活費に役立つ支援制度

5.上下水道料金減免制度

児童扶養手当を受給しているひとり親世帯は、水道料金の減額制度が適用される自治体もあります。各地方自治体によって差はありますが、中には全額免除の市町村もあります。例えば東京都では基本料金と1ヶ月当たり10立方メートルまでの従量料金の合計額が減免されます。

ただし申請できる時期が限られている場合が多いので、お住まいに地域で確認してみましょう。

6.粗大ごみ処理手数料減免制度

粗大ゴミを捨てる際には料金がかかりますが、児童扶養手当を受給している世帯は申請によって減免対象となる制度も存在します。

また家庭ごみ処理手数料の減免として、指定ゴミ袋を無料で配布してくれる市町村もあるので、合わせて確認してみましょう。

7.住宅費助成制度

アパートの空き室

民間の賃貸物件(公営住宅、社宅、UR賃貸物件などは対象外)に住むひとり親世帯を対象に家賃の補助を行ってくれる制度です。国の制度ではなく各地方自治体が行っている制度で、以下のような条件があります。

・18歳未満(20歳未満の自治体もあり)の児童を養育しているひとり親世帯
・半年以上(1年以上の自治体もあり)居住していて、住民票の住所になっている
・申請者の前年所得が限度額内(児童扶養手当と同額の場合が多い)で、生活保護を受けていない

例えば東京都武蔵野市は月10,000円、東村山市は月5,000円の補助金が出ます。毎月支給ではなく、児童扶養手当と同じく3、4か月に1回のペースで支払われるケースが多いです。

8.JR通勤定期券割引制度

児童扶養手当を受給している世帯全員を対象に、JRの定期券を3割引で購入できる制度です。通勤に利用する定期券が対象で、有効期限は1年間で、申請は各自治体になります。
JRによる電車通勤をしているシングルマザーは利用しなければ損です。

他にも自治体独自の交通費支援を行っている場合があります。
例えば東京都では都内に在住している児童扶養手当受給者(1世帯1人)に有効期間1年間の「都営交通無料乗車券」を支給してくれます。

シングルマザーの仕事に役立つ支援制度

シングルマザーと仕事は切っても切れない縁ですが、できれば条件が良く高収入の仕事に就きたいと思うのが普通です。そのための支援制度もあるので参考にして下さい。

仕事に役立つ支援制度

9.自立支援訓練給付金

20歳以下の児童を扶養しているひとり親世帯の親を対象として、就職に結びつく可能性の高い資格を取得するための講座を受講する費用の20%(4,000円~100,000円まで)が支給される制度です。厚生労働省と、各地方自治体によって、給付金が支給されます。

ただし以下の条件を満たす人が対象になります。

  • 児童扶養手当を受給している、または同等の所得である
  • 雇用保険法による教育訓練給付を受給できない
  • 就業経験、資格などから判断して、適職に就くために教育訓練が必要である
  • 過去に訓練給付金を受給していない

対象講座となるのは「CAD利用技術者試験」「Webデザイナー検定」「CGクリエーター検定」などのIT系から語学系、介護系まで幅広いです。
ハローワークなどでも、対象講座の案内や手続き方法が確認できるはずです。

10.学び直し支援

勉強する女性

シングルマザーの貧困問題を懸念して、厚生労働省がひとり親世帯の親を対象として実施している支援です。正式名称は、『高等学校卒業程度認定試験合格支援事業』。

「高卒」であるかどうかは就職に大きな影響を与えますが、中卒もしくは高校中退のひとり親に「高卒認定」を受験するための講座を受講する費用を負担してくれます。

講座が指定されているわけではなく、自分に合った講座を選んで申請し、受講料の最大6割(限度額15万円)が支給されます。就職できる確率を上げるための手段として利用したい制度です。

受講前に、各自治体の福祉課などでの相談が必須です。

11.高等職業訓練促進給付金

ひとり親世帯の親が就職に有利となる資格を取得するために、厚生労働省と各地方自治体が給付金を支給してくれる制度です。こちらの支援制度は誰でも受けることができるわけではなく、職業支援の中でもハードルが高いと言えます。

対象者となるのは、以下の条件の人です。

  • 20歳未満の児童を扶養しているひとり親で児童扶養手当を受給している、又は同等の所得である
  • 仕事又は育児と修業の両立が困難
  • 過去に促進給付金や終了支援給付金の支給制度を利用したことがない
  • 養成機関において1年以上(2年以上の場合もあり)のカリキュラムを修業し、対象資格取得の見込みがある

例えば看護師や介護士のように、ステップアップをすることで収入に差が出てくる職業がありますが、シングルマザーの場合は思うように受験勉強ができないものです。そこで勉強をする期間の生活費の負担を軽減するという目的で支給が行われます。

支給額は月100,000円(市町村民税非課税世帯)、月70,500円(市町村民税課税世帯)で、支給期間は修業全期間(上限3年)です。事前に相談をしないと支援が受けられないので、必ずお住まいの地域の窓口に相談しましょう。

12.マザーズハローワーク 

一般の求人情報で仕事を見つけるのが難しい。ハローワークに行きたくても小さな子供を連れて行くのでゆっくり探せないというシングルマザーに便利なのがマザーズハローワークです。シングルマザーに限らず、家庭と子育てを両立させたい女性のためのハローワークです。

ネットでもハローワークの求人情報を見ることはできますが、閲覧できるのは簡易情報のみで、事業所名や住所はハローワークに出向かないと確認できない求人もあります。

マザーズハローワークには子供を遊ばせられるスペースやオムツ替え、授乳スペースが用意されているので、安心して子連れで職探しの相談ができます。

シングルマザーの子育てに役立つ支援

子供は成長するにつれてお金もかかります。「シングルマザーの貧困=子供の貧困」と言われていますが、子供に不自由な思いをさせないためにも利用したい支援制度があります。

考える女子中学生

13.就学援助支援

各地方自治体が小中学生を対象に学用品など学校生活に必要な経費を負担してくれる制度です。自治体によって判断基準が異なりますが、基本的には以下の条件に当てはまる人が対象となります。

  • 申請する自治体に住所があるひとり親世帯で児童扶養手当を受給していること
  • 市民税が減免、又は所得税が非課税である
  • 国民年金、国民健康保険が減免又は徴収の猶予を受けている
  • 生活福祉資金による貸付を受けている
  • 生活保護が停止又は廃止になった

支援対象となるのは、学用品費、体育実技用具費、新入学児童生徒学用品費、通学用品費、通学費、修学旅行費、校外活動費、医療費、給食費となります。

学校で申請書が配布されるケースが多いですが、無い場合は教育委員会に問い合わせればもらえます。申請書に詳細を記入して提出するので、対象となる物を買った時のレシートは保管しておかなければいけません。

申請時期も自治体によって様々ですが、学期末や年度末に口座に申請金額が振り込まれるケースが多いです。特に小学校も中学校も入学時は費用が高額になるので、申請をしてお金が戻ってくるとかなり助かります。

14.保育料免除支援

基本的に保育園の入園に関する手続きは自治体が行っていますが、保育料は子供の年齢と前年度の世帯所得によって決まります。その際、ひとり親家庭の場合は、所得によって保育料が減免又は免除される制度です。

実家に住んでいる場合

シングルマザーになって実家に戻った場合は児童扶養手当を受給するのも難しいですが、保育料支援についても注意が必要です。世帯全体の収入が審査の対象となるので、ご両親がまだ仕事をしている場合は、保育料も高くなる可能性が高いです。

ただし、同じ屋根の下に住んでいても世帯を分けてあなたが世帯主となれば、対象となる収入は低くなるので減免又は免除される可能性も高くなります。

別居中でも利用可能

離婚が成立せず、別居をしている場合でも保育料の免除支援は受けることが可能です。もちろん民生委員などが作成する証明書が必要になりますが、離婚を前提とした別居期間が長い、世帯主が自分になっていることなどが考慮されます。

一番確実なのは、民生委員や役所内に別居をしている事情を知っている人がいる場合です。実家や実家の近くに戻った場合は、小さい頃から知っている人が役所に勤めていたり、近所のおじさんが民生委員だったりすることもありますが、それは大きなメリットになります。

支援団体やNPO法人による支援

電話相談を受けるNPOスタッフ

シングルマザーの支援をしてくれているのは、国や自治体だけではありません。NPO法人などが独自で行っている支援もあります。

シングルマザーは、近くに相談相手がおらず、精神的に孤立してしまう時があります。子育てに行き詰まってしまった時は、こうしたNPOなどの活動にも目を向けてみましょう。

一般財団法人 日本シングルマザー支援協会

経済的に自立するための就職支援や前向きに再婚を考えているシングルマザー向けの恋活パーティーなど、様々な形で支援をしてくれます。仕事や恋愛のことだけではなく、シングルマザー同士のコミュニティーで悩みを共有したり、個別に悩み相談したりと精神的ケアも行ってくれます。

NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ

シングルマザーが社会で活躍できる支援として、資格試験講座や交流会を主催しています。中でも子供と一緒に参加できるイベントは、仕事が忙しくてなかなか子供との時間を確保できないシングルマザーに人気です。

NPO法人キッズドア

最近メディアでも話題になっていますが、経済的な事情で塾に通うことができない子供達に、ボランティアの先生が勉強を教えてくれる場を設けてくれている支援団体です。ここで学んで立派な大学生になり、戻ってきてボランティアとして働く子供がいるという温かいエピソードを聞くと勇気づけられます。

認定NPO法人フローレンス

待機児童、病児保育などシングルマザーにとっては非常に身近な問題を解決している支援団体です。
親だけが子育てをするのではなく、社会全体でサポートをすることで子供達が住みやすい社会を作るというコンセプトを掲げています。

関東エリアに限定されていますが、会員登録すれば連絡1つで安心して病児保育をお願いできるのは、働くシングルマザーにとってまさに救世主のような存在です。

シングルマザー向けの支援に頼って負担を軽減

「シングルマザーなんだから頑張らなきゃ!」と思う気持ちは大切です。しかしママが無理をして体調を崩したりストレスを溜めたりするのは子供にとって悪影響を与えます。

自分だけではなく子供のためにも、シングルマザーが頼れる支援制度を知って負担を減らしましょう。

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