本の読み聞かせの効果

絵本の読み聞かせ効果が子供にもたらすものとは?

絵本の読み聞かせで子供が得られる効果はたくさんあります。今回は絵本の読み聞かせで期待できる効果をご紹介します。子供の知性や感情に働きかける読み聞かせの効果とはどのようなものなのか、知っておきたい読み聞かせのルールを知って、子供の知性と感性をどんどん伸ばしてあげましょう。

絵本の読み聞かせ効果が子供にもたらすものとは?

今からでもはじめるべき!本の読み聞かせによる驚くべき効果!

子供に本を読み聞かせることは大切だということを頻繁に耳にします。また、読み聞かせと学力の因果関係を調べた研究も少なくありません。ですが、なぜ、子供に読み聞かせをすることが大切なのでしょうか。今回は、本の読み聞かせで子供の知性や感情に働きかける効果、子供にもたらすものについて探っていきましょう。

絵本の読み聞かせには子供の知性と能力を伸ばす効果がある

先生に読み聞かせしてもらう園児

絵本を読み聞かせることは、子供の知性にダイレクトに働きかける行為でもあります。高度な読解力を必要とする内容や文学的な内容である必要はありません。子供が喜んで聞くことのできる絵本なら、どれも子供の知性を伸ばす効果を持っているのです。

理解力・想像力がつく

子供は絵本の絵を見ながらお話を聞くことで、実際にお話に出てくる人物や動物が動いているところを想像したり、どうしてお話のような結末になったのかを理解したりするようになります。つまり、読み聞かせることで、絵本のストーリーを理解する以上のことを理解することになるのです。

自分で本を読んでもストーリー以上のことを理解することができますが、文字と絵が両方視覚から入って来ますので、視覚と聴覚をどちらも用いる読み聞かせほどのインパクトを期待することができません。読み聞かせには、子供の理解力と想像力を視覚・聴覚の両方で刺激をするという効果も期待できるのです。

集中力

短い絵本であっても5分から10分は読み終わるのに時間がかかります。親が読み聞かせを実施している間、子供はお話に集中しているわけですから、少なくとも5分から10分の集中力を育てていることにもなるのです。徐々に集中する時間が長くなると、もっと長い本にチャレンジすることも可能です。

普段、集中力があまりないと思われる子供も、読み聞かせによって集中力が高まります。初めは子供の好きなテーマや絵の絵本を題材に選び、集中力が付いてきたと思われたら、徐々に長編や普段関心を持たない絵本などに触れさせていきます。このように丁寧な段階を経ることで、絵本以外にも集中力を発揮できるように育てていくことができるのです。

言語能力

絵本を読むと、その作者や訳者の言葉遣いを知ることができます。普段使わないような言葉に触れ、その意味を知ることで、着実に言語能力を高めていくことができます。

もちろん、言葉にはその言葉が指す「意味」があるだけではありません。関連する言葉やその言葉が発せられるシチュエーションなどもすべてひっくるめて1つの言葉を構成しています。絵本を繰り返し読むことで、この言葉はこのようなシチュエーションで使われるということを理解し、関連した言葉や反対の言葉、似ている言葉なども覚えていくことができるのです。

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コミュニケーション力・考え方の幅が広がる

絵本の中の人物や動物、ときには無生物の行動によって、「こんなときにはこういう風に行動すると嬉しいな」「こんな言葉を使うと、嬉しい気持になるなあ」ということを、子供は実際に経験しなくても知ることができるようになります。文中に出てくるやりとりから、コミュニケーションの能力も育てていくことができるのです。

また、親に読み聞かせをしてもらうことで、子供は自分の考え方だけでなく親の考え方、絵本の中の登場人物の考え方にも触れることができます。考え方の幅を広げるためにも、絵本の読み聞かせは役に立っていると言えるのです。

読み聞かせによる親子のコミュニケーションがもたらす効果

ママと妹と一緒に絵本を読む姉

読み聞かせは、子供の知的能力に影響を与えるだけではありません。情緒的にも影響を与える効果を持っています。

精神的な安定

親の声を聞くことで、子供は精神的な安定を得られるようになります。子供をひざに乗せて読み聞かせをするなら、子供は親の体温を感じることができますので、ますます強い安定感を覚えるようになるでしょう。

心の成長

親子が一緒に絵本を読むことで、絵本の内容に関連した話をする機会や、絵本以外の話をする機会も生まれます。子供の心に響く言葉を親が投げかけることで、他人を思いやれる優しい子供に育てていくこともできるでしょう。

読み聞かせは親子が触れ合う大切な時間

絵本を読み聞かせることで、子供は親の声を聞いて安心し、親の体温を感じることでぬくもりと優しさを記憶することができます。

ただ読むのではもったいない!読み聞かせポイント

絵本を読んでもらう女の子

絵本に書いてある文字を追い、そのまま読むだけでは絵本を読み聞かせたことになりません。子供の心に響くように、少し工夫して読むようにしましょう。

子供の様々な脳力を育む読み聞かせルール

子供の様々な能力を育むためには、当然のことですが内容やつづられる気持ちが頭に入っていくような読み方をする必要があります。子供の能力を育む読み聞かせルールを4つ紹介します。

はっきりと発音する

もごもごとした話し方では、子供は絵本の内容を理解することができません。はっきりとした発音で、子供が聞きとりやすいように心がけましょう。

説明は最後に

子供には意味が分からないと思われる言葉でも、まずは絵本独特の世界に触れるためにそのまま読むようにします。その後、幼児や小学生など、子供の年齢や理解力に応じて説明を加えます。最初から分からない言葉の説明をしてしまうと、子供は絵本が持つ雰囲気よりも言葉の意味の方に注目してしまい、物語全体を楽しむことができなくなってしまうことがあります。

正しい日本語の書かれた絵本を選ぶ

子供が1歳から2歳と幼いときは、単語しか書かれていない絵本を選ぶのも問題ありません。ですが、文章として書かれている絵本を選ぶときは、正しい日本語が書かれているか、しっかりと確認するようにしましょう。言葉の音が持つ響きを最初に聞かせることで、子供は美しい文章が持つ独特のリズムを身体で覚えていくことができるのです。

子供の反応を見ながら読む

子供と同じ目線で読むためにも、子供を膝に乗せて読むスタイルがおすすめです。ですが、膝に乗せると、子供がどのような顔をして聞いているのか分かりませんよね。本来ならばこまめに子供の顔をのぞきこみ、子供が本当に絵本の世界に引き込まれているか確認したいのですが、膝に乗せてしまうと表情がチェックしづらいという欠点があります。

初めて読む絵本のときは、子供の興味の具合を確認するためにも、親子が向い合せになって読み聞かせをするのが良いでしょう。そして、子供が興味を持つ本であるということが分かった2回目以降、子供を膝に乗せ、よりリラックスさせて読み聞かせをするのはいかがでしょうか。

知っておきたい!読み聞かせに関する疑問あれこれ

パパに絵本を読んでもらう兄と妹

読み聞かせをしていると、「あれ、この本ばかり読んでいる気がする。こんなことで語彙力や理解力が深まるのかしら?」といった疑問が湧いてくることがあります。ここでは、読み聞かせの疑問を解消してまいります。

昨日と同じ本を読んでほしいと言うとき

子供が「これ、読んで!」と本を持ってくるときは、例え昨日と同じ本であっても拒否せずに読んであげるようにしましょう。星の数ほど絵本がある中で、できればたくさんのお話に触れさせてあげたいと親は考えるかもしれません。ですが、絵本の読み聞かせも他の事柄と同じく、次から次へと新しいことを学ぶよりも、同じことを何度も繰り返すことで学習を深めていくことができるのです。

例えば、計算が得意になりたい場合、足し算ができたら引き算、引き算が1度でもうまくできれば次は掛け算、掛け算の方法が分かったら次は割り算、分数の計算と進んで行く学習法は正しいと言えるでしょうか。1度上手に計算が出来たからと言って、しっかりと身に付いていなかったら、次に計算したときはうまくできないかもしれません。何度も同じ計算を繰り返し学習することで、「もう、どんな数でも足し算ができるよ!」と1つ1つ段階を上がっていくことができるのです。

絵本の読み聞かせも同じです。1回読めば話のあらすじは頭に入るかもしれません。ですが、たった1回読むだけでは、主人公の思いや他のキャラクターの思い、作者の思いなどに気付くことはできません。子供が昨日と同じ本を読んでと持ってきたということは、その本をもっと理解したいという意味でもあるのですから、しっかりと読み聞かせ、深い読解力を養っていきましょう。

何度も同じ本を読まされるとき

たった今読み終わったばかりの本を「もう一度読んで!」とせがまれるときも、時間が許す限り読んであげるようにしましょう。子供がその本をもっと深く理解したいという意思の表れでもありますから、知的欲求に応えてあげるためにも丁寧に読み聞かせを実施します。

パパが読み聞かせるメリットってあるの?

「普段はママが読み聞かせを担当しているから、パパは身体を使った遊びを担当してね!」と育児の分担をしている家庭があるかもしれません。それはそれで良いことですが、読む人が変わると印象も変わってしまうのが読み聞かせの特徴です。パパが行うことで子供が新しい気付きを得ることがあります。ぜひ、パパにも積極的に読み聞かせに参加してもらいましょう。

こんなスタイルはNG?読み聞かせ

寝る前に絵本を読む習慣がある家庭

読み聞かせには様々なスタイルがあります。子供の読解力や情緒を養うことが目的の場合は、あまりにも感情をこめた読み方はNGと言えます。

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感情・抑揚たっぷりに読む

感情をこめて抑揚たっぷりに読み聞かせを行うと、「ここは悲しい場面」「今、主人公は喜んでいる」ということが予め分かってしまい、子供が「どのような気持ちだろう」と考えないようになってしまいます。子供の想像力や読解力を養うためには、感情・抑揚たっぷりの読み方は不適切と言えるでしょう。

登場人物に合わせて声色を変える

登場人物に合わせて声色を変えてしまっても、子供は「この登場人物はこのように話す人」と固定したイメージを持つようになってしまいますので、子供の想像力をかき立てることができません。

文章をわかりやすく変えて読む

文章を子供の理解力に合わせて変えて読むと、子供の語彙力が増えないだけでなく、本が持つ日本語のリズムを味わうことができなくなります。

その他おすすめできない読み聞かせ方

その他にも、読み聞かせの際に注意をしたい点があります。

子供の感想を聞かないのはNG

子供が本に対してどう思ったかを尋ねることで、子供は自分の気持ちを言葉にすること、文章にすることを学ぶことができます。読み聞かせの度に尋ねる必要はありませんが、時々は尋ねてみるようにしましょう。

親のコメントを入れるのもNG

親のコメントを入れると、子供は親が感じたように感じなくてはならないと思ってしまいます。自由な想像力を育てるためにも、親のコメントは控えるようにしたいものです。

年齢で見る本の選び方

ママに絵本を読んでもらい喜ぶ女の子

まずは図書館に行き、たくさんの本に触れてみましょう。声を出して読んでもよい図書館なら、読み聞かせをその場ですることもできます。本当に気に行った本は購入し、繰り返し読み聞かせをしましょう。

1歳から2歳

日本語の楽しさや美しさが分かる本が良いでしょう。文部科学省推薦と書かれている本の中には、日本語特有の美しさを味わえる本がたくさんありますから、参考にしてみるのも良いですね。風のヒューヒューという音や雨のザーザー降る音など擬音を表すオノマトペが書かれている、情景と言葉が繋げるような本を選びましょう。

3歳から4歳

ストーリーが追えるようになってくる年齢ですので、話しの展開が早く面白い内容の絵本が良いです。ですが、集中力がまだあまり続きませんから、長くても10分で読み終えられるものを選びましょう。アニメやキャラクターなどのイメージが固定された絵本よりも、空想を促す未知の登場人物が出てくる絵本が想像力をより強く刺激します。

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5歳から6歳

子供は、自分の興味によって読む本を選ぶことができます。親が読ませたい本もあるでしょうが、子供の意見も尊重するようにしてください。一緒に図書館に行って、子供がどんな絵本が好きなのか子供主体で探してみるのがいいでしょう。

本が好きな子に育てよう

本が好きだということは、それだけで人生における楽しみが1つ増えます。言葉の持つリズムを覚えることにもなりますし、子供の文章力・理解力・語彙力などの国語の力に直結する能力を育むことにもなります。ぜひ、小さなころから読み聞かせを実施していきましょう。絵本を読み聞かせることが子供にもたらす効果は計り知れません。読み聞かせを通じて親と触れ合う時間を増やし、感性豊かな子供に育ててください。

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