中学校に行きたくないと言うとき

中学校に行きたくない理由・不登校の影響はどう回避する?

子供が中学校に行きたくない様子のとき、登校を拒否したくなる何かしらの問題があるはずです。子供が学校に行けない理由に対して問題解決のアプローチの仕方、不登校によって考えられる高校進学への影響や中学校に行かない間の学習への取り組みについてベストな対応を探っていきましょう。

中学校に行きたくない理由・不登校の影響はどう回避する?

中学校に行きたくない!子供のSOSをキャッチしたら

思春期の時期を境に、一般的には自分の意見や悩みを親に話さなくなる子供が多い一方で、「中学校に行きたくない」と子供が言い出したなら、そのご家庭は子供にとって安心して頼れる場所あると言えるのではないでしょうか?ですが、中学校に行きたくないと聞けば親は「え!学校で何か嫌なことがあるのかしら?」「高校進学を控えているのに、もし不登校になったら…」など様々な心配がよぎるもの。

確かに、中学校での生活態度や成績が高校進学に影響することはあるでしょう。ですが、中学校のたった3年間が人生を決定し得る重要な時期…ではありませんよね。
進学への不安から登校を無理強いするのではなく、子供から大人に変わっていく不安定な時期にある子供が、心身健康に成長を遂げられるようなサポートに重きを置き、ベストな対応を探っていきませんか?

中学校に行きたくない子供!何が原因で学校がイヤになる?

様々な感情がある多感な時期の女の子

小学生のころに比べると体も心も大きく変化する中学生の時期。
思春期は親に反発しながら自立に向かって大きく歩み出し、子供の世界は親の支配下にある家庭よりも同じ立場の友達付き合いに比重が置かれていきます。しかし、この時期は周りの目を気にしたり周りに左右されやすい多感な時期でもあり、「学校に行くのが嫌だな」「学校に行かずに家に一日いたい」と子供なりに悩むことも少なくありません。

まずは中学校に行きたくないと子供が言うとき、考えられる背景や心境を探ってみましょう。

友だちとの関係に問題を抱えている

中学生が学校に行きたがらない理由としてもっとも多いものは、やはり『友だちとの関係における問題』です。小学生に比べると、親や先生等の大人よりも子供同士の友達付き合いが子供にとって重要であり、日々の良いこと悪いこと、悩みのほとんどは友達付き合いからのものと考えられます。

大人と違って人生経験がない中学生は自信もなければそれぞれがまだアイデンティティを確立しているわけでもありません。いうなれば自分のなかに不安材料はとても多い状態であり、友人関係で成り立つグループに属するような行動をとりがちで、また友人関係に言動が左右されやすい面があります。

友達からどう見られているかが気になるので「人気のない子はあまり話したらいけない」「自分は無視したくないけど、みんなが無視するから仲良くしにくい」などなど、知らず知らずに集団無視に加担してしまったり、ちょっとした言葉や態度ですぐに「友だちに嫌われている」「わたしだけ仲間はずれされている」と感じてしまうほどひとりひとりが不安定な状態と言えます。中学生の世界には暗い闇が潜んでいるのです。

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クラスに居場所がないと感じることも

特定の人にいじられているわけでもないにもかかわらず、クラスや学校に自分の居場所がないと感じることもあります。グループ化されていく周りに順応できないために、図らずともどこにいても一人になってしまうと、表現できない焦燥感を覚えたり、学校に行きたくないと感じることもあります。

異性関係に問題を抱えている

異性関係に悩む中学生の女の子

中学生は友だちとしてではなく異性を意識するようになる年頃なので、特定の異性との関係においても問題を抱えるようになります。好きな人に振り向いてもらえなくて学校に行きづらく感じたり、勇気を出して告白したにもかかわらずうまくいかなくて学校に行きにくくなったりすることもあるのです。

また、好きな人と両想いになったとしても新たな問題を抱えるようになります。
同じ価値観を持った友人とは違い、どこまでお互いに踏み込んで良いのか分からず、常に罪悪感と「嫌われるかな…」といった不安を感じるようになることもあるでしょう。

先生との関係に問題を抱えている

成長期のラストスパートともいえる思春期。体もどんどん大きくなるので、大きくなる子は大人よりも背が高くなったりしますよね。
外見が大人と近付いたり変わりなくなってくると、つい「自分はもう子供ではない」「大人と同等だ」と感じるようになるもので、学校の先生に対しても無意識に大人としての対応を求めることも。そのため、先生の態度が気に入らないと、「自分を馬鹿にしている」「あの先生は人を見下している」「意見をまともに取り合わない」などと反感を覚えるようになるのです。

中学生は容姿の違いやひいき目にも過敏に反応する年頃ですので、教師の態度が友人と自分と異なるとすぐにムカッとして、「あの子ばかりかわいがっている」「私は先生に嫌われている」と反発することも少なくありません。

部活動に行きたくない

小学校のクラブ活動と比べると活動時間も多くなり、内容も濃く深くなる部活動。
早朝練習だけでなく放課後練習も毎日続き、部活動の種類によっては中学生活のほとんどを占めるようになることも多くあるでしょう。

また、なぜか中学校からは、小学生のときは『5年生、6年生』と言っていた上級生のことは『先輩』、『3年生、4年生』と呼んでいた下級生は『後輩』と呼ぶようになり、年齢での上下関係が浮き彫りになります。呼称が変わるだけでなく、中学生の上下関係には、なぜか下級生は抵抗不可能の不条理な厳しさががあることも珍しくありません。
中学1年生にとっては、新たな人間関係の形に触れる瞬間であり、場合によっては不満はあれど受け入れるしかない現実もあることに直面するのです。

力と知恵がつく中学生は磨けば磨くほど技も光るのも事実で、県大会に出場することや良い成績を収めるために目標に向かって努力すること自体は良いことです。チームで協力する必要も出てくるでしょう。ですが、結果が目標に届かない成績となったときに、反省文を書かせたり罰則として掃除させたり朝の練習時間を極端に増やしたり、チームを組んでいた場合ミスをした後輩に集中的ないやがらせを行ったりなど、絶対的上下関係が蔓延る中学校の部活動においてはやり過ぎてしまいやすい環境と言えます。もちろんこのようなネガティブな面はデメリットしかありません。

見習うべき先輩のはずが、わがままにふるまう暴君と化してしまうならば、部活動勧誘時は好きなスポーツを楽しみたいと思って入部したにもかかわらず、いつの間にかスポーツをする楽しみが絶対的上下関係に潰され、学校へ行くこと自体に悩み苦しんでしまうことにもなりかねません。

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勉強や特定の科目がイヤ

勉強に対してのやる気がない男の子

中学校になると、勉強することが一気に増えていきます。単元に英語が増え、算数は数学に、中学理科は生物や化学、物理の側面が、社会では地理や歴史、公民の側面が色濃くなり、国語も漢文古文などに踏み込んでいきます。

勉強の内容は小学校とは比べ物にならないくらい高度で、さらにたった3年で高校受験レベルまで学力を引き上げていくわけですから、授業のスピード感も小学校とは格段に違い、あっという間に取り残されてしまうことに!
勉強のできる子とできない子の差がどんどん開いていき、もともと勉強が苦手だった子供はさらに苦手になって数学が苦手で数学がある日は学校に行きたくないと思ったり、テストの日は登校が憂鬱になったりすることは増えるでしょう。

また、体の変化も問題になることがあります。体操服に着替えるのが嫌で体育を拒否したり、運動が苦手な自分を恥ずかしく思うようになったりもします。

集団無視に遭っている

部活動の同級生や先輩、またはクラスの仲間から集団無視に遭っていると、登校を拒否するようになるでしょう。親は「理由も言ってくれないから中学校に行きたがらない理由がわからない…」と思うかもしれませんが、素直に親や周囲の人に「周囲に無視されている」と言うことができるケースはそれほど多くはないと言えます。ほとんどのケースにおいて、子供たちは誰にも言うことができず、日に日に苦しみを蓄積させていくでしょう。

無視がエスカレートすると、しばしば大きな問題にまで発展するため、子供同士で解決するべきトラブルと安易に捉えるべきではありません。
親や先生、周囲の友だちが気付いて早めに対処することができれば良いのですが、集団無視をされている生徒本人が屈辱を受けて悩んでいることを恥ずかしいと認識していたり、無視に気付いたあとの親の対応を予想して、大人が見ている前では無視をしている子供たちと仲良くふるまうこともあります。親に気付かれないように集団無視さられながらも学校に通い続ける子も少なくありません。

中学校に行かない日が続くと高校進学にどんな影響がある?

色々な理由で「中学校に行きたくない」と子供は言い出しますが、子供がそう言い出したときは親を頼れる存在として訴えていると考えられるため、放置するのではなく何らかの対応をしていきたいものです。学校に通う子供本人が中学校に行きたくないと言ったとき、理由によっては行かないでも良いでしょう。
ただし、学校に行かないことで生じる影響を認識し、どのように対処していくかはしっかりと親子で考えていくべきといえます。

内申点に響く中3の出席日数

勉強を必死に頑張る中学生

受験当日のテストの結果だけで合否が決定する高校もありますが、多くの高校では公立・私立を問わず『内申点』も加味されて合否が決定します。この内申点は、主に次の4つで決まります。

内申点を左右する4つのポイント

・定期テストを含む学校の成績
・授業態度や生活態度
・宿題や課題などの提出
・部活動や生徒会活動、学外における活動

学校の成績や授業態度、提出物からみる生活態度などは主に中3の2学期(高校によっては中3の1学期と2学期)の様子で判断されます。そのため、中3の2学期に学校に行っていないと、学校の成績や授業態度、提出物、学校活動の判断はできなくなります。
例えば、内申点が90%・受験当日のテストの結果が10%で合否を決定する高校なら、内申点が限りなく0に近いならば、当日のテストで好成績を収めたとしても合格を掴み取るのは不可能と言わざるを得ません。

課外活動への参加も内申点に響く

内申点は学校での成績や授業・生活態度だけで決まるのではありません。部活動や生徒会活動はもちろん、学外における活動(ボランティア活動やバレエやピアノなどの芸術分野で著名なコンクールで賞を取るなど)も評価されます。

学校に行ってはいるけれど部活動を途中で辞めてしまったりしているなら、課外活動において内申点は評価の対象にはなりません。定期テストでの結果や提出物、授業態度が申し分なく優れているなら、課外活動に参加していなくともカバー出来得る要素となりますが、進学を希望する高校が合否決定において内申点の割合が高いのであれば、課外活動への不参加が大きな影響を与えることもあるかもしれません。

希望する学校を受験できないこともある

内申点を重視する高校(主に公立高校)の場合、中3の2学期もしくは1学期に長期間の不登校が続くと、受験することすら叶わなくなることがあります。出席率を重視するなら、定期テストだけ参加して良い成績を収めていたとしてもその努力が評価されないこともあるでしょう。

中学校で不登校となっても高校進学を目指すは、進学を希望する高校がどのような方針を持つ学校であるかも考慮して進学先を選ぶ必要があるでしょう。

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勉強の遅れへとつながることも

不登校の期間が長く続けば、その間の授業内容はわかりません。
高校進学を考えている場合も、必ず学校の授業を受けなければ必要な知識は身に付けられないわけではありませんが、単元進捗の目安を持つ学校の先生のもとでの学習は、その時々でクリアしておきたいポイントを押さえていると言えます。塾や家庭教師と言ったサポートもつけずに、家庭で不登校をカバーするべく自分でスケジュールを立て勉強に取り組んでいくのは簡単ではないかも知れません。

「中学校に行きたくない」のはSOS?集団無視から子供を守るために

ママに悩みを打ち明ける中学生

集団無視のターゲットになっているために中学校に安心して通えない環境にあるときは、当然子供の申し出を尊重するべきであり、無視をさせて学校に通わせるべきではありません。
自分がターゲットではなくても他の子供が無視されているのを毎日見るのが辛く、徐々に学校から足が遠のく子供もいます。

ですが、中学生ともなると徐々に子供の口数も減っていくため、子供の言動からそれに気付く必要があります。また、集団無視にあっていることを隠すような場合は「騒ぎ立ててほしくない」と思っているケースもあるため、極めて慎重に対応をしていくようにしてください。

集団無視のサインをキャッチする

とはいえ、子供が集団無視されているとき、なかなか親には「皆に無視されているから学校に行きたくない」とストレートに伝えてくれることはあまりありません。親は子供の様子や発言から集団無視のサインに気付く必要があります。

朝なかなか起きてこないようになった

どんなに声をかけても、朝、すっきりと自分から部屋を出ることがなくなったとき、精神的体力的に疲れが取れていない可能性があります。何度か声をかけると起きてはくるものの表情が暗く朝食や身だしなみを整えるのにかかる時間が普段以上にかかるようなら、本当は学校に行きたくないというストレスと戦っているのかもしれません。

子供があまりにもしんどそうな表情を見せたとき、こちらから「疲れているなら無理しないことね」と軽く伝えたり、わざと明るくふるまっているようなときには「早めに帰ってきて留守番をお願い」と頼んだりして、家に居やすい環境や雰囲気を作るようにしてください。

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あざやけが

子供の様子がおかしいときは自然に振る舞いながらも、変化がないか観察するようにしましょう。

部活動でできたとは考えられないような場所にあざやけがをみつけたときや体の一部をかばうような動きをするときは、どこかで負傷した可能性が高くなりますが、トラブルの可能性に逆上するのではなくあくまでも落ち着いて「もしかしたら学校でイヤな思いをしているの?」と優しく問いかけてみるようにしましょう。

トラブルのサインを捉えたら子供に話してみよう

携帯電話をパパに見せる女の子

トラブルのサインを捉えるや否や、鬼の形相で学校に対応を迫る…のでは、子供の望む解決方法とは言えません。トラブルの事実を把握したら、とりあえず子供は学校をお休みさせるにしても、その後どのように行動に出るべきかをしっかりと考えるようにしましょう。

学校を休ませる・子供と向き合う

まずは家に子供が背徳感を感じることなく家にいられるように環境を整えてあげることです。
また、素直に自分から話を切り出せない年頃でもあるため、様子を見ながらこちらから声をかけ続けていきましょう。
ある程度子供が自分の話してくれるようになったら、もしくは身体に尋常でないあざや傷を残しているなどトラブルが明らかであるとき「あまり学校が楽しくないみたいだけれど、一度、担任の先生に話が必要だと思うわよ。あなたはどのような対応をしてほしいと考えているの?」と相談してみましょう。

子供を守るためにはすぐに手を打つ必要はありますが、誤った方法で親が行動すると返って問題が長期化することもあります。ことを荒立てるのではなく、あくまでも冷静さを保ちつつ対応していくことが大切です。

なお、子供を究極まで追い詰める集団無視やトラブルは再発・悪化の可能性が十分にありえるため、なあなあにすべきではありません。人道的に許されない場合は加害の証拠を取り、学校にも相手側にもこれ以上の加害は許さない、場合によっては法的手段に出る旨を淡々とかつハッキリと示していくべきでしょう。

不登校の間

トラブルや集団無視にあっているのに、「あなたは悪くないんだから学校に行くべきよ」と登校をゴリ押ししても子供は辛いだけです。心身を蝕む環境に敢えて子供を送り込まないようにしたいものですが、一方で一度不登校になると再登校は子供にとってハードルになりがちです。不登校が長引くことも考慮して家にいる間の過ごし方も同時に対応していきましょう。

子供がある程度落ち着いてからでもかまわないので、目線を将来に向けての話をし、それに向けて進学先をじっくりと吟味したり学習塾に通ったりするなど、ただ引きこもってしまうのではない生活を提示してみて下さい。

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学校の教師には必ず連絡を取る

中学生が通う学校の校舎

子供が「問題を表面化してほしくない」と主張した場合でも、「これを許すと、あなただけでなくほかの子供もつらい思いをするよ、学校にはトラブルがあった事実を伝える方が良いよ」と子供を説得して、なるべく担任の教師から学校へと集団無視やトラブルの事実を伝えることが望ましいでしょう。

担任の教師が注意して子供やトラブルになっている子供たちを観察することで、問題がさらに深刻化する前に気付くことができればよいのですが、担任や学校で望ましい対処ができない場合は感情的になるのではなく教育委員会に持ち込みます。
集団無視やトラブルの再発を許さないのはもちろん、万が一今後、再発・長期化・悪質化して子供の被害が大きくなった場合にも迅速な行動に移していきましょう。

ヒステリックにならないこと!

我が子が集団無視やトラブルのターゲットになっているとわかると、親は怒りや悲しみを感じるでしょう。ですが、無視されている子供は親以上に苦しんでいるのですから、子供の悲しみと苦しみを倍増するような行動展開は避けたいもの。怒りの感情は当然ですがそこは抑えて、問題解決のためだけに冷静に行動することが必要になるのです。

学校生活を監督する立場である先生の力不足は問題ではあるものの、その点はまた別の問題でありそこを突いたところで事態は改善しません。教師に集団無視やトラブルの現実を伝えるときにも、教師や学校としての監督不足を一方的に責めるのではなく、今後の対応をどのようにしていくか、建設的な解決に向けて話をしていきましょう。

家庭でのフォローは親がするということを強調し、目が届かない学校でのフォローを念入りに頼むという態度で親と先生で子供を守っていけるよう、協力体制を築いていけると一番良いですね。

励ましと見守り、そして子供の声に耳を傾けよう

まだまだ子供。でも、気持ちも体も徐々に大人に近付く中学生の時期。複雑な時期だけに子供の心は毎日揺れています。すでに幼い子どもではないので親は子供の手を引いて正しい道に連れて行くことはできませんが励ましが必要なときに励まし、子供の声に耳を傾け、常に見守っていくことはできるのです。