思春期の娘の接し方を見直そう

思春期の娘の接し方・反抗期の心の葛藤を支える親の対応

思春期の娘の接し方に悩む母親、父親のみなさまへ。大人への階段を上る途中での身体の変化への戸惑い、不安定な時期に揺れる女子ならではの心の変化と葛藤ゆえの反抗的な態度へはどう接するべき?思春期というデリケートな時期にある娘の気持ちの変化を理解し成長に沿って対応していきましょう。

思春期の娘の接し方・反抗期の心の葛藤を支える親の対応

第二次反抗期・親離れの時期の娘への接し方は、思春期を知ることが鍵です!

イライラしている子

小学校高学年から高校にかけての時期は思春期とも呼ばれ、子供が本格的に親離れをする第二次反抗期が訪れる時期でもあります。
思春期とは第二次性徴が始まるときを指し、この時期を迎えた子供の身体は、性ホルモンが活発になりホルモンバランスを崩します。そのため、肌荒れ、ニキビが起こりやすく、イライラするなど感情の起伏が激しくなる子も少なくありません。
第二次反抗期を乗り切るためには、思春期の変化を考慮して接することが重要です。

思春期の女の子に起こる変化

思春期の女の子は、体が女性らしく丸みをおびてきます。胸がふくらみはじめ、月経が始まります。体が変化し始めたことに戸惑いを持ち、精神的なバランスを崩し「何に対して」というわけでなくても、イライラすることが多くなります。

思春期の女の子の変化は、性ホルモンによるもの

思春期に起こる変化は、性ホルモンによるものです。体の構造上、避けて通れないものですので、大人の女性になるために必ず通る成長過程だと思いましょう。

性ホルモンの影響

心と身体がぐっと大人に近づきます

思春期の女の子は、身体も心も、ぐっと大人に近づいていきます。その発達の具体的な特徴をご紹介します。

女性らしい身体へ

丸みをおびた女性らしい体つきになってきます。胸が膨らみ、月経が始まります。将来、出産できる身体へと成長していく、とても重要な時期です。

心の発達

精神的に親離れし、自立しようとし始めます。自立に対して不安を抱くこともあり、葛藤も増えますが、これを乗り越えてこそ、大人へと成長していきます。また、自分とはどういう者なのか、というアイデンティティが確立さる時期でもあります。

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男女共通『思春期』の特徴

思春期は、男女の性差が明確に出始める時期ですが、身体の変化、心の変化を大きくとらえると、共通の特徴が見られます。

思春期は、男女の性差が明確に出始める時期ですが、身体の変化、心の変化を大きくとらえると、共通の特徴が見られます。

身長が伸び、大人っぽい身体つきに変化します

思春期は、身長がぐっと伸びる時期です。特に男子のほうが急激に伸びます。この時期、女子より小柄だった男子が、急に身長が伸び、男性的に見えるようになります。また、男子、女子ともに生殖器が発達します。男子は、夢精をすることがでてきたり、ひげが生え始めたりもします。女子は、胸が大きくなり、月経がはじまります。

この体の変化は、男女ともに戸惑うことがあります。不安も持っています。ですので、その気持ちに寄り添うことが重要です。

自我や自立心が強く明確になる

思春期は、自我、アイデンティティが確立する時期です。「自分とは何者なのか」「何のために生きているのか」などと考えるようになってきます。親からの自立をしようとする時期でもありますので、親から干渉されることを嫌います。

客観性が育ち他人からどう見られているのかを気にします

自分自身に関心を持つようになります。そして、周りからどう思われているかを気にします。特に異性の目が気になるようになり、容姿を気にして、おしゃれをしはじめます。

自信のなさや不安を友達との時間で埋めるようになります

親離れをする時期は、不安でいっぱいです。ですので、友人との関係を大切にして、その不安を埋めようとします。友人関係も、多くの友人と関わるというよりは、特定の友人を重視するようになります。そして、友人との時間が増えていくと、友人の影響を受けやすくなります。

不安を友達との時間で埋める

思春期の女の子が抱える葛藤

思春期の女の子が抱える心の葛藤の原因の一番は、『容姿』に関する葛藤でしょう。
また、女子ならではの複雑な人間関係にも悩みます。勉強もだんだん難しくなるため、学力への不安も出てきます。将来のこと、進路のことなども思い悩む子も少なくありません。

とにかく、見た目を特に気にします

女の子ですから思春期以前からも女の子らしい観点はあったかもしれませんが、思春期に突入すると外見は最大の悩みへと転じます。自分が友達や男の子からどう見られているのか、とても気にします。外見はもちろん、内面的な部分でも我を持てない、また意見を押し通せない自身のなさや弱さがあり、この場合は異性よりも同性の友人からの目を気になってしまうようです。

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思春期はニキビや身体の変化(太る子も)

●思春期の肌ケア

思春期は、肌の皮脂の分泌が増え、肌荒れやニキビなどが起こりやすくなっています。
肌あれ、ニキビなどは、容姿を気にする思春期の女の子にとっては、死活問題です。ニキビをつぶしてしまうと、跡になってしまうので、思春期ニキビの薬を利用したり、皮膚科を受診してケアしていきましょう。
皮脂分泌が余剰な子は洗顔回数を多くするのも効果的です。ニキビ対策に力を入れたスキンケア用品を使うのもおすすめ。

思春期のニキビ

●思春期のダイエット

女性らしい丸みをおびた体型になり、出産するための身体作りも始まるため、太りやすい時期でもあります。ですが、体の成長家過程ということもあり、この時期の過度なダイエットは危険です。痩せたい一心で食べものを受け付けられず、そのまま拒食症になってしまうケースも。

バランスの取れた食卓を心がけるだけでなく、食べることに罪悪感を持たせないように、栄養素の美容に効果的なエピソードも披露しても良いかもしれませんね!

見た目を気にする女の子は思春期に歯列矯正を

歯並びも、容姿を決定づける要素の一つです。今そこまで気にできなくても、のちのち気になる女の子も多いのだそう。
歯並びは気にし始めると笑うことすらままならなくなってしまいます。笑顔がぎこちなくなったり、写真をとる際に、歯を見せないように気をつけたり…。歯並びが気になるようなら本人と相談の上、歯列矯正を考えるべき。

身体が成長途中にある思春期に治療を始めると、10代のうちに治療完了できるため、効率も良いと言われています。

一方で、矯正器具が見えてしまうため、見た目を気にする子の中には歯列矯正のワイヤーを嫌がることもあります。歯列矯正も透明のワイヤーだったり歯の裏側で見えないように矯正をかけたりもできます。歯列矯正中は虫歯ができやすいので、ブラッシングケアもできる範囲で管理したり、こまめに歯科健診につれていくようにしましょう。

友人関係を気にしている

中学生くらいになると男女ともに子供のときの価値観が変化し、友人関係へ影響が出る時期。
小学生のように鼻水たらしながらチャンバラごっこしたり、人形片手にごっこあそびしていた面影はどこへやら、大人びた哀愁を漂わせる子も…。

友人など周囲の価値観から影響

家で親と過ごす時間よりも、学校や放課後に友人と過ごす時間が多くなるため、自然と親子間に若干の距離が生まれる状況下において、今までは親の価値観に沿ってきた子も友人など周囲の価値観から影響を受け、変化しながら、自分自身の価値観を作り上げていきます。
反発しながらも、子供自身親から離れることは不安が大きく、その要素も手伝って親よりも友人関係に重きをおく言動が見られるようになります。

ですが、まだまだ成長過程にあり人格は未成熟、精神的にも不安定でイライラしがちな時期にあり、友人関係や学校での人間関係でも、トラブル、葛藤はつきもの。外でためてきたストレスをそのまま家に持ち帰って八つ当たりしたり、漠然としたイライラに包まれ部屋に引きこもったり、ということも…。

親としては子供の葛藤を受け止め、「あの子とは、関わらない方がいいわよ?」など下手に友人関係について口出しをしないことです。

勉強についていけない!

中学校も2年3年と進んでいくと、勉強がさらに難しくなっていきます。授業についていけないとさすがに落ちこぼれ感ぬぐえず、それもまた思春期の不安要素となり得ます。将来についても考え始めるため、勉強、高校、大学進学についての悩みも出てきます。

何かとデリケートな思春期、反抗的な態度の娘の対応

何かにつけ、イライラしたり、口答えしたりすることが増える娘への接し方は悩むものです。具体的には、どう接していくといいのでしょうか?うまく乗り切る対応方法をご紹介します。

我慢ならない悪態にもおおらかな気持ちで接して!

口答えをしたり、汚い言葉を使ったりと我慢ならない態度をとられても、叱りつけたり、責めたりして、親の価値観を押し付けて変えようとしないでください。子どもは、親を困らせたくてやっているわけではありません。様々な葛藤を抱え、自分でもどうしていいかわからず、イライラしているためです。

ですので、「この子は、今、いろいろ大変なのね」というおおらかな気持ちで接するといいでしょう。
また、どうしても我慢ならないことは、親がどう感じたのかを素直に伝えることも大切です。
子供自身もその時点では素直に謝れなくても、「さすがにちょっとひどかったかな」という気持ちを持てます。

思春期の娘と母親

笑顔で接するタイミングを増やす

娘がイライラして四方に八つ当たりするような態度でいると、親まで一緒になってイライラしてしまいがちですが、子供の反抗期は親の正念場でもあります。「いってらっしゃい」など笑顔で見送るなど、優しい表情で接することを基本としましょう。
笑顔で接してもらうことで、不安、焦りなど子どもが抱えている葛藤が少し軽くなります。

ただし、いつもヘラヘラと笑っている、となると逆に子供の反抗心をあおります。へらへらとした表情は大人でも親身になってくれていないような、まるで馬鹿にされているようかのような印象もありますよね。思春期はプライドや自意識も高いので、神経を逆なでしないよう親がしっかりと意思を持って接するように気をつけましょう。

意思を尊重して見守ること

自分の意思、決定で行動したい時期です。親とは違う存在なのだ、ということを示したい欲求の表れでもあります。あれこれ注意したり、批評したりするのではなく、子どもの意思を尊重し見守るようにしましょう。

ただし、明らかに間違えたことをしているときは、真正面から向き合い、対等な関係として話し合うようにしましょう。

見守るは放置にあらず!必要なときにはそばにいて向き合うこと

子どもの意思を尊重し、見守るというのは、放置することとは違います。
いつも、気にかけ、子どもの少しの変化にも気づくことができるようにすることです。そして、子どもが助けを必要としたときは、話を聞き、受け入れ、向き合ってあげましょう。

どこまでよくて、どこから「ダメ」なの?

自分で判断するようになりますので、まだ判断は甘いなりにある程度の善し悪しの判断はできるようになります。子どもの判断が間違えていることもありますが、親の価値観に合わせてねじ伏せるようなことをしてはいけません。

親が絶対という家庭環境では子供は上手く反発できず思春期に大切な大人への成長でコケてしまいかねませんので、親の対応としては、まず子どもの話を聞いてみることが大切です。話を聞いているうちに、子どもの価値観を通して問題ないとわかることも多いものです。

ですが明らかに社会的におかしいことをしている場合は、真正面から気持ちを伝え、道をそれないように導く必要があります。

『父親だからこそ』『母親だからこそ』思春期の娘への接し方

父親母親でも思春期の娘への対応は違います。夫婦間での役割を確認してみると、より良い娘への対応も見つかるかも知れませんね。

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母親は娘の目標になれるような存在に

ママは目標になれる女性に

一番近くにいる大人の女性は母親です。意識して、母親をモデルにしなくても、その姿から影響を受けます。ある意味、母親は女としての生き方や態度を無意識のうちに娘に刷り込んでいるとjも言えます。娘の前で女性の師として、どのように接していくと良いでしょうか?

女性として輝いている生き方を示して

まず第一に母親が笑顔で、生き生きしていて幸せな生き方をしていることが大切です。
このとき、「あなたのために、頑張ってきた」などという押しつけがましさが見えると、誰もそんなこと頼んでいない!と反発したくなります。
子どものために自己犠牲の道を選んだ、という姿ではなく、自分のためにも家族のためにも時間を使っているなら、娘にとっていつしかモデルとなり得る姿と言えますね。

優しさ

相手を思いやる気持ちを持っていることも大切ですね。
普段から、人のいいところを見るようにしたり、小さな気遣いをさらっとできたりする姿を見せていたなら、子どもも優しさを持って接することに違和感はないことが多いですが、思春期の女の子はそこに自己犠牲的な要素を見つけ『どうして?』と疑念を抱きがち。

娘に理由を損得ではない優しさを持つことを教えるには、誰の言動にも左右されない自分の生き方として実行することが大切です。父親、子どもだけでなく他人に対しても信念としての優しさを持って接しましょう。その姿を見ている子どもは、必ず、人への優しい配慮ができる子になります。

マナー

外出先は自分の家ではありませんからマナーを守ることは重要です。これくらい良いだろう、とマナー違反をする姿は子どもを幻滅させかねません。

ある程度物事の善し悪しの意識も整っているなら、マナーを守れない親の言動を指摘してくることもありますが、やるべきではないマナー違反を『これくらいならやってもいい』と認識させないためにはやはり親が鏡となるべき。
また、社会人として巣立つときのためにも家の中でも食事中も肘をついたり、くちゃくちゃと食べたりしないように親自身の立ち居振る舞いを振り返ることも重要です。

人間関係のトラブル発生時

大人だって人間関係のすれ違いがトラブルになることはあります。親だって人間ですから、自分の考えに誰かの賛同がほしくなるもので、納得がいかないとつい相手の悪口を言いたくなります。
ですが、悪口は、聞くほうにとっては、苦痛でしかありません。批判ばかりするのではなく、相手のことを理解しようとする姿勢を示すことができるといいでしょう。

父親は娘を一人の女性として扱って!

父親は娘を一人の女性として扱って

第二次反抗期は、思春期と重なるため、娘は心も体も女性らしくなっていきます。ですが、父親にとっては可愛い娘のままで、これを認識せず小さい頃のようにスキンシップをとったり、かかわりすぎたりすると「うざい」などと拒絶されます。
大人へと変化していく娘は、一人の女性として紳士的に接するようにしましょう。

デリカシーのない行動や発言に要注意!

娘の前で鼻くそをほじって新聞を読んだりおならをしたり、おなかをかいたり靴下を脱ぎ散らかしたりだらしない態度でいないようにしましょう。
娘のすぐ後にトイレに行かない、自分のトイレのあとは消臭スプレーをする、などちょっと面倒だな、と思うかもしれませんが、子供が嫌がるなら改善の努力を。

また、娘が気にしていること(すこしぽっちゃりしてきた、前髪カットに失敗した、彼氏にフラれたなど)は口にしないことが一番!大人の女性に対する配慮を持ちデリカシーのない親父言動は慎みましょう。

娘の顔色を伺いすぎず堂々とした態度で

反抗期の娘の接し方が分からず、腫れ物に触れるように、顔色を見ておどおどとした態度をとってしまうのも逆効果。立場の弱さに娘はイラっとすることでしょう。
反抗的な悪態をつく娘ではあっても、個々ぞという面ではピリッとしていてほしかったりするもの。人の顔色をうかがい堂々としていない父親に対していい気分はしないものです。

何に怒っているのかもわからないけど怒ってばかりの娘ですが、いつも毅然とした態度で接しましょう。

妻を大切に!

反抗期といえども、子供は根では両親のことは大好きですし、できれば大好きでいたいのです。
特に、母親には同性として、いろいろ感じることもありますし、そんな母親に父親がどんな態度をとっているかをよく見ています。

お父さんがお母さんを大切にする姿から、女性に対する誠実な態度をみて学ぶ娘。もし父親の態度が、母親を大切にするなら、娘は精神的な面でも安定し、思春期にあってもある種の安心感は失いにくいものですよ。

一人の女性として大きく成長する時期

そっと見守るのも、愛情

思春期は、心も体も一人の女性として大きく成長する時期です。この時期を経て、一人の女性として、生きていく価値観、アイデンティティが作られます。

親としては、大きくなっても子どもは、こども。愛しているがゆえに、心配になることも多々あるでしょう。ですが、自立しようとしている子どもをそっと見守るのも、愛情です。不安と戦いながらも子どもを信頼し、そっと見守りましょう。