育児ノイローゼの診断

育児ノイローゼを自己診断!15項目で分かる心の疲れ

育児ノイローゼの診断は、「何をしても辛い」人や「子供がかわいいと思えない」人に必要なことと言えるでしょう。一人で抱え込んでしまう前に、簡単な項目でセルフチェックしたら、病院等で専門家の力を借りて見るのはいかがでしょうか。

育児ノイローゼを自己診断!15項目で分かる心の疲れ

育児ノイローゼを診断!家庭でできるセルフチェックリスト

近年育児ノイローゼになるママやパパが増えています。「もしかして私、育児ノイローゼかも・・・」と思う方は、まずは気軽にセルフチェックしてみましょう。

育児ノイローゼチェックリスト

育児ノイローゼになりつつある女性

15の項目のなかから、あなたの今の状況はいくつ当てはまるか数えて見て下さい。当てはまるときは1点、当てはまらないときは0点です。「かつて、そんなこともあったなあ」と思うときはカウントしません。また「ときどき、当てはまるかも・・・」と思うときは0.5点としてカウントします。

1.疲れているのに眠れない

ちょっと空いた時間にお昼寝をしようとしても、目がさえて全然眠れないことがある。また、夜なのになかなか寝付けず、ベッドに横になってから入眠するまでに1時間以上かかってしまう。

2.食欲がない。もしくは、過食気味

お腹は空いているのに、食べ物をみると食べたい気持ちがなくなってしまう。また、反対に、お腹が空いていないのに、食べ物を食べたいと言う気持ちが強くなって、一日に何度もご飯やお菓子を食べてしまう。

3.胃腸の調子がよくない。消化不良や下痢、便秘がある

いつもお腹がごろごろしてしまう。下痢が続いたり、深刻な便秘症状が見られたりする。胃腸薬や便秘薬をほぼ毎日飲んでいる。

4.いつも体がだるい

なんとなく体がすっきりとしない。いつも体がだるく、肩コリに効く塗り薬や貼り薬を使用しても、あまり効果が感じられない。

5.やる気がでない

イライラが手の動きで伝わる女性

何か新しいことをしようという気持ちになれない。朝目覚めたときに、ベッドから出たくないと思ってしまう。

6.イライラしてしまう

後で考えると大した問題でもないのに、なぜかイライラしたりつっかかってしまったりすることが増えている。店員の態度やちょっとした言葉遣いでも、すぐに腹を立てたり、苛立っている気持ちが態度に出てしまったりする。

7.悪い方に物事を考えてしまう

ちょっと友人が待ち合わせに遅れただけでも「私とは会いたくないのかな」「無理なことを言ってしまったかな」と考えたり、ママ友同士で遊びに行ったという話しを聞くだけでも「私は仲間に入れてもらえないのかな」「嫌われているのかな」「陰口を言われているのかな」と不安になったりしてしまう。元々マイナス思考であった場合も、程度がひどくなっているように感じる。

8.子供がかわいいと思えない

子供が泣きやまないときや言うことをきかないときだけでなく、普段、にこやかに過ごしているときでも、あまりかわいいと思えなくなっている。子供が言うことを聞かないときや大声で泣き叫ぶときは、本気で憎いと思ってしまう。

9.人と会いたくない

学生時代の友だちやママ友から誘われても、ほとんどの場合、断ってしまう。もしくは、断ることはしなくても、あまり会いたくない(行きたくない)と思ってしまう。

10.気持ちが不安定

育児について相談する相手もいないママ

突然悲しくなったり、涙が出たりする。また、急にテンションが上がったり落ち込んだりしてしまう。自分でも、自分の気持ちをコントロールすることができないと感じてしまう。

11.思い通りに行かないことに我慢できない

計画通りにことが運ばないと、非常に落ち込んでしまう。また、1つでも予定外のことが起こると、気持ちが害されて不安になってしまう。

12.思っていることを身近な人に言えない

困ったことや悩んでいることを、母親や夫、古くからの友人に相談することができない。「何でも相談して」と周囲の人に言われても、本音を隠してしまう。

13.夜中に何度か目が覚める

ちょっとした物音や気配に反応して目が覚めたり、怖い夢を見て目が覚めたりしてしまい、なかなか朝まで一回も目覚めずに眠ることができない。

14.息苦しさを覚えたり、動悸が激しくなることがある

呼吸することが辛くなったり、胸に圧迫感を覚えたりすることがある。また、動悸が激しくなったり、冷や汗をかいたりすることもある。

15.悪意を感じることが増えた

夫や家族の悪意。周囲の人々の悪意。ママ友や小さな子供の悪意等、多くの人々の悪意に敏感になっているような気がする。もしくは、悪意がないかもしれないのに、悪意を持っているように考えてしまう。

チェックリストの解説

育児疲れで疲労困憊のママ

10点以上の方は、育児ノイローゼの疑いが強いと考えられます。症状がひどくなってしまう前に、心療内科に行き、医薬品の力を借りて気持ちも体も少しでも楽になるようにしましょう。また、5点以上10点未満の方も、かなり疲れが溜まっていると言うことができます。疲れが溜まったまま放置しておくと、育児ノイローゼになることもありますので、自分を労わって生活していくように心がけましょう。

育児ノイローゼの症状&なってしまったら

では、育児ノイローゼになると、具体的にどのような症状が見られるようになるのでしょうか。また、育児ノイローゼになってしまったら、どのように対処することができるのでしょうか。

こんな症状があります

おでかけして気分をリフレッシュしているママ

育児ノイローゼによって、子供に暴言を吐いてしまうことや手を上げてしまうこともあります。反対に無気力になって、子供の様子がどうであれ、反応できなくなってしまうこともあります。
また睡眠障害が見られて毎日なかなか眠れないこともあるでしょう。同じことを何度も繰り返して考え、考える度に悪い方向へ思考が流れていき「もう死にたい」「家から出ていきたい」「離婚したい」と考えるようになることもあります。

育児ノイローゼがひどくなると、子供を虐待してしまったり、家事がこなせなくなったり、家族や他人とうまく付き合うことができなくなったりします。
本人だけでなく周囲を巻き込んで不幸になってしまいますので、早めに育児ノイローゼの芽に気付き、早めに対処することが大切だと言えるでしょう。

原因は?育児ノイローゼはこんな人がなりやすい

赤ちゃんを散歩に連れていく真面目なママ

育児ノイローゼは育児を行う方なら誰でもなる可能性があります。ですが、元々の性格によって、なりやすい人となりにくい人がいるのも事実です。次のような性格の人は、育児ノイローゼになりやすいかもしれません。

真面目で几帳面

なんでも真剣に取り組むことはとても大切なことです。ですが、何事もほどほどにとどめておくことでうまくいくこともあるのです。
真面目な性格のママは、今まで自分の人生において真面目に努力を重ねてきたことと思いますが、『子育て』のように自分の努力でどうにでもなるわけではないことには「こんなに頑張っているのに、子供が言うことを聞いてくれない」「こんなに時間をかけて世話をしているのに、離乳食を食べてくれない」と挫折感を味わってしまいやすくなります

また、なんでもきっちりとしておかないと気が済まないタイプの方は、子育てで忙しいにもかかわらず、すべての料理に時間をかけて手作りしたり、家の中を完璧に掃除したり、アイロンがけも毎日きっちりとこなしたりしようとして結果的に自分を追い込んでしまいます。

完璧主義

子育てには、絶対的な正解はありません。ですが完璧主義の人は、子育ても完璧にしようとして、少しでも子供が思ったように成長しないと自分を責めたり子供に辛く当たったりします。

人に頼るのが苦手

「ちょっと、これをして」「お茶碗、洗っといて」と気軽に夫や家族に言えない人は、全ての家事や育児を一人で背負うようになり、結果的に自分を追い込んで育児ノイローゼになってしまうことがあります。人に頼りたくないばかりに、自分の時間や睡眠時間を削ってしまい、精神面でも余裕がなくなっていくのです。

ノイローゼかも…病院へ行こう!診断と治療

育児ノイローゼで起きれなくなったママ

育児ノイローゼかもと思ったときは、すぐに病院に行くことが勧められます。ノイローゼは心療内科の領域ですので、お近くの心療内科の門をたたいて見ましょう。心療内科ではプライバシーを守るために、完全予約制になっていることも少なくありません。まずは、電話をかけて、予約する必要があるのかたずね、時間を調整して出かけて見ましょう。

診断名

育児ノイローゼは、育児によって引き起こされる諸症状の通称ですので、正式な診断名ではありません。そのときに見られる症状によって『自律神経失調症』や『うつ病』、『不安障害(パニック障害)』等の診断名がつけられます。

診断基準

自律神経失調症には一定の診断基準がありません。実際のところは医師が『自律神経失調症』だと判断すれば診断が成立するのです。ですから、ある心療内科ではとくに問題はないと言われても、別の心療内科では『自律神経失調症』だと診断されることも珍しくないのです。

反対に、うつ病には明確な診断基準が存在します。精神医学で一般的に使用するアメリカ精神医学会の診断基準『DSM-Ⅳ』では、次の症状のうちの5つ以上が2週間以内に見られるときは、『うつ病』だと診断することになっています。

DSM-Ⅳによるうつ病の基準
  • 本人の言葉や他者からの観察によって、抑うつ気分がほとんど一日中見られる。
  • ほとんど一日中、喜びの気持ちが喪失している。
  • ダイエットをしているわけではないのに、体重が著しく増加もしくは減退している。もしくは、食欲の著しい増加もしくは減退が見られる。
  • ほとんど毎日不眠もしくは睡眠過多が見られる。
  • 行動に焦りや異常な遅さが他者からも観察される。
  • ほとんど毎日疲れやすい、もしくは気力がなくなっている。
  • 自分を無価値だと考えたり、自分に責任がないことにまで責任を感じたりしてしまう。
  • 思考力や集中力の減退。もしくは決断困難が毎日見られる。
  • 死について考えたり、自殺を考えたりほのめかしたりする。

ですが、この基準そのものが主観的にならざるを得ない基準ですので、同じ症状を見せていても、医師の判断によって『うつ病』と診断される人と『うつ病』と診断されない人がいるでしょう。

治療

『自律神経失調症』や『うつ病』、『不安障害』等は、主にカウンセリングと投薬によって治療を行います。投薬は、どの医薬品が使用される場合でも、病気そのものを治療するものではなく、対処療法(症状を軽減・解消する)となりますので、言われたとおりに服用しないと効果が発揮されません。自分で量や回数を変更せずに、正しい量と回数・時間で服用するようにしましょう。

育児ノイローゼになりそうなとき、子供を預ける場も必要

子供を預かる一時保育園の現場

育児ノイローゼになりそう・・・と思うときは、少し子供から離れて、育児から解放されるのも必要なことです。育児をすべて自分で行わなければと思うと、精神的にも体力的にも追い込まれてしまい、結果として子供に優しく接することが難しくなります。そのような状態で子供に接するよりも、少しの時間でも子供を保育士等の責任ある他人に預ける方が子供と自分の幸せになるでしょう。

地域によっては、会社勤めをしていなくても子供を数時間~1日預けられる保育園や託児所を利用できます。市区町村の役場に電話をしてお預かりができる施設を紹介してもらうのはいかがでしょうか。

また1歳ほどになると幼児教室などでも数時間子供を預かってもらえます。子供は書き方や読み方、日常生活のスキルなどを教えてもらえ、親はその時間をリフレッシュタイムとして利用できますよ。

育児ノイローゼとは無縁な私!自己暗示も結構有効

育児をするなら、誰でもなるかもしれない『育児ノイローゼ』。「私も育児ノイローゼになるかも・・・」と思ってしまうと育児ノイローゼになる可能性は高まりますが「私は育児ノイローゼにならない!」と自己暗示をかけることで育児ノイローゼになる可能性を低下させることもできるのです。

子供を育てるのは大変なことです。何もできない状態で生まれてきた赤ちゃんを、何でもできる大人に育てていく作業なのですから、疲れて泣きたくなっても仕方のないことなのです。
「できなくっても仕方ない」「子育て中は家が汚れていたって仕方ない」「子供が元気なら全部OK!」くらいにアバウトな感覚が、育児を行うママやパパを育児ノイローゼから守るのです!

だれだって赤ちゃんとしてこの世に生を受けます。初めから『ママ』や『パパ』として生まれる人はいないのです。ですから完璧なママやパパを目指さず赤ちゃんと一緒にそのときしか経験できないことを楽しんで生活していきましょう。

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