シングルマザーの資格取得

シングルマザーにおすすめの資格ランキングTOP10

シングルマザーは資格を持っていた方が仕事選びやキャリアアップに有利です。自分の経験を活かせる仕事に就くにも、資格があれば高収入を得られます。子供が小さくて正社員として働くのが難しいうちに資格支援などを利用して取得しておけば、働けるようになった時に必ず役に立つでしょう。

シングルマザーにおすすめの資格ランキングTOP10

シングルマザーが資格を取得するメリット

シングルマザーにとって仕事は必須ですが、ただ毎日頑張って働くだけではなかなか収入を増やすのは難しいのが現状です。子供も成長すれば今よりも生活費がかかるようになり、その分収入が上がらないと家計に響いてきます。

そんなお悩みを持つシングルマザーの皆さんには是非「資格取得」という選択肢がおすすめです。資格取得を援助してくれる国の制度もありますから、ぜひ前向きに検討してみましょう!

給料が上がる/収入が増えるので生活に余裕ができる

通勤するシングルマザー

家計を支えるシングルマザーは、子供のためにも高収入な仕事に就きたいというのが本音でしょう。しかし、子供がいると時間的な制限があったり、休日は働けなかったりと様々な制約が発生します。

ですが、資格を持っていれば同じ時間だけ働いても収入が多くなる可能性が高く、効率良く仕事ができます。特に国家資格の場合は、取得するためのハードルが高い分、収入もかなり違ってきます。

専門性が認められ、仕事が見つかりやすくなる

電話しながら笑顔の女性

誰でもできる仕事であれば、休みを取りやすく気楽に働けるという点ではメリットがありますが、収入面ではあまり期待はできません。

それに対して資格を必要とする仕事は、専門性が高い仕事です。確かに取得をするための困難はありますが、条件的に良い仕事に就ける確率が上がります。努力をした分だけ報われるということです。

また履歴書の資格欄に記入をすれば確実に面接での印象が良くなり、正社員としての就職にも効果的なアピールとなります。

シングルマザーが資格を取るための支援

資格を取得するためには試験に合格しなければいけません。独学でも不可能ではありませんが、やはり通学や通信教育など専門の勉強が合格への近道です。

資格によっては高額な教育費がかかる講座もあり、今の経済力では申し込むことができないというシングルマザーも多いでしょう。

しかし、国や自治体などが資格取得のための受講費用を一部負担してくれる制度が存在します!

自立支援教育訓練給付金|資格取得に必要な費用の6割が免除になる

横断歩道を渡る労働者

ひとり親家庭の親が資格を取得するために、必要な受講料などの費用の60%を国と自治体が支援してくれる制度です。資格の種類は「国や都道府県が定める資格」に当てはまり、講座の受講手段も指定されているので要チェックです。

条件は以下の通りです。

  • 20歳未満の子供を育てるひとり親で、児童扶養手当を受給している、又は同等の所得であること。
  • 過去の就業状況やスキルから判断して、取得する資格が必要不可欠であること。

給付金は即支払われるわけではないので、とりあえず受講費用は自分で払う必要があります。また自治体によっては行っていない場合もあるので、お住まいの地域で確認してみましょう。

資格を取ってから申請をしても承認されない可能性があるので、あらかじめ自治体にこちらの制度を利用して資格を取得したいと相談しておいた方が確実です。

高等職業訓練促進給付金|資格取得ための修業期間の生活費が補助される

ひとり親家庭の親がスキルを磨くための資格を取得するために、1年以上専門機関での修業が必要な場合に、生活費として一定の金額が支給される制度です。

対象となっている資格は「看護師」「介護福祉士」「理学療法士」「保育士」「調理師」「社会福祉士」「美容師」「歯科衛生士」「鍼灸師」などがあります。

条件は以下の通りです。
・20歳未満の子供を育てるひとり親で、児童扶養手当を受給している、又は同等の所得であること。
・専門機関で1年以上修行をする予定であり、資格取得が見込まれていること。
・育児、仕事と資格取得を両立するのが困難だと判断されること。

修業中の支給額の上限は?

申請の翌月から支給が始まり、就業期間は3年が上限となります。
支給月額は住民税を払っている場合は7万500円、住民税非課税の場合は10万円です。

資格取得後にも援助金が支給される

無事に資格が取れた場合にも援助金が支給されます。
住民税を払っている場合は2万5千円、住民税非課税の場合は5万円になります。

シングルマザー向け支援制度14~頼れるNPO情報もアリ!
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シングルマザーにおすすめの資格ランキングTOP10

資格と言っても様々な種類がありますが、今回は、シングルマザーにとって有利になると思われる資格をランキング形式でご紹介します。

1位 介護職員初任者研修|元「ホームヘルパー2級」相当で介護業界入門に!

老人を介護する女性職員

元々は「ホームヘルパー2級」と呼ばれていた資格で、介護の仕事をする上での入門的な資格になります。介護の基礎や知識、技術などを身に付けることができ、取得をすれば更新する必要もなく生涯有効となる便利な資格です。

介護業界はこれから伸びていく職種で需要が多いのが特長。シングルマザーになったのをきっかけに介護業界に足を踏み入れるためのファーストステップと考えましょう。資格を取得している方が賃金は高く、就職する際も有利になります。その後、実務者研修→介護福祉士→ケアマネージャーとキャリアアップしていくのが望ましいです。

資格を取得するための講座にしては比較的低価格で、さらに試験の難易度はさほど高くはなく、コースによっては最短で1カ月もかからない場合もあります。決められたカリキュラムで学習をしてから筆記試験を受けますが、基本的にはきちんと内容を理解しているか確かめる試験なので、ほぼ全員が合格できます。

2位 医療事務|病院は日曜・祝日が休みなので子育てと両立しやすい

医療事務

医療機関の事務は、一般企業の事務とは違い、専門の知識が必要になります。主に診療金額を健康保険組合に請求するための明細(レセプト)を作成する仕事ですが、これを学ぶためには専門の勉強が必要になります。

医療事務資格を取得すれば、日本全国どこにでもある医療機関で働くことができて、さらに賃金も高いという大きなメリットがあります。求人広告を見てみると、時給が普通のパートの倍以上に設定されている仕事もあります。

また、病院は日曜・祝日は休診(休み)なケースが非常に多く、診療時間が限られているので、残業も少ないです。病院に行った時に受付を見てみると、医療事務は女性である場合が多いですが、子供の行事や急な発熱などで休みを取りたい時などは、子育てに理解ある職場の方が助かります。

未経験の方でも最短で1カ月あれば取得することができます。試験は年に6回もあり、マークシート問題が10問、レセプトの作成と点検が3問で、70%以上できていれば合格ラインです。

3位 保育士|国家資格であり、求人数が多い!

保育士

保育士は国家資格であり、一度取得すれば更新する必要もありません。公務員採用試験に受かれば地方公務員として働くことができるので、安定した収入が期待できます。

待機児童が社会問題となっていますが、これから保育の場はどんどん増え、それに伴って保育士が活躍する機会も増えます。保育士が活躍できる場所は、保育園だけではありません。ベビーシッターや企業内の保育施設、保育ママ、児童福祉施設などでも働くことが可能です。

保育士の試験は1年に1度のみで、8月に筆記試験が2日間かけて行われ、10月に筆記試験の合格者を対象に実技試験が行われます。それだけに失敗するとまた次の年まで待たなければいけないので、集中して勉強をして一発合格を狙いたいところです。

国家資格ということで難しいのではないか?と思われがちですが、国家資格の中では難易度が低い資格と言われています。通信講座でも十分に合格を目指せるので、子供の成長とフルタイムで働けるタイミングを考慮して勉強を始めるのがおすすめです。

4位 看護師|シングルマザー向けの資格取得助制度があり高収入!

看護師

看護師の資格には「正看護師」と「准看護師」の2種類があります。「正看護師」は国家資格であり収入も「准看護師」に比べて多いですが、受験資格は高卒以上で3年間の通学が必要になります。「准看護師」の場合は受験資格が中卒以上で2年間の通学が必要になります。

シングルマザーの場合は「高等職業訓練促進給付金」を利用して資格を取る人が多いですが、中には午後からの通学コースを選択して、午前中はパートの時間に充てるという人もいます。

看護師の資格取得のメリットはなんと言っても収入面です。しかし勤務体制による肉体的疲労や、人の命を預かるため精神的にもダメージを受けるキツい仕事であることは間違いありません。そこにやりがいを感じることができる人にはおすすめです。

5位 登録販売者|都道府県が認定する「公的資格」で試験は年1回

ドラッグストアなどで薬を販売することができる資格です。薬に関して言えば「薬剤師」がメジャーですが「登録販売者」は公的資格(各都道府県が認定する資格)であり、国家資格である薬剤師に次ぐ位置づけになります。

もちろん薬を扱う場所で働くことができますし、一般用医薬品の95%は扱えるので、全国各地にある薬を扱う店舗での仕事が可能です。さらに資格があれば時給が高くなるというメリットもあるので、シングルマザー向けの資格として人気があります。

資格試験は年に1回8月~9月に行われますが、各都道府県によって違いがあるので確認が必要です。
「自立支援教育訓練給付金」の対象となっている講座で学習すれば、通常よりも安く受講できるので利用をおすすめします。

6位 動物介護士|ニーズが増す一方のペット資格で将来を見据える

人間と同じようにペットも年を取り介護が必要な時が来ます。介護が必要になった病気のペット、高齢のペットの介護をするのが動物看護士です。

ペットブームが廃れる気配はなく、ペットを飼っている家庭はどんどん増えています。それと同時に、ペットに関する資格を持つ人材のニーズも増え、動物病院やペットショップなどで働くことができる動物看護士の資格もかなり注目されています。

取得すれば動物病院や老犬ホームでの勤務も可能ですが、自宅で開業することもできるので、子供にも自分の仕事している姿を見せて命の大切さを教えることができます。

動物介護士は民間資格であり、指定のカリキュラムを受講しますが、期間は通信講座で3~4カ月が目安となります。修了後は随時自宅にて受験できるので、期限が定められていないという点ではプレッシャーも少ないです。難易度は得点率70%が合格ラインとなるので、さほど高くないと言えます。

ペットに関する資格には他にも「動物看護師」「ドッグシッター」などがありますが、ただ動物好きというだけではなく自分に合った仕事をするために、どの資格を選択すれば良いのかを見極めてから取得するのがおすすめです。

7位 ネイリスト技能検定|前職が美容職やセンスに自信のある女性におすすめ

ネイリスト

女性ならではの資格として人気の「ネイリスト」は、楽しみながら働けますし、開業への近道となるというメリットもあります。お洒落が好きな女性にはもってこいの資格です。

初心者から学ぶ場合は「ネイリスト技能検定(2・3級)」の受講から始めましょう。試験は実技だけではなく筆記もあるので、ネイルのスキルに加えて専門的な知識を身に付ける必要があります。仕事をしながらでも集中して勉強すれば、半年以内で資格を取得することが可能です。

資格を取得できればネイルサロンや美容室、エステサロンなどで働くことができますが、正社員で月収20万円前後がお給料の相場になります。もちろん自宅で開業するのも良いですが、その際は起業するための支援についてお住まいの地域の自治体で確認してみましょう。

8位 宅地建物取引士|不動産業界で働くための国家資格

通称「宅建」と呼ばれる「宅地建物取引士」は、不動産業界で働く際に有利となる国家資格です。不動産業を営む場合、5人に1人は宅地建物取引士の資格を所有している人材が必要になるので、給料には資格手当として1万円~2万円プラスされます。

通学、通信と様々な方法で勉強することができますし、中には独学で勉強する人もいます。かなりメジャーな資格のためテキストを始め試験予想問題や過去問が充実しているので、自分のペースで勉強したいという方は独学の方が合っているでしょう。

しかし、試験の難易度は高いです。年に1回10月に行われる試験は、全部で50問の4者択一方式になりますが、合格率は20%に満たない場合がほとんどです。と言っても国家試験の中では比較的高い数字であり、勉強をすれば必ず合格できるので、1度や2度の失敗で諦めないようにしましょう。

9位 食育メニュープランナー|特技の料理を仕事にする第一歩!

食育メニュープランナー

食育メニュープランナーは、一般家庭の主婦や保育現場に食育を広める仕事が出来るようになるだけでなく、自分と子供の健康にも役立つ民間資格です。

取得すれば教育現場や介護施設、病院、飲食店のメニューの提案、商品企画に携わることも可能なので、資格を活かせる場は幅広いです。また自宅で料理教室を主宰したり、食育を広めるための講座を開設したりすることも可能です。

資格を取得するには通信講座が便利です。栄養学や食文化、栄養を活かした調理法などをテキストで学び、4回の課題レポート提出で全て基準ラインを超えれば「認定証」がもらえます。食育に関する資格は「食育アドバイザー」「食育スペシャリスト」など沢山あるので、自分に合った資格を選択しましょう。

10位 調剤薬局事務|医療事務に似ているが難易度は低め

昔と違い病院とは別の場所で薬をもらうシステムが定着しましたが、調剤薬局事務は、薬の処方に関する費用の計算、データ入力などの事務を行うための資格です。処方箋に従って薬を調剤する薬剤師とは異なります。どちらかというと病院内でレセプト作成が主な仕事である「医療事務」に近いイメージです。

国家資格ではなく複数の協会から認定されている資格なので、他にも「調剤事務管理士」「調剤報酬請求事務専門士」など様々な名称があります。とはいえ受験費用や試験内容に違いがあるわけではありません。

試験は学科と実技がありますが、年に6回も行われています。また受験資格も特に設定されておらず、7割以上の出来が合格基準となるので、難易度もさほど高くありません。

シングルマザーの資格は自分に合ったものを選ぼう!

手に職がないからと高収入の仕事に就くことを諦める必要はありません。今からでも取得できる資格はたくさんあるので、自分の得意分野や条件に合った資格を選んで将来のために役立てましょう。