子供の視力と回復方法

子供の視力を改善する自宅・病院の回復トレーニング

子供の視力があまり良くないときは、どのような対策を取ることができるでしょうか。家庭でできる簡単な視力回復法や生活の中で注意したい点、視力が良くならないときに親はどう反応できるかについて説明します。

子供の視力を改善する自宅・病院の回復トレーニング

子供の視力はある程度は回復できる!自宅で試してみたい方法

赤ちゃんは、生まれたときは視力が非常に弱く、まわりの世界をぼんやりとしか把握できていませんが、6歳くらいになるとその子供が本来持っている視力を発揮できるようになり、視力も1.0を超えるようになっていきます。

ですが、子供によっては、視力があまり出ない場合やある年齢を境に徐々に下降する場合もあります。そのような場合はどのように対処することができるでしょうか。

遠くのものを見る

遠くを見ている女の子

近くのものを見るとき、目の水晶体を調節してピントを合わせる『毛様体筋』は、緊張した状態にあります。スマートフォンやゲーム、本など、近くを凝視する時間が長くなると、毛様体筋は常に緊張した状態になってしまいますので、毛様体筋の緊張をほぐして目が見やすくなるためにも、1日に数回は意識して遠くのものを見るようにしましょう。また、遠くのものを一定時間見つめたら、近くのものを一定時間見つめるなど、毛様体筋を運動させることも視力回復には効果的です。

外眼筋のトレーニングをする

眼球を支える外眼筋のトレーニングも、視力を良くするためには必要なことです。外眼筋を鍛えるいくつかの方法を紹介します。

指の先を追うトレーニング

  1. 指の先をしっかりと両眼で凝視します。
  2. 指の先を目の前に立て、ゆっくりと指を離したり近づけたりします。
  3. 指の先で縦に8の字や横に8の字をゆっくりと描き、両眼でしっかりと指先を追います。

眼球を動かすトレーニング

  1. 目をしっかりと10秒ほどつぶります。
  2. 目を開き、顔を動かさずに10秒ほど上方を見つめます。このとき、どうしても眼球だけを上に動かすのが難しいと思う人は、手を斜め前方30センチくらいに掲げ、指先を見るように意識します。
  3. 目をしっかりと10秒ほどつぶります。
  4. 目を開き、顔を動かさずに10秒ほど右側を見つめます。
  5. 目をしっかりと10秒ほどつぶります。
  6. 目を開き、顔を動かさずに10秒ほど下側を見つめます。
  7. 目をしっかりと10秒ほどつぶります。
  8. 目を開き、顔を動かさずに10秒ほど左側を見つめます。

目の周りの血行を良くする

毛様体筋の緊張をほぐすためにも、また、外眼筋のコリをほぐすためにも、目の周りの血行を良くすることができます。目専用の発熱パックも販売されていますが、蒸しタオルを目の上に置くことでも、血行促進することができます
蒸しタオルを電子レンジで作るときは、内部が異常に高温になってしまうこともありますので、タオルをそのまま顔に乗せるのではなく、必ず一度開いてからタオルを顔に乗せるようにしましょう。

子供の視力を医療機関で回復する

眼科で検査を受けている女の子

視力を良くするために、医療機関で特別な処置や治療を受けることもできます。どのような方法があるでしょうか。

遠くを眺めるのと同じ効果を持つ器具を使用する方法

望遠鏡のようなレンズをのぞき込むことで遠くを眺めるのと同じ効果を得られる器具を使って、毛様体筋の緊張を取ることができます。一般的には、週に1~2回、1回に5分ほどの処置となります。この器具を使う視力矯正は、眼科などの医療機関だけでなく視力回復センターなどでも実施できることがあります。処置の値段は1回数百円~数千円と幅広いので、どこで治療するか慎重に選ぶ必要があるでしょう。

また、家庭でも同じ器具や家庭用に作られた器具を購入して、頻繁に使用する人もいます。その場合は、5万円~30万円ほどがかかることが多いです。

就寝中に治療用コンタクトレンズを装着する方法

近視治療用のコンタクトレンズを作って、装着することで視力を回復させる方法もあります。夜寝ているときだけに専用のコンタクトレンズを装着し、眼球自体のカーブを矯正することで、視力を回復させます。
コンタクトレンズを外した瞬間は視界が良好になっても、数時間すると眼球が以前のようなカーブに戻ってしまいますので、夜になるとまた見にくくなってしまいますが、連続して毎晩装着しているとカーブが固定されるようになり、夜寝るときまで良く見えるようになります。

コンタクトレンズを作る眼科によっても値段は変わりますが、15万円~30万円ほどに設定されていることが多いです。一人一人の眼球に合わせてレンズを作りますので、人によっては眼科で提示されている価格よりも高くなってしまうこともあります。
治療を受ける人にもよりますが、数日~1ヶ月ほどで効果が表れることもあります。ただし、コンタクトレンズによる治療法ですので、早いうちからの治療が難しく、自分で装着できる小学校高学年ごろから始めることが勧められるでしょう。

目薬で眼筋を麻痺させる方法

目薬をさして眼筋を麻痺させ、筋肉を一時的に緩めることで視力を回復させる方法もあります。点眼するだけという手軽さから選ばれることも多い方法ですが、目が充血したり痛みを感じたりといった副作用が出ることもありますので、無理に長期的に使用するのではなく、様子を見ながら使用していくことが必要と言えるでしょう。

市販の目薬でドライアイをケアする方法

目薬を指している男の子のイラスト

パソコンなどの画面を長時間見ている人の中には、目の表面にあるはずの涙が不足するドライアイになっている人がいます。ドライアイがひどくなると目が見えにくくなることもありますので、乾燥していると感じる場合は市販の目薬でドライアイをケアすることもできるでしょう。
子供に使用する場合は、子供でも使用できるかどうかをチェックし、1回ずつの分量が入った防腐剤不使用のものを選ぶことが勧められます。

人工のレンズを眼球に固定する方法

人体に無害な素材で作られたコンタクトレンズを、直接眼球の上に固定してしまう方法もあります。まだ新しい方法ですので、実施している眼科が少ないことや症例数が少ないことが不安点として挙げられます。
視力回復用のコンタクトレンズを装着するのが面倒な方には適した方法と言えるでしょう。現在のところ価格は30万円~50万円くらいが相場ですが、治療法として普及するなら今後値下がりする可能性もあります。

レーザー治療による方法

レーザーを角膜に当て、目の屈折力を調整することで視力を回復させる治療法があります。一般に、『レ―シック』と呼ばれる方法ですが、近視だけでなく、遠視や乱視も矯正することができるという特徴があります。

レ―シック手術は少し前と比べると一般的になって来ましたので、価格も下がり、10万円以下で受けられるクリニックも増えてきました。
ですが、直接角膜にレーザーを当てる手術ですので、治療中や治療後に痛みや違和感を覚えること、レ―シックと一口に言っても多数の種類があることなども考慮し、手術前にしっかりとメリットやデメリットを確認するようにしましょう。

こんな習慣が子供の視力を悪くしているのかも

両親ともに目が良くないと、子供の視力も悪くて当然・・・とすべてを遺伝のせいにしていませんか?もちろんある程度は遺伝によって視力が決まってしまう部分もあるかもしれませんが、普段の生活習慣が視力を悪くしてしまう原因になっていることもあるのです。どのような習慣は改善すべきなのか見ていきましょう。

目をこする

目を擦ってる女の子

目にゴミが入ったとき、もっとも目に刺激を与えずにゴミを出す方法は、目を閉じてゴミが目の横に移動するのを待って清潔な布などで拭きとるか、涙と同じ成分の目薬をさし、ゴミが目の横に流れていくのを待って清潔な布で拭き取る方法です。

ですが、つい、面倒になって、目を手でこすってゴミを出す人がいますよね。ゴミが入った瞼を上から押すことで眼球が傷つけられてしまうだけでなく、眼球を支える外眼筋を緩めることにもなりますので、視力を悪くしたくない人は、ぜったいに目をこすらないように注意して下さい。

スマートフォンやポータブルゲーム機の画面を長時間見る

スマートフォンやポータブルゲーム機からは強い光が出ています。その強い光の元を長時間凝視することで、目は大きなダメージを受けてしまいます。特に小さな子どもは、腕が短いので、スマートフォンやポータブルゲーム機を大人が使用するよりも目の近くに持ってきます。そのため、大人以上に目にダメージを与えています。

また、小さな画面を凝視すると言うことは、外眼筋などの筋肉を長時間動かさずにいるということです。筋肉を極度の緊張状態でキープしているので、目が疲れ、ピントを上手に合わせられなくなります。

古いメガネやコンタクトレンズを使用し続ける

視力は変化します。数十年も前につくったメガネやコンタクトレンズを使用し続けていると、視力に合わず、はっきりと見えないばかりか、メガネやコンタクトレンズを使うことで反対に目が悪くなってしまう可能性もあります

定期的に眼科で視力検査を行い、メガネやコンタクトレンズを作ってもらっている人の場合は、問題は少ないと言えるのですが、普段はメガネをかけずに生活し、テレビを見るときや本を読むときだけにメガネを掛けている人は、ついつい定期検査を怠り、古いメガネを使い続けてしまいますので注意が必要です。

普段、メガネやコンタクトレンズを使わずに生活できている人でも、特定の場合に度入りのメガネやコンタクトレンズを使用する人は、年に1度は必ず眼科を受診し、視力検査と今使用しているメガネの度が合っているかの検査を行うようにしてくださいね。

寝転がって本やスマートフォンを見る

寝ながらスマホを見てる兄妹

寝転がった姿勢で本やスマートフォンを見ると、目と対象物の距離が左右で異なることになってしまい、どちらかの視力が悪くなったり、視力が悪い方の目に合わせて視力が良い方の目まで悪くなります

本を読むときは明るい部屋で正しい姿勢で座って読むこと、スマートフォンやポータブルゲーム機を見るときも明るい部屋で正しい姿勢で座って見ることが大切だと言えます。

近づいて対象物を見る習慣がある

特にはっきりと見えないわけでもないのに対象物に近づいて見る習慣があると、目のピントが合いにくくなり、視力が徐々に悪くなります。
また、パソコンやスマートフォンのように光を発している物体に近づくと、強い光が目に入り、さらに視力が悪くなる可能性もあります。適正な距離を保って対象物を見るだけでなく、できればちょっと離し気味で見る癖をつけましょう

姿勢が悪い

背筋がピンと伸びた状態で、脚を組まずに長時間座れると良いのですが、すぐに背筋が丸まり足を組んで体が斜めになる人は、対象物との適正な距離を保てず、視力が悪くなる可能性があります。

また、姿勢が悪いと首や肩が凝りやすくなりますので、眼球に充分な血液が送られずに、目が充血したり視野がかすんだりすることもあります

視力がよくなくても悲観しないで!

目が悪くならない生活習慣を心がけたり、視力を良くする目のトレーニングをこまめに実施しても、視力が回復しないことがあります。

子供の視力が良くないと、一生メガネをかけたりコンタクトレンズを装着したりしなくてはならないから可哀そうだと親が思うのは当然ですが、現実問題としてほとんどの大人がメガネやコンタクトレンズなどの視力矯正器具を使っているので、そう悲観することはありません。
視力を悪くしない生活習慣を心がけるだけでも、視力が悪くなるスピードを落とすことができるので、無理のない範囲でコツコツと努力しましょう。

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